三回忌のお布施|相場から金額の決め方、渡し方まで詳しく解説|葬儀・家族葬・お葬式なら「花葬儀」

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三回忌のお布施|相場から金額の決め方、渡し方まで詳しく解説

三回忌のお布施|相場から金額の決め方、渡し方まで詳しく解説

三回忌は、故人様をしのび、供養を行う大切な節目の法要です。三回忌で僧侶に読経をお願いする際には、お布施をお渡しするのが一般的ですが、「お布施はどのくらい包めばよいのか」「失礼のない用意の仕方は」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、三回忌のお布施について、相場や金額の決め方、適切な包み方や渡し方を詳しく解説します。初めて三回忌の準備をされる方にも、わかりやすく説明しておりますので、ぜひ、この記事を参考になさってください。

1.三回忌のお布施とは?

三回忌のお布施とは?

三回忌では、僧侶に読経をお願いする際、感謝の気持ちとして「お布施」をお渡しするのが一般的です。お布施は、読経などへの対価ではなく、僧侶への感謝の気持ちを表すものであり、金額に明確な決まりはありません。

なお、お布施のもともとの意味は、仏教修行のひとつである「布施」に由来し、他者へ惜しみなく施す行為を指します。渡したお布施は、寺院の維持や運営に役立てられます。

2.三回忌のお布施の相場

三回忌のお布施の相場

金額に決まりがないからこそ、気になるのは、お布施の相場でしょう。ここでは、三回忌のお布施の相場の一般的な目安や相場を左右する要因、金額を決める際のポイントなどを詳しく解説します。

三回忌のお布施の一般的な相場

三回忌のお布施の相場は1万円〜5万円程度です。一周忌にくらべて法要の規模が小さくなる傾向があるため、お布施は一周忌と同程度か、やや低めになるのが一般的です。

なお、年忌法要の中で最も重要とされる一周忌法要は、比較的大規模に執り行われることから、お布施の相場は3万円〜5万円程度と三回忌よりも高額であるケースが多くなっています。

相場に影響する複数の要因

三回忌のお布施は、以下のような複数の要因が相場を左右します。

僧侶の人数

僧侶が一人で執り行う場合と複数人で行う場合では、お布施の総額が違ってきます。主となる僧侶に加えて補佐役の僧侶が参加した際は、人数に応じてお布施の額が増えます。僧侶の人数が増えても単純に倍額になるとは限りませんが、事前に、寺院や葬儀社に確認すると安心です。

寺院との関係性

菩提寺や普段からお世話になっている寺院に対しては、感謝の気持ちを込めて多めにお布施を包む傾向にあります。

法要の規模

法要の規模が大きい場合は、参加する僧侶の人数や準備に応じて、お布施の額も高くなる傾向があります。

地域や宗派

三回忌の場合、地域によるお布施の金額の違いは、葬儀ほど顕著ではなく、一般的な相場内に収まります。宗派による金額差も少ないようです。

なお、「真言宗は浄土真宗よりも高額である」という意見もありますが、これは戒名の相場によるイメージである可能性もあります。寺院によって相場が異なるので、注意が必要です。

3.三回忌のお布施の金額の決め方

三回忌のお布施の金額の決め方

三回忌のお布施の金額は、どのようにして決めればよいのでしょうか。

寺院に相談する

普段からお世話になっている菩提寺でも、初めて依頼する場合でも、読経をお願いする際、事前にお寺に確認して決めるのが安心です。相場がわからないときは、寺院に相談しても問題ありません。ご家庭の状況を正直に寺院や葬儀社に相談することも、選択肢の一つです。

無理をする必要はない

お布施は感謝の気持ちを表すものですから、無理をして負担を感じる必要はありません。僧侶への感謝や故人様をしのぶ気持ちを何よりも大切にし、経済的に支障のない範囲で準備します。

4.【ケース別】三回忌のお布施の金額の考え方

三回忌を別の法要と同時に行う場合やご家族のみで行う場合など、ケース別のお布施の金額の考え方を相場とともにご紹介します。

他の年忌法要と同時に行う場合

2人以上の故人様の年忌法要が年内に重なった場合に、法要をまとめて行うことを「併修」と呼び、お布施は通常の1.5倍程度が目安となります。たとえば、三回忌と七回忌の法要を同時に行う場合、三回忌のお布施の相場は1万円〜5万円程度なので、その1.5倍となる2万円〜7万円程度が目安となります。

なお、法要の日程は早いほう(三回忌と七回忌であれば三回忌)の祥月命日に、できるだけ合わせるのが一般的です。

三回忌と納骨法要を同時に行う場合

三回忌と納骨法要を同時に行う場合、目安としては、以下の2つの考え方があります。

  • ・通常の三回忌のお布施の1.5倍程度とする
  • ・三回忌と納骨法要、それぞれのお布施の相場を合算する

ただし、これらの金額はあくまでも目安であり、地域や寺院によって考え方が異なります。種類の異なる法要を併せて行う際は、それぞれの法要の相場を参考にしながらお寺に確認して金額を決めるようにします。

ご家族だけで三回忌を行う場合

三回忌法要を家族のみで行う場合でも、お布施の金額は通常の三回忌と基本的に変わりません。迷った場合は寺院に相談することをおすすめします。

5.三回忌におけるお布施袋の種類・選び方

三回忌におけるお布施袋の種類・選び方

僧侶にお布施を渡す際に使用する袋を「お布施袋」と呼びます。お布施袋にはいくつかの種類があり、宗派や地域の風習などに応じて選ぶことが大切です。以下に、主なお布施袋の種類をご紹介します。

白無地の封筒

最も一般的なのは、郵便番号欄などの印字がない白無地の封筒です。

水引付きの不祝儀袋

一般的には黒白の水引が用いられます。一部の地域では、黄白の水引がついた不祝儀袋を使用する場合もあります。

奉書紙

より丁寧にお布施を包む場合は、半紙で現金を包んで中袋とし、さらに奉書紙で包みます。最近では、白無地の封筒(中袋)と奉書紙がセットになったお布施袋も販売されています。

6.三回忌におけるお布施袋の書き方

三回忌におけるお布施袋の書き方

お布施袋の書き方は、中袋の有無によって違いがあります。それぞれの記載方法は次のとおりです。

中袋がない場合

中袋のない白無地の封筒を用いる場合は、封筒の表面と裏面に以下のように記載します。

・表面
封筒の中央上部に「お布施」「御布施」と記載し、その下に施主様の氏名をフルネーム、または「〇〇家」と書きます。
・裏面
右上に金額、左下に郵便番号、住所、氏名を縦書きで記載します。

中袋がある場合

外袋(上包み)は中袋なしの場合と同じ書き方ですが、さらに中袋にも、裏面に施主様の住所と金額を縦書きで記載します。金額の頭に「金」、最後に「也」を付けるとより丁寧な印象になります。中袋の封の糊づけは不要です。

お布施袋の墨の色は?

お布施袋に書く際は通常の黒墨(濃い墨)を使用します。薄墨は、葬儀におけるお香典等において、悲しみの気持ちを表す場合に用います。お布施は、寺院や僧侶への感謝の気持ちを表すために捧げるものであるため、黒墨で書くことが基本です。

金額は旧字体で書かなければいけない?

かつて数字は、旧字体を用いることが正式だとされていました。たとえば、5万円は旧字体では「伍萬圓」となります。しかし、近年では読みやすさが重視される傾向にあり、通常の漢数字や算用数字でもかまいません。

伝統的な寺院や地域の風習に従ったり、より丁寧さや敬意を表したりしたい場合には、旧字体を使用することも可能です。

7.三回忌のお布施のお札のマナー

三回忌のお布施として渡すお札に関しては、どのような注意点があるのでしょうか。適切なマナーについて解説します。

お札は新札でなくてもよい

お布施のお札は、新札のほうが清潔感があり、僧侶への感謝の意を伝えるため好まれしいとの意見があります。ただし、新札でなければならないといった厳格なルールはなく、新札を準備するのが難しい場合は無理に用意する必要はありません。最も大切なのは、新札であるかどうかではなく、感謝の気持ちを込めてお渡しすることです。

お札の向き・入れ方

お札の向きや位置に厳密な決まりはなく、あまり気にする必要はありません。慶事と同様に、お札の表面(肖像画がある面)を袋の表側に向け、お札の左端が袋の下段に来るように入れるとの考え方もありますが、あくまで、ひとつの意見です。

8.三回忌でお布施を渡すタイミング・渡し方

三回忌でお布施を渡すタイミング・渡し方

三回忌でお布施を渡す際は、タイミングや渡し方に気を配ることが重要です。失礼のない渡し方や、僧侶への挨拶の言葉と併せて解説します。

渡すタイミング

お布施をお渡しするタイミングは、主に以下の2つです。

  • ・法要前:僧侶に挨拶をする際に、お渡しします。
  • ・法要後:お礼を伝える際にお渡しするのもよいでしょう。

会食に同席される場合はお見送り時に、会食を辞退された場合は法要終了時に渡すことも可能です。

渡し方

お布施は「切手盆」や「袱紗(ふくさ)」に包んで、文字の正面を僧侶に向けて渡します。袱紗が無ければ風呂敷でも代用できます。事前に僧侶に確認している場合は、手渡しも可能です。

挨拶の言葉

お布施をお渡しする際は、感謝の気持ちを込めて一言添えましょう。

  • ・法要前:どうぞよろしくお願いいたします
  • ・法要後:本日はありがとうございました など

法要の種類ごとの金額相場から渡し方、包み方については「法要のお布施」の記事で解説しておりますので、ぜひ、そちらもご覧ください。

9.三回忌でお布施以外に必要となる費用

三回忌でお布施以外に必要となる費用

三回忌の法要を執り行う際には、お布施以外にも費用が必要となることがあります。一般的には以下のようなものが挙げられます。

僧侶・お寺へお渡しする費用(御膳料・お車代・塔婆料)

僧侶にはお布施のほかに、御膳料・お車代・塔婆料を渡す場合もあります。それぞれについて必要となる場面や相場、渡し方などをご紹介します。

御膳料

僧侶が法要後の会食を辞退した場合、「御膳料」と呼ばれる金銭を僧侶個人への心付けとして渡します。

御膳料の相場は地域や寺院によって異なりますが、一般的には5,000円~1万円程度が目安です。不安な場合は、法要に詳しい知人や葬儀社に相談しましょう。

御膳料は白無地の封筒に包み、表書きに「御膳料」と施主様の名前を縦書きで記載します。なお、僧侶が会食に参加する場合、通常は5,000円~2万円程度のお料理を用意します。

お車代

自宅や斎場など、お寺以外で法要を行う際には、僧侶が足を運んでくださったことへの感謝の気持ちを込めて「お車代」を渡します。お寺での法要では必要ありません。

お車代の相場は、往復で5,000円~1万円程度です。封筒は白無地のものを使用し、上部に「お車代」、下部に施主様の氏名を縦書きで記載します。

塔婆料

三回忌の法要では、追善供養の一環としてお墓のそばに故人様の名前が刻まれた木製の板である「塔婆」を立てることがあります。塔婆料は、塔婆を建立する際にお寺にお渡しする金銭です。

相場は、地域や寺院によって異なりますが、一般的には1本当たり2,000円~1万円程度です。塔婆料を包む際は、白無地の封筒を使い、上部に「塔婆料」「御塔婆料」、下部に施主様の氏名を縦書きで書きます。

法要後の会食の費用

三回忌の法要後に会食の席を用意する場合、その費用の準備も必要です。ただし、参列者が会食費を上乗せした金額のお香典を用意することも多く、お香典の額によっては会食の費用がまかなわれるケースもあります。三回忌の会食の費用相場は約3,000円~1万円ですが、地域や会場、料理の内容によって費用は変動します。

参列者へのお返し・引き出物の費用

三回忌では、参列者に対して、「お返し」と「引き出物」の2つを用意するのが一般的です。お返しはお香典をいただいたお礼の品物、引き出物は参列者に感謝の気持ちを伝えるために渡す品物と、目的が異なるためそれぞれを別に準備します。

・お返し
お香典をいただいたことへのお礼の品物です。いただいたお香典の半額程度が相場とされており、お香典の平均が5,000円程度であることから、2,000円〜3,000円程度が目安となります。
・引き出物
参列していただいたことへの感謝を伝えるための品物です。金額は2,000円~5,000円程度が一般的でしょう。

なお、法要後に会食の席を設けない場合は、引き出物をやや高めの品物にすることもあるようです。

10.三回忌のお布施は感謝の気持ちを込めてお渡しすることが最も大切です

三回忌のお布施は感謝の気持ちを込めてお渡しすることが最も大切です

三回忌は、ご家族やご親族が集まり、故人様をしのぶ貴重な機会です。三回忌のお布施は、故人様への感謝と供養の気持ちを込めてお渡しする大切なものですので、心を込めた供養ができるよう、早めの準備を心がけましょう。

お布施の相場や金額の決め方を理解し、包み方や渡し方などのマナーも知って事前にしっかりと用意しておけば、三回忌の当日も落ち着いて対応ができるはずです。本記事が、三回忌の準備を進めるうえでお役に立てれば幸いです。

三回忌のお布施に限らず、法事や法要に関することでお悩みの際は、花葬儀事前相談をご利用ください。経験豊かなスタッフが、故人様をしのび、大切な節目を迎える皆さまに寄り添い、法要・法事の準備をお手伝いさせていただきます。

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