終活の相談はどのようなもの?相談方法は?取り組むテーマもあわせて解説
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- 【 終活の基礎知識 】
終活について相談したいと思ったとき、「どんなことを」「どこに」相談すればよいか分からず悩んでしまう方は少なくありません。人生の終わりを自分らしい形で迎えるためには、終活は欠かせない準備ですので、疑問をしっかりと解消して取り組みたいものです。
そこで今回は、終活の相談方法や、終活で取り組むべきテーマについて詳しくご紹介します。これを読んで、疑問をクリアにし、将来への備えを始めましょう。
1.終活の相談はどこにしたらよい?窓口は?
終活相談ができる場は、「自治体」と、銀行、弁護士、病院などを始めとした「民間」が挙げられます。相談方法としては、電話やメール、面談などの「個別型」とイベント・セミナーなどへの「参加型」があります。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
相談方法 | 主体 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
【個別型】電話、メール、面談など |
自治体
|
・自治体に暮らす市民であれば誰でも手軽に利用できる ・終活に関する包括的な相談ができる |
・終活支援を行っていない自治体もある
・より具体的な相談やサポートは難しいことも |
民間
|
・自分にあった的確なアドバイスをしてくれる ・必要なサポートを受けられる |
・相談内容ごとに、相談相手を変えなければならない
|
|
【参加型】セミナー、イベントなど |
自治体
|
・自分の生活圏内で開かれるので、参加しやすい |
・知りたい内容のセミナーが開催されるとは限らない
|
民間
|
・より専門的な話が聞ける ・オンライン方式や体験型など、特色が多い |
・生活圏から離れた場所で開催されると移動が負担となる
・主体元が信頼できる会社かどうかの見極めが必要 |
終活についてご自身が持っている知識や、抱えている疑問に合わせて、相談相手、相談方法を選ぶとよいでしょう。
2.相談前に押さえておきたい「終活」の5つの重要テーマ
終活で取り組むべき主要な事柄を事前に把握しておくと、その後の相談がスムーズに進みます。
こちらでは、終活において特に重要なテーマ5つをご紹介します。
物品の生前整理
自分の死後、自分の持ち物はご家族が片付けをしなくてはなりません。細かな日用品から思い出の品、大型の家具など、ひとつひとつをチェックし、処分するのは、ご家族にとって相当な負担です。体力、気力、判断力の十分あるうちに、ご自身で物品の生前整理を始めましょう。
不要なものを前もって処分することによるメリットは、ご家族の負担軽減だけではありません。「住環境が改善する」「いらないものを売ったり、無駄な買い物が減ったりすることでお金の節約になる」といったメリットも生まれます。
また、自分の持ち物に目を向けることで人生を振り返り、セカンドライフについて具体的に考えられるようになるでしょう。
終活における片付けの手順については、「終活は断捨離から?」の記事で詳しく取り上げております。ぜひご覧ください。
財産・老後生活資金の把握
自分の資産が現在どれくらいあって、老後の生活資金にどのくらい必要なのかを把握することはとても大切です。
「人生100年時代」という言葉を耳にする機会が多くなっているように、今後100歳まで生きるのが当たり前になるともされています。老後に必要となる総合的な支出(基本的な生活費や今後予想される医療費、自分の葬儀やお墓など)を把握し、今ある財産とのバランスを知っておかないと、長く自分らしく生きることが難しくなるでしょう。
相続・遺言の準備
自分の財産を人に譲ることを「相続」と呼び、相続の内容(誰に、何を、どのように遺すか)を意思表示することを「遺言」といいます。
財産の相続は、家族間トラブルの原因になりがちです。誰に何を相続してもらうかを考えたら、遺言を記した「遺言書」を作成するなどして備えましょう。
介護・終末期医療の希望の整理
自分ひとりでの生活が難しくなったときや、終末期医療(※1)を受ける状況になったとき、事前の準備がなければ、自分の意に反した決定がなされてしまうかもしれません。「どのような介護施設がよいか」「どこまでの治療を望むのか」など、介護と医療における希望を、判断能力がしっかりとあるうちにまとめておくことが大切です。
(※1)
回復が期待できないと判断された患者に対し、本人の意思と尊厳を守りつつ「苦痛のない自然な死」を迎えることを目的として行われる医療のこと。ターミナルケアとも呼ぶ。
葬儀・お墓(埋葬方法)に対する希望の整理
終活では、以下のような自分の死後に関することも考えます。
・葬儀社
・葬儀形式(葬儀の規模やスタイルなど)
・自分の葬儀に参列してほしい人
・埋葬方法や場所
・遺影に使ってほしい写真 など
葬儀やお墓についての希望を事前に整理し、決めておくことで、ご家族の負担を減らすだけでなく、自分の望むような最期を送ることができるでしょう。
3.終活の相談にかかる費用は?
終活の相談にかかる費用は、相談先や相談内容によって異なります。自治体への相談や民間セミナーへの参加は、多くの場合無料です。
しかし、2回目以降の相談や、相続、遺言書作成など、より専門的な内容を依頼する場合には費用が発生するのが一般的です。「終活を始めたばかりで具体的な相談ができる段階ではない」という方は、無料で相談を受けられるところから始めるとよいでしょう。
なお、弊社「花葬儀」でも、終活の相談を承っております。葬儀に関する事前相談は無料です。またメンバーシップクラブ「リベントファミリー」にご加入いただくと、葬儀以外の相続・不動産についてのご相談をご入会本人様とご家族(二親等)の方にご利用いただけます。
花葬儀の終活相談の特徴については、次の項をご覧ください。
4.花葬儀の「終活の相談」の特徴
花葬儀では、葬儀に関する相談だけでなく、相続や遺言、生前のお片付けなど、老後のご心配事全般の相談が可能です。具体的な相談内容をご紹介する前に、まずは花葬儀で終活の相談を行うことの特徴やメリットについてご紹介します。
葬儀の事前相談は何度でも無料
葬儀に関する事前相談は、何度でも無料です。一生に一度の葬儀だからこそ、後悔のないカタチで見送ってほしいと願う方は多くいらっしゃいます。葬儀の不安や希望について、どのようなことでも、何度でもお話ください。
さらに、葬儀以外の相続や不動産に関する一般的な質問にも無料(※2)でお答えしています。「葬儀の相談のついでに、複雑で難しい法律や専門知識についてもざっくりと質問してみたい」という方は、ぜひご利用ください。
(※2)
書類作成や手続きの実施、専門的・法的なアドバイス、複雑な問題への調査や対応などは有料となります。
相談窓口が少なく済む
終活相談は、葬儀なら葬儀社、介護なら介護施設、住宅なら不動産会社、と相談内容に応じて相談内容を分けるのが通常です。窓口が増えるほど相談者の負担は増え、情報の整理が難しくなるかもしれません。
花葬儀の場合、終活に関するさまざまな相談を「ワンストップ」でまとめて行えます。知りたいことを一箇所で質問できるのは、終活において大きなメリットといえるでしょう。
中立だから気軽に相談できる
花葬儀では、不動産の査定や介護施設の紹介なども行っております。常に中立の立場で仲介するため、お客様は各業者からの営業活動を受けることなく、知りたい情報を適切な形で知ることができます。
「ちょっと気になることがいつでも聞ける」といったお気軽さを感じていただければ幸いです。
専門家とも連携
花葬儀は、弁護士、司法書士、税理士などを始めとした独自のネットワークを持っています。より具体的で専門的なご相談、または各種手続きの依頼がある際は、各お悩み事のプロである専門家をご紹介いたします。
5.花葬儀でできる終活相談の種類
ここからは、花葬儀で行っております終活相談について、その種類と具体的な内容をご紹介します。
葬儀のこと
花葬儀では、葬儀の不明点や希望、葬儀にかかる費用など、葬儀に関する全てについて、ご相談を承っております。その方にふさわしい葬儀・祭壇をオーダーメイドで提案し、ご家族の思いを形にすることが信条です。
「好きな花々に囲まれて見送られたい」
「自分らしいこだわりの葬儀にしてほしい」
「予算内で葬儀を執り行うには、どこをポイントに考えたらよい?」
など、お客様のご希望・ご質問にスタッフが丁寧にお答えし、納得いただけるプランをご提案します。
葬儀について詳しい方は、ほとんどいません。葬儀の準備を何から始めたらよいかわからない場合も、どのようなことでも安心してご相談ください。
お墓、埋葬方法
ご遺骨の埋葬に関するお悩みやご要望も承っております。お墓を新たに建てる、先祖代々のお墓に入る以外にも、樹木葬や納骨堂、海洋散骨など、他の埋葬方法にも精通しております。
なお、最近特にご相談いただくのは、既にあるお墓を処分する「墓じまい」のご相談です。お墓について詳しく知りたい方は、「お墓の費用の相場や内訳」の記事もあわせて参考になさってください。
相続に関すること
相続に関する手続きは、なかなか一人で進めるのが難しいものです。花葬儀では、弁護士や司法書士などとの提携により、下記のサポートを行っております。
・遺言書作成
・成年後見人
・家族信託(財産管理)
・相続税対策など
相続に関して不安や疑問がある場合は、専門のスタッフが親切・丁寧にサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
不動産のこと
自分の死後に空き家になる不動産や、資産として保有している不動産の査定・売却を、中立かつ公平な立場から行います。
また、リースバック(※3)の相談も承っております。
不動産の売却手続きは、労力のいる大変な作業です。売却に必要な書類の作成や、より良い条件での売却、売却した際に発生する税金に関しても、しっかりとサポートし、お客様の負担を軽減させていただきます。
(※3)お住まいの家を第三者に売却し、売却した第三者に賃料を支払いながら住み続ける契約
「おひとり様」終活サポート
単身でお住まいの方や、ご親族がいない方の老後には、多くの不安が伴うものです。そのようなおひとり様でも安心して過ごせるように、財産管理や成年後見人、身元保証の専門家をご紹介いたします。
生前整理(物品のお片付け)のご相談
不要品の処分、美術品や宝飾品などの鑑定、必要に応じた買い取りの相談も、花葬儀におまかせください。依頼先に迷うような場合でも、花葬儀を通じて相見積りを取ることが可能です。
終活ツールのご提供
終活ツールとしてよく知られているのは「エンディングノート」です。終活に関する希望や情報をノートに書き込むもので、書店などで手に入れることができます。
花葬儀では、そこからさらに進化したオンラインの終活ツール「つなごう」をご提供しております。
「つなごう」は、スマホなどに保存している写真をオンライン上で整理し、思い出をご家族や親しい人に残すことができるサービスです。スマホで撮影し増えてしまった写真の整理・保存を、「つなごう」が快適にサポートいたします。
「つなごう」を利用することで、あなたの人生の一部がより色鮮やかにのこり、あなたを起点とした「ひとの輪」が広がっていきます。「つなごう」の特徴については、プレスリリースをご覧ください。
6.終活相談に関するQ&A
漠然と終活を始めるよりも、どのようなことを取り組まなくてはならないのかを把握することから始めましょう。終活に関する本を読む、自治体などで行っている無料の終活相談を利用する、インターネットで検索するなどで終活の全体像が見えてきます。
取り組むべきポイントが理解できたら、次に専門的な内容を紹介する終活セミナーに参加したり、エンディングノートを使ったりなどして、具体的な項目に着手しましょう。
弊社花葬儀の終活相談では、例えば下記のような相談がよく寄せられます。
・墓じまいをしたい
・離檀(檀家をやめること)したい
・家を担保にお金を借りたい・家のリースバックに興味がある
・安心して任せられる介護施設を紹介してほしいなど
上記のような内容も、誠心誠意ご相談にのりますので、どうぞお気軽にお話しください。
終活に関する相談は、お住まいの自治体(ただし終活相談に対応していない自治体もあるためご注意ください)、または、銀行や病院などの民間で受け付けております。
「終活に関する全体の悩みを一度に聞いてほしい」「何が必要なのか丁寧に教えてほしい」といったことであれば、総合的なご相談に対応できる自治体、もしくは弊社花葬儀にお寄せください。
「終活を始めないの?」と直接的に聞いてしまうと、ご両親は気分を害してしまうかもしれません。そこで、「ニュースで終活のことが取り上げられていたんだけど……」「〇〇さんが、終活を始めたんだって」など、身近な例を世間話のひとつとして話してみると、終活に意識が向きやすくなります。
ご自身が先に終活を始めてみるのもおすすめです。困ったこと、悩んだことなど具体的な話をして一緒に考える時間を作ることで、「自分も始めようかな」という気持ちになってくれるかもしれません。
7.終活の相談は元気なうちから|早めの終活で理想の老後を
終活の相談は、気力・体力共に元気のあるうちから行うのがおすすめです。早くから相談し備えておくことで、老後の不安が解消されるだけでなく、「理想の老後」を叶えやすくなります。自分の人生の締めくくりの時に後悔しないよう、制度やサービス、相談窓口を積極的に利用し、豊かなセカンドライフを目指しましょう。
ご自身の葬儀や埋葬方法についてご質問や不安のある方は、花葬儀の事前相談をぜひご利用ください。お客様の心の内を丁寧におうかがいし、その方にぴったりなご提案をさせていただきます。葬儀やお墓に限らず、相続や生前整理を含む終活に関するご相談も承っております。まずは無料相談にて、お気軽にお話ください。