エンディングノートに遺言を書くメリット
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- 【 終活の基礎知識 】
こんにちは、花葬儀です。
皆様は筆まめ(手紙や文章をよく書く人)な方ですか?私はわりと筆まめです。メールなどの返信は一日以内にしますし、学生時代は文芸部におりました。今もこうしてブログを書いていますが、やはり何かを書くことは楽しいですね。
ご葬儀において、「エンディングノート」という言葉を耳にされたことはありますか?「エンディングノート」とは、ご自身への葬儀に対する希望はもちろん、残された方に伝えたいことを記録するノートのことです。
最近は書店でも購入が可能ですし、花葬儀ではオリジナルのものを無料でお渡ししております。書くことが苦手な方にはなかなか手が伸びないかもしれませんが、これを書いておくと、いろいろなメリットがあります。どんなメリットがあるか、ご紹介しましょう。
・亡くなった後にも、ご遺族が故人様の遺志を確認することができる。
「無宗教の式にして家族だけで見送ってほしい」「赤い花で祭壇を作ってほしい」
など、葬儀に対する要望を残すことで、残された方が葬儀の内容を検討する際に役立ちます。
・ご遺族が故人様と関係を持つ方へ連絡するときに役立つ
「●●さんは大切な友人だから必ず呼んでほしい」といった要望はもちろん、遠い親戚の連絡先などは、ご本人しか知らない情報がたくさんあります。
連絡先をリストに残しておくことで、葬儀の準備に忙しいご遺族の手間を省くことができます。
・自分史を書くことで、ご遺族が思い出を振り返る、葬儀の司会の原稿作成に役立つ。
「●●が生まれたことが夫婦間の喜びだった」、「家族で旅行に行ったことが一番の思い出だった」
など、ご自身の経歴などとは別に、今だからこそいえる家族への感謝や残したい言葉を書きましょう。
・今後の手続きにおける、自分だけしか知らない情報を伝えられる。
たとえばご遺族と別々に暮らしていた場合、公共料金の口座情報、通帳、印鑑などの所在のような、ご遺族が必要な情報を記録するツールとしても使えます。
エンディングノートは、法的な拘束力をもつ「遺言」とは異なり、あくまでご遺族に対して、故人様が残しておきたい情報をまとめる備忘録のような立ち位置です。また、普段は伝えられなかったご遺族への想いを記す手紙の役割も果たします。エンディングノートの書き方にルールはありませんので、思いを自由に、お気軽につづれます。
最後にひとつだけ、注意点です。
せっかく書いたエンディングノートを故人様が大切にしていたあまり、普段開けない棚の奥にしまい込み、葬儀後の荷物整理のときにはじめて見つかったということもあります。エンディングノートはご遺族の手に渡ってこそ役立つものですので、書いていることをあらかじめご遺族に伝えておくか、わかりやすいところに置いておきましょう。以前、私が担当させていただいたご葬儀の故人様は、冷蔵庫にマグネットで貼っていらっしゃいました。
ご葬儀の形式が多様化する今、亡くなるご本人の遺志も大切なものとなっています。ご葬儀へのご希望、ご遺族に伝えておきたいことは、お元気なうちに残しておきましょう。
花葬儀プランナー M.N