家族葬では心のこもった喪主の挨拶を!挨拶例文やタイミングを解説
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- 【 葬儀・葬式のマナー 】
家族葬は身内だけでゆっくりとお見送りができる葬儀として近年注目を集めています。
葬儀には喪主の挨拶がつきものですが、家族葬を営む喪主様のなかには、どんな挨拶をすればよいのか、悩まれる方もいらっしゃるようです。そこで今回は、家族葬において喪主の挨拶は必要なのか、喪主が挨拶を行うタイミングや心あたたまる挨拶例文もご紹介しますので、ぜひご活用ください。
1.家族葬でも喪主の挨拶は必要?
家族葬の喪主の挨拶は必要なの?とご相談いただくことがあります。
家族葬において喪主の挨拶が必要か否かは、喪主様とご遺族のお気持ちや、家族葬に参列する方々との間柄によっても変わってくるでしょう。ここではいくつかの例をあげて、家族葬における喪主の挨拶について解説します。
喪主の挨拶が不要な家族葬とは?
ご家族(ご両親、ご兄弟姉妹、祖父母、いとこなど近しい血縁者(親族))のみの家族葬の場合、改まった喪主の挨拶はしないというケースも多いです。都内では特に、家族葬における喪主の挨拶は省く傾向にあります。
しかし、地域によっては、家族のみが参列する家族葬であっても、喪主が挨拶をするケースもあります。また、離れて暮らしている兄弟姉妹が多数いる場合や、喪主様のお気持ちとして、きちんと感謝とお礼の気持ちを伝えたいという場合には、ご家族のみの家族葬であっても、一般葬と同様に喪主の挨拶を行っていただいて、全く問題ないでしょう。
喪主の挨拶が必要なのは「姻族(いんぞく)」が参列する家族葬
姻族とは、結婚によって親戚になった人たちのことです。配偶者の両親、兄弟姉妹など、義理の誰々にあたる親戚が葬儀に参列する家族葬では喪主の挨拶を行うケースが多いです。
家族葬で喪主の挨拶が必要な理由は「感謝を伝えるため」
家族葬で喪主の挨拶が必要な理由は、葬儀に参列いただいたことと、故人との生前のお付き合いに感謝の気持ちをお伝えするためです。家族葬は親しい間柄のみで営まれる葬儀ゆえ、喪主の挨拶は不要と思われがちですが、葬儀は大切な故人様の旅立ちの儀式でもあります。この日のために集まってくれたことへのお礼を伝えましょう。家族葬の喪主の挨拶は、これまで故人を含め、家族一同お世話になったことに対する感謝の気持ち、そして、これからも末永く家族の繁栄を願い、故人の遺志を引き継いでいくことを言葉できちんと示す意味が込められているのではないでしょうか。言葉でお伝えすることで、より今後の家族の絆も深まっていくはずです。
2.家族葬で喪主が挨拶を行うタイミング
続いて、家族葬で喪主の挨拶をするタイミングについて解説していきます。
通夜・通夜終了後
家族葬の通夜挨拶は、通夜の閉式のタイミングで行います。
通夜で行う喪主の挨拶は、参列いただいたことへのお礼を伝えましょう。通夜振る舞いへの誘導などは司会進行役が促してくれますので、割愛しても問題ありません。また、ごく近しい家族のみの家族葬の場合、通夜の喪主の挨拶は割愛することもあります。打ち合わせの段階でプランナーに相談しておくとよいでしょう。
告別式・出棺
家族葬の告別式において喪主の挨拶を行うタイミングは、式が終わり、火葬式に向けて出棺する前です。葬儀式の閉式とともに、喪主の会葬御礼として挨拶をしましょう。故人様を霊柩車に乗せた後、告別式に参列いただいたお礼を伝え、遺族を代表して今後も変わらぬお付き合いをしていただけるように挨拶をします。
精進落とし
家族葬の後の精進落としの際も、喪主として挨拶をしましょう。通夜と葬儀に参列いただいた御礼、また故人様への敬意を表し、杯を交わす「献杯」のタイミングで挨拶を行うとよいでしょう。
3.家族葬では心のこもった喪主挨拶を!例文紹介
家族葬の挨拶ではご家族の思いやエピソードなど盛り込むと、よりリラックスした雰囲気で挨拶ができます。ここではシーンに応じて、家族葬における喪主の挨拶例文を紹介します。ぜひ、ご家族様のエピソードを当てはめてご活用ください。喪主の挨拶で押さえておくべき内容は以下の通りです。
- ・故人様との続柄
- ・参列いただいたお礼
- ・故人様との生前お付き合いいただいたお礼
- ・生前のエピソード
- ・メモリアルコーナーなど(お写真、動画、花祭壇など)のご紹介
喪主挨拶の例文【通夜・通夜終了後】
本日は、お忙しい中、父、鈴木太郎の通夜式に弔問いただきましてありがとうございます。
故人に代わりましてお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
父は○○年〇月〇日、〇歳の生涯に幕を下ろしました。晩年は○○を趣味として、全国各地へ花旅行に赴いては四季折々の花に出会えることに喜びを感じている父でした。
この度の葬儀では、父のイメージを花の祭壇で飾っていただきました。父が大切にしていた○○や写真を飾っていただきましたので、是非見ていただければ父も喜ぶと思います。
なお、今後につきましても、家族一同、父の遺志を受け継ぎ精進していく所存でございますが、皆様方におかれましては父の生前と同様のお付き合いをいただけましたら幸いでございます。
以上、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございます。
喪主挨拶の例文【告別式】
改めて皆様から生前いただいたご厚誼、ご厚情に深く感謝申し上げます。
父は持病の○○が悪化し、昨年の○○に○○病院へ入院を余儀なくされました。闘病の末、空しく〇月〇日〇時〇分、〇才の生涯を閉じました。
本日はこうして皆様にお見送りいただき、父もさぞかし喜んでいることと思います。
なお、今後につきましても、家族一同、父の遺志を受け継ぎ精進していく所存でございますが、今後とも変わらぬおつきあいとご指導戴きますよう、よろしくお願いいたします。
以上、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございます。
喪主挨拶の例文【出棺】
本日は、お忙しいところ、父 ○○○○の葬儀式並びに告別式にご会葬くださいまして、誠にありがとうございました。生前故人が賜りましたご厚誼、ご厚情に対しましても深く感謝申し上げます。
これからもう二度と父の姿が見られないと思うと、戸惑いと悲しみで一杯になります。ですが、このように皆様にあたたかく見送られ、旅立てることに、父も喜んでいると思います。
今後は、残された母を支えながら、家族一同頑張っていく所存でございます。
以上、簡単ではございますが御礼のご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
喪主挨拶の例文【精進落とし】
この度は通夜式、葬儀式ならび告別式と2日間に渡り、貴重なお時間を頂戴いたしまして、父、○○の葬儀にお付き合いをいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、滞りなく無事に式を終え、父を見送ることができました。ほんとうにありがとうございました。今後につきましては、納骨、法要等、やるべき事が控えておりますが、何卒、皆様方のお力添えをいただければと存じます。
以上、ご挨拶とさせていただきまして、精進落としのお食事をご用意いたしました。どうぞ、父のことをお偲びいただきながら、お召し上がりくださいませ。
本日は誠にありがとうございました。
4.家族葬での喪主の挨拶に関するQ&A
ここでは、家族葬での喪主の挨拶に関するよくある質問と、その回答をご紹介します。
ただし、家族葬でご家族のみが参列するケースにおいては、挨拶を省略したり短めに切り上げたりすることも可能です。親しい間柄でもご家族以外の方が参列している場合は、その場の状況やご家族のご意向に合わせて、挨拶の内容や長さを判断されるとよいでしょう。
死や不幸を連想させる言葉(死ぬ、終える、消える、四、九など)、重ね言葉(次々、重ね重ねなど)などは控えます。
5.喪主の挨拶で大切なのは、感謝を伝える気持ち
家族葬の最大のメリットはあたたかい気持ちで故人様をしっかりお見送りできることです。そのため、家族葬にかしこまった喪主は必要ないと考えられることもあるようです。しかし、喪主の挨拶で大切なのは、故人様を偲びお見送りに来ていただいたことへの感謝をお伝えする気持ちです。家族葬に喪主の挨拶が必要か必要ではないかは喪主様のご希望、さらには参列いただくご家族により判断が変わります。
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