葬儀・家族葬の日程の決め方や流れを紹介
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- 【 葬儀・葬式の基礎知識 】
自分の大切な人が亡くなったとき、気持ちに余裕がない中で葬儀・家族葬の日程決めなど不慣れな準備を進めることは、とても大きな負担になるものです。
もしもの時の焦りや混乱する気持ちの負担を少しでも軽くできるように、今回は、最初の段取りである「葬儀・家族葬の日程の決め方」についてご説明いたします。
1.葬儀・家族葬の日程はどうやって決めればいい?
大切な方が亡くなり気持ちに余裕がない中で、ご遺族が短期間で決めなくてはならないもののひとつが、葬儀の日程です。葬儀はいつまでに行わなくてはならないなどの決まりはないものの、ご遺体の状態を考慮して短期間で段取りする必要があります。
そのため、葬儀・家族葬の日程は、基本的に葬儀社に相談しながら決めていきますが、話をスムーズに進めるためにも、まずは4つのことについて見通しを立てておくとよいでしょう。
- 1.葬儀形式
- 葬儀の日程を決めるときに優先して検討すべきことは、葬儀形式です。例えば、葬儀を「家族葬」で行うのか、故人様と生前親交のあった多くの方をお招きする「一般葬」で行うのかによっては、人数規模が異なります。それにより、選択すべき会場の広さ、葬儀場が変わるので、日程決めまでに検討しましょう。
また、一般的なお通夜と葬儀・告別式を2日間に渡り行うのか、お通夜は行わずに一日で葬儀を行なう「一日葬」にするのかによっても、会場を抑えるスケジュールが変わるのです。 - 2.葬儀を行うエリア
- 具体的に希望する式場があれば、それを葬儀社に伝えることも可能ですが、火葬場、葬儀場によっては希望する日程に空きがない可能性があります。日程との兼ね合いにより葬儀場を決定することになるため、ある程度範囲を広げておおよそのエリアを決めておくことをおすすめします。
また、候補となる式場について、それぞれ交通の利便性や駐車場の利用可否、近隣の宿泊施設の有無などを事前に調べておくことで、短い時間の中でも参列者に負担の少ない式場をスムーズに選択することができます。
葬儀場については、希望する日程を踏まえて葬儀社が代案やより良い提案をしてくれることもあるので、相談しながら決定するとよいでしょう。
- 3.参列人数
- 葬儀の日程や葬儀場を選定するにあたり、参列人数も一つの判断基準になります。葬儀場の式場数、および式場の収容人数には限りがあるからです。
特にコロナ禍においては、三密を避けるため、予定する参列人数に対して広く換気の行き届く葬儀場で葬儀を行うことが推奨されています。招く人数によっては、かなり広い式場を押さえる必要があるため、早い段階で参列人数の見込みを葬儀社に伝えることが大切です。
- 4.葬儀費用の目安
- 前述したように、葬儀の日程を決める際には葬儀の内容や規模、場所、参列人数などが影響します。それらを決める際に考えておかなければならないのが、葬儀費用です。おおまかにでも葬儀の予算を事前に考えておくと、葬儀社に相談する際に大切な判断ポイントとなり、日程決めがスムーズに進むでしょう。
なお、葬儀社は、お亡くなりになった直後からご遺体の安置場所の確保、安置場所へ移動する寝台車の手配、葬儀・火葬の日程決めや段取りなど、葬儀当日まで全般的にお客様をサポートしてくれます。誰にとっても不慣れな葬儀を、プロとして先回りしてサポートしてくれるのです。
大切な方が亡くなり、なかなか気持ちの切り替えができないときではありますが、だからこそ、なるべく早めに葬儀社にコンタクトをとり、日程決めなどのサポートを受けることをおすすめします。
花葬儀では24時間体制でご相談を受け付けています。夜間や早朝のご連絡でも、ご遺族の気持ちに寄り添い、臨機応変に必要なサポートをいたします。お困りのことがありましたらご連絡ください。
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2.葬儀・家族葬の日程を決めるときに注意したいこと
葬儀・家族葬の日程をどのように検討していくべきか、葬儀会社がリードして案内してくれます。しかしご遺族も、事前に知識があると、いざという時に、よりスムーズに日程を検討できるでしょう。
ここでは葬儀・家族葬の日程を決めるときに注意したいことについてご紹介いたします。
葬儀日程は友引や仏滅でもいい?
葬儀・家族葬の日程を決めるにあたり、友引や仏滅を避けるという話を聞いたことがある方もいるでしょう。この友引や仏滅は、「六曜(ろくよう)」と呼ばれる暦上に記された運勢や吉凶を示すもので、中国で生まれた占いの一種であるといわれています。つまり、友引や仏滅というのは、仏教上の言葉ではなく葬儀とは関係がないため、葬儀の日程に友引や仏滅を選択しても問題はないのです。
しかし、友引については「友を引く」という文字であることから、一般的には葬儀の日程には相応しくないと言い伝えられてきた経緯があります。そのため多くの火葬場では、友引の日を定休日としていることもあり、事実上、友引の日に葬儀や火葬を行うことは難しいといえるでしょう。
火葬場・葬儀場の予定を確認する
葬儀・家族葬の内容に合わせて当日のタイムラインを想定し、適当な火葬場および葬儀会場を候補に挙げ、空き状況を確認します。火葬場と葬儀場がどちらも予約できる状況であれば、正式に予約をとることで無事に葬儀日程が決まります。
しかし、火葬場は公営施設であることが多く、基本的に年末年始および友引の日を休場としているところも多いので注意しましょう。また、特に首都圏では火葬場が混雑していることもあるので、予約可能な日が少し先の日程になってしまうというケースもあります。
これらの段取りは手間がかかるので、葬儀社に任せるとスムーズに決めることができるでしょう。
僧侶の予定を確認する
菩提寺がある場合には、その菩提寺または僧侶にコンタクトをとり、検討している葬儀日程に来ていただけるかどうか確認する必要があります。葬儀・家族葬の段取りについては葬儀社が代わってやり取りを行うこともありますが、最初の僧侶へのご連絡は喪主様が取ったほうがスムーズなことも多いので、状況に合わせて葬儀会社と相談しながら進めるとよいでしょう。
遠方からの参列者に配慮する
遠方にお住まいの参列者がいる場合には、その方が葬儀当日までに移動して来られるかどうか、宿泊場所を確保できるかどうかを配慮し、時間に余裕をもって葬儀日程を決定する必要があるでしょう。
特にご親族など、故人様と近い関係にある方が参列する場合には、無理のない日程で設定できるように気を付けることが大切です。
ご遺体の安置期間に配慮する
お亡くなりになってから葬儀の日程までの期間が長い場合、ご遺体の状態を保つことが出来るかどうかを注意する必要があります。安置期間が長期となる場合には「エンバーミング」という腐敗防止や状態維持を目的とした処置を施す必要が出てきます。このエンバーミングを行う場合には別途費用がかかるため、頭に入れておくとよいでしょう。
また反対に、お亡くなりになってから火葬までの日程(時間)が短すぎるのも問題です。「墓地、埋葬等に関する法律」により、死亡後24時間以内にご遺体を火葬・埋葬することは禁止されています。直葬など、お通夜や葬儀を行なわずに火葬をする場合でも、お亡くなりになってから24時間経たないうちに火葬することはできませんので、日程決めの際は注意しましょう。
参照元: 厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei15/
3.葬儀・家族葬の日程が決まった後の流れ
葬儀・家族葬の日程が決まった後のおおまかな流れをご紹介いたします。
訃報連絡
ご遺族やご親族など近い間柄の方には逝去後すぐに訃報連絡をしますが、身内以外の方については、葬儀・家族葬の日程が確定してから訃報連絡をするのが一般的です。あわせて葬儀の日時や場所を正確にお伝えするために葬儀の案内状をお送りするという方法をとりますが、葬儀の連絡は緊急性があるので、案内状を郵便でお送りするだけで済ませるというのは適しません。
電話もしくはメールなど迅速に訃報を伝えることができる方法で、訃報および日程の連絡をした上で案内状をお送りすると、行き違いやトラブルを防ぐことができるでしょう。
お通夜
お通夜は本来、文字通り夜通し行うもので、葬儀・家族葬の前夜、ご遺族やご親族等、故人様と生前お付き合いがあった方と最期の一晩を共に過ごすことをいいます。しかし現代では、数時間で済ませる「半通夜」と呼ばれるお通夜が一般的です。18時から19時くらいに行うことが多く、仕事帰りに参列することも可能であるため、葬儀・告別式よりも多くの方が参列するというケースも見られます。
お通夜後には、参列者に食事を振舞う「通夜振る舞い」を行いますが、1、2時間の会食の席を設け、20時から21時頃に散会となるのが一般的です。
しかし、現在コロナ禍ということもあり、お通夜のみ行い、通夜振る舞いを控え折り詰めや仕出し弁当などを手配し、会葬いただいた皆様にお持ち帰りいただく等の対応を取ることが増えています。
告別式
告別式は、お通夜の翌日、午前中から午後早めの時間帯に行われることが一般的です。告別式の後は出棺となり、ご遺族とご親族、故人様と特別に親しくしていた一部の方は火葬場へ移動します。それ以外の方は告別式の後、出棺を見送り散会となります。
火葬中、または告別式当日の締めくくりには、お食事を振る舞う「精進落とし」を行うことが一般的ですが、コロナ禍である現在は、通夜振る舞いと同じく、仕出し弁当を参列者にお持ち帰りいただくケースも見られます。
火葬後は、収骨をして散会となります。
まとめ
大切な方が逝去するということは、想像するのもつらいことです。ましてや事前に葬儀の下調べをすることなど、なかなかできることではないでしょう。しかし、いざそのときを迎えたときには、辛い心情を抱えながらも、短期間で葬儀の日程決めなどの準備をしなくてはなりません。
心に余裕がないときだからこそ、また、不慣れなことだからこそ、早い段階で葬儀のプロに相談しましょう。良い葬儀社であれば、お客様の状況やご意向を伺いながら、適切なアドバイスでご遺族の支えになってくれることでしょう。
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