花祭壇って地域差があるもの?
- 作成日: 更新日:
- 【 花祭壇 】
最近、生花祭壇で葬儀を営むことが多くなってきたように思います。その形式は、
・従来の白木の祭壇に生花を飾り、生花祭壇に仕上げる
・オリジナルの花祭壇をデザインする
など、会社さんによって様々です。なお、弊社「花葬儀」は、オリジナルの祭壇をお作りしています。また、葬儀プランの中に生花アレンジがセットに含まれることもあります。
しかし、特定の地域や年配の方には、白木祭壇での葬儀のイメージが強いところもあります。このような地域にお住まいながら、花祭壇でお見送りをしたい場合はどうすればよいのか、葬儀社の実例もみながらご案内できればと思います。
葬儀式場のイメージを花で変えた例
実際、ある葬儀社様は3年前ほどに式場の立て直しを行い、今までの葬儀式場のイメージを変えました。祭壇は白木ではなく生花を飾るようにし、式場のベースカラーは白、大きなガラス窓を採用し、自然な光を入れた作りにしました。
しかし、オープン後すぐ、地域の方や年配の方に
「葬儀に行ったが、祭壇がなかった(祭壇が祭壇として認識されていない)」
「あんな明るいところでは葬儀ができない」
「結婚式場じゃないんだから……」
など不満の声が広がり、経営が困難になりました。
まだまだ花祭壇が認識されていない部分もあるのです。そこで、式場を白木の祭壇にし、生花を飾って生花祭壇にして葬儀を行うように変更しました。従来の形式にアレンジを加える形で、その魅力を発信しやすい環境を整えたのです。
白木祭壇の考えが根強い地域と花祭壇
花祭壇は、白木祭壇よりも心の温かみを与えてくれ、ご遺族の想いを込めることができます。しかし、地域にもよりますが、「葬儀は白木祭壇があって当たり前」と考える方は少なくありません。葬儀はこうあるべきだという観念が地域によってはまだまだ残っています。
当家のみなさんで決められる部分でも、周囲の方から後日
「祭壇はこんなのじゃだめだ、ちゃんと白木の祭壇でやらないと」
「あの家の葬儀には祭壇がなかった」
「なぜしっかり送ってあげなかったのか」
などと言われることあります。
葬儀は地域の習慣によってやり方が変わります。家族葬が増えた昨今でも、組合の了解を得ないとできない地域もあるのです。
最近は葬儀にも、いろいろな価値観が出てきています。すばらしい式にするためにも、花祭壇を様々な地域やご年齢の方に、もっとご活用いただければと思っております。
ただ、一方的に花祭壇を勧めると、トラブルに発展することもあるでしょう。地域にあった祭壇を選べるようにしつつ、少しずつ新しい要素を取り入れ、受け入れていただける配慮が重要ではないでしょうか。
今後、家族葬など規模の小さなお葬式がさらに増えていくことでしょう。これにより、家族特有の個性を出せる花祭壇を採用いただくことも多くなると思います。白木祭壇だけにこだわらず、その選択肢を増やすことで、故人様やご遺族の想いをより届けやすい葬儀になっていくのではないでしょうか。
ご参考までに、よろしければ「花葬儀の花祭壇」もご覧くださいませ。