皇室のシンボル「菊」を使った花祭壇
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- 【 花祭壇 】
祭壇で多く使われる、ご葬儀の代表的なお花といえば、「菊」です。仏教葬の伝統である白木祭壇ではもちろん、近ごろ流行り(?)の花祭壇でも菊は多く使われています。花祭壇では使うお花に決まりはありませんが、それでも菊の人気はとどまるところを知りません。
今回はご葬儀で引っ張りだこの菊の魅力ついてお話しします。
万能なデザイン職人
祭壇を作る観点での菊の魅力は、なんといってもデザイン性の高さです。菊の花は白や薄い黄色などが有名ですが、ほかにもライトブルー、オレンジ、ピンクなど、さまざまな種類があります。非常にバリエーション豊かで、色のご要望に応えやすいのです。
また、流通量の多さも大きなポイントになっています(生産量の多いとされるバラやカーネーションと同じくらいの流通量があります)。
祭壇を彩るためにはお花の量も多くする必要がありますが、流通量の多い菊は確保も簡単で、花の種類を統一させやすくなります。多くの量を確保しやすく、色のバリエーションは豊富、まさに「万能」ともいえるデザイン性が、大きな魅力になっているのです。
皇室でも使用される格調高さ
色によって様々ですが、菊そのものの花言葉は「高貴」「高尚」です。
古くから格調高いお花としても知られており、鎌倉時代の天皇のひとり、後鳥羽上皇も周囲を美しく彩るために菊を使ったといわれています。現在でも菊は天皇や皇室の紋章となっており、その格調高さは健在です。
また、ご葬儀で焚くお香の香りと菊の香りが似ているともいわれており、そのことも故人様を見送る花としての適性が高いと判断される理由になっているようです。見た目も香りも、絶対に失礼にならない植物。その特徴が、ご葬儀で使われるお花ナンバー1の座をゆるぎないものにしたといえるでしょう。
ご葬儀でよく見る菊の花。これほど使われることが多いのには、相応の理由があったというわけです。どこかで菊の花を見かけたら、その魅力に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
ところで、当社「花葬儀」では、菊だけでなく、いろいろなお花を使って祭壇をお作りしています。人々の考え方は十人十色。お好きなお花、使いたいお花もきっと様々です。祭壇作りでご希望のお花がありましたら、ぜひお申しつけください。ご葬儀という一生に一度の大切な機会、ご希望に沿ったお花や祭壇で、彩らせていただきます。