スタンダードな花祭壇とオリジナルの花祭壇の違い
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- 【 花祭壇 】
「花祭壇」は、棺や遺影の周りをお花で彩っていることからその名前がつきましたが、お花以外を飾ってはいけないわけでは決してありません。たしかに基本的にはお花で飾りますが、少しエッセンスを加えることで、よりオリジナリティを高めることができます。今回はスタンダードな花祭壇と、オリジナルの度合いを高めた花祭壇についてお話しします。
スタンダードな花祭壇について
まずは、一般的な花祭壇についてです。
白や薄い紫色のお花で飾られている祭壇をご覧になった方も多いのではないでしょうか。そのような祭壇がまさに、「一般的な花祭壇」といえるものです。
使われているお花は、白い菊のほか、ユリやラン、カーネーションなど。そして、故人様が男性であれば青系の落ち着いた色、女性であればピンクや黄色系などの華やかで柔らかい色が、エッセンスとしてよく入るようです。
このように、花祭壇全体の色や雰囲気などの要望を葬儀社に伝え、形にしていくのです。もちろん、使うお花の種類や色に決まりはないので、これだけでもオリジナリティを出すことはできます。ただ、よく使われるお花にある程度の傾向が出るので、強い独自性を出すことは少々難しいかもしれません。
オリジナル度合いの高い花祭壇について
よりオリジナルの度合いを高めた花祭壇は、お花を自由自在にアレンジしていきます。それは、故人様がお好きだったお花で祭壇を埋め尽くすなどにとどまるわけではありません。故人様の生前のご趣味や、好きだったものなどをお花でデザインし、それを祭壇に盛り込むのです。
具体的には、
- ・サイクリングがご趣味だった故人様のために、自転車をお花で表現する
- ・お好きだったキャラクターをお花でデザインする
などなど。
また、
- ・故人様の生前の書道作品を祭壇に飾る
- ・故人様がディズニー好きだったことを考慮し、祭壇の中にミッキーマウスを隠して宝探し感覚を味わう
- ・祭壇の隅にスキーウェアを置き、故人様のスキー好きを演出する
というように、お花だけでなく、故人様ゆかりのものを組み込んだ祭壇をお作りすることもあります。
もちろん、デザインを考えるぶん、時間はかかります。しかし、故人様と過ごされた時間を、ご家族も準備をしながら思い出すことができます。また、ご参列のみなさまも、故人様らしい祭壇を見て、生前のお姿を偲べることでしょう。
故人様を思い出せる環境にあれば、みなさまの心の中で故人様が生き続けることができます。その人生を表現したオリジナルの祭壇を、一度、検討してみませんか。
わたくしたち花葬儀の「花祭壇ギャラリー」に、多くの実例を載せております。ぜひご覧くださいませ。