家族葬の場合どんな祭壇が主流なの?
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- 【 花祭壇 】
近年、家族葬という形式の葬儀が多くなってきています。
「家族葬」とは、故人様のご家族と、とくに親しかった一部の方のみをお招きする、規模の小さいご葬儀のことです。急速に進む核家族化で、親族間の交流が減ってきていること、また大規模なご葬儀を営めるほどの予算が取れないなどの経済的な事情に、家族葬が増えた理由があるものと思われます。
また、近年は新型コロナウィルスの流行により、多くの人をご葬儀に呼ぶのは危険という考えも出るようになりました。このような時代の流れから、家族葬はますます広まっていくことでしょう。
今回は、選ばれることが増えている家族葬で登場することが多い祭壇の一例をご紹介したいと思います。
花祭壇の一例
昔から続く一般的な祭壇は、白木で自社をかたどった白木祭壇が有名です。しかし、近年は棺や遺影の周辺をお花で彩る「花祭壇」でお見送りする機会が増えてきています。
花祭壇の場合、祭壇のデザインは故人様やご家族の希望によって自由に決めることができます。そのため、「この形、色が主流」というひな型のようなものはとくにありません。
デザインのご希望とご予算をお聞きし、それに沿って祭壇の形を決めていきます。また、従来の白木祭壇をベースに、その周辺をお花で飾るということもできます。
「らしさ」は出したいけど、伝統のよさも残したいという場合に、よく選ばれております。
弊社が過去にお作りした花祭壇には、
- ・ご趣味だったギターをお花で再現した祭壇
- ・故人様がお好きだった花一色で埋め尽くした祭壇
- ・故人様のお好きだった花を一輪挿しに活け、ライトアップさせた祭壇
- ・生花で海のさざ波を再現した祭壇
- ・故人様のご家庭の家紋をお花でデザインした祭壇
など、非常にバラエティー豊かです。
故人様らしい祭壇をお作りし、それをご覧いただくことで思い出を振り返っていただく。大切な方との記憶を呼び起こすきっかけ作りにもなることが、花祭壇の大きな魅力のひとつと弊社は考えています。
家族葬を営むときの注意点
本題とは少し離れてしまいますが、家族葬を営む場合の注意点を少しだけご案内いたします。
■家族葬にする(葬儀規模を小さくする)ことを周囲に伝える
最初に申しましたように、家族葬は規模の小さいご葬儀です。ですので、等親の離れたご親族など、ご葬儀に呼ばない方にはその旨をハッキリとお伝えしましょう。その伝え方が中途半端だと、思った以上の弔問客が入り、対応に追われてしまうことも考えられます。
とくに田舎では「家族葬」という概念そのものが行きわたっていないので、
「葬儀は家族だけでおこないます」
と、そのスタンスをご理解いただけるように努める必要があります。
■花祭壇のデザインは具体的に
花祭壇で故人様をお送りする場合、どのようなデザインにしたいか、そのご希望は具体的にしておくとよいでしょう。それぞれの想いを乗せることができる花祭壇ですが、それはご希望があってはじめて形になるものです。ご希望があいまいな状態だと、結果として納得度の下がる祭壇になってしまうかもしれません。
葬儀社と話し合いをしながらでもかまいません。みなさまの想いをお聞かせください。
みなさまの想いを形にし、記憶に残るご葬儀にできるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。ぜひ、お声をお聞かせください。
なお、弊社花葬儀の「花祭壇ギャラリー」では、いろいろな花祭壇の実例をご紹介しております。ぜひご覧くださいませ。