男性を花祭壇で送っても大丈夫?
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- 【 花祭壇 】
お花で故人様の最後を彩る「花祭壇」は、まだまだ歴史の浅い祭壇です。ご葬儀に対するいろいろな考え方が認められるようになり、お選びになる方が増えてきました。
ここで気になるのが、伝統的な「白木祭壇」との兼ね合いです。
昔からの代々の伝統をお持ちのご家庭も多いことでしょう。いわば歴史の新参者ともいえる花祭壇は、その伝統になかなか勝てないのでは。とくに男性は伝統を継いでいくことも多く、花祭壇を選ぶことはできないのではないか。そう思われている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、男性を花祭壇でお見送りすることについてお話しいたしましょう。
花祭壇と男性
結論から申し上げましょう。
男性を花祭壇でお見送りすること、まったく問題ありません!
弊社「花葬儀」でも、数えきれないほど多くの男性のご葬儀を、花祭壇でお手伝いさせていただきました。最初にお話ししたとおり、現在はご葬儀に対していろいろな考え方が認められています。そして、菩提寺(ご家庭とお付き合いのあるお寺)も、ご葬儀や祭壇の形式を選べることに理解を示すようになってきています。もちろん、菩提寺への事前の相談、声かけは必要ですが、その了承が得られれば、祭壇を選ぶことに性別は関係ありません。
ただ、周囲の理解の問題、伝統のよさを残したいという理由から、白木祭壇も使いたいという方もいらっしゃるでしょう。その場合、白木祭壇を主体にしつつ、棺の周辺だけをお花で彩るなど、部分的にオリジナリティを出すことも可能です。ご家庭の事情に合わせ、柔軟な対応ができるのも、花祭壇のひとつの特徴なのです。
男性の花祭壇の一例
では、男性向けの花祭壇にどのようなものがあるのか、弊社でお手伝いしました例を少しご紹介します。
■もう一度登山を。病床での夢を形にした祭壇
この方は「登山」がお好きで、具合を悪くされてから、山に出かけられなくなっていました。病室のベッドでも、「もう一度、あの山に登りたい」とよくおっしゃっていたそうです。
ご逝去後、その話を聞いたスタッフが、
「では、その山を祭壇で表現しましょう」
と提案。
故人様がもう一度登りたいとおっしゃっていた山に、再現でありながら触れることができたという例です。
■ご葬儀&展覧会。故人様の世界観を感じられる祭壇
第二の人生で絵を描くことに目覚めた男性のご葬儀でした。とくに風景画がお好きで、生前よくお描きになっていたそうです。
ご逝去後、ご家族も知らなかったデッサンが数多く見つかりました。そのなかでも、とくに美しく描けていたものをベースに花祭壇をお作りしました。故人様の絵の世界観がそのまま表れた、特徴ある祭壇となりました。
このように、生前のご趣味やおっしゃっていたことからヒントを得て、故人様らしい祭壇に仕上げた例は、決して少なくありません。
ほかにも「花祭壇ギャラリー」で多数の例を紹介しております。ぜひご覧ください。
なお、使うお花の色ですが、男性は白・青・パープル系のものが比較的多いようです。男性っぽさや、凛々しさ、たくましさなどを演出できることがその理由ですが、花祭壇では使うお花の決まりはありません。故人様のお人柄、ご趣味などに合わせ、どのような色でも承ります。
さらに、故人様のご趣味を「花祭壇」で表現することもできます。
もう一度申しますが、男性を花祭壇でお見送りしても問題ありません。少しでもご興味や、ご要望がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。