家族葬を任せる葬儀社の選び方は?比較検討すべきポイント|葬儀・家族葬・お葬式なら「花葬儀」

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家族葬を任せる葬儀社の選び方は?比較検討すべきポイント

家族葬の葬儀社

大切なご家族の家族葬を任せる「葬儀社の選び方」をご存じでしょうか?ご家族の逝去後は時間や気持ちに余裕がない状況にあることが多いでしょう。それでも、心残りのないお見送りができるように、葬儀社の選び方を事前に理解しておきましょう。今回は、「葬儀社の種類」や、家族葬を行う際に頼れる葬儀社を選ぶための「比較ポイント」についてご紹介します。

1.家族葬ができる葬儀社の種類

葬儀社の種類

葬儀社は種類により、特徴や対応の仕組みが異なります。これらの違いをしっかり理解し、大切な方の家族葬を任せる葬儀社選びに備えましょう。ここでは葬儀社の種類別に特徴をご紹介します。

葬儀専門の葬儀社

葬儀専門の葬儀社とは、お葬式を専門に事業を行っている企業のことをいいますが、業者によって特徴が異なります。

  • 1. 自社で斎場を所有し運営している
  • 2. 公営の斎場を利用する、あるいは故人様が住み慣れたご自宅や老人ホーム等で葬儀を行なうことができる
  • 3. 特定の地域に限定し、地域密着型でサービスを展開している
  • 4. 家族葬など、得意な葬儀形式を専門に行っている
  • 5. 葬儀の種類ごとにさまざまなプランを用意している

このように、葬儀専門の葬儀社にはそれぞれ特徴があるため、家族葬向けの斎場を確保できる、家族葬のプランがある、家族葬の実績が多いなど、家族葬に特化した業者を選んで依頼することができます

ただし、葬儀社によっては、希望している家族葬を取り扱っていなかったり、家族葬プランに人数制限が設けられていたりすることがあり、料金設定も様々です。後述する「家族葬を任せる葬儀社の選び方」を参考に葬儀社の候補を挙げ、自分達が考える葬儀の形を伝えた上で提案された内容や見積りなどを比較し、選ぶとよいでしょう。

冠婚葬祭互助会

冠婚葬祭互助会とは、葬儀や結婚式のサービスを行っている民間企業『一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会』が運営する組織です。互助会の会員は、毎月一定金額を積み立てることで、冠婚葬祭を会員価格で行えるというメリットがあります。

保険にも似た仕組みですが、互助会の場合は、積み立てた金額を金銭として受け取るのではなく、契約した額に応じた冠婚葬祭サービスとして受け取る仕組みとなっており、葬儀や結婚式を行なう際には、積立金を葬儀費用の一部に充当することができます。

ただ、注意すべき点は、積立金は互助会のサービスが受けられる提携斎場で葬儀を行なうときのみ使えるものだということです。また、故人様が互助会の会員であることをご遺族が知らずに、互助会以外の葬儀社等を利用した場合には、契約に基づいた解約手数料が差し引かれ、積立額を大きく下回った金額しか返金されないケースがあるため気をつけましょう。

入会を検討する際には、一般的に積立金は総額を賄える金額ではないということ、互助会の提携斎場に家族葬のような小規模プランが存在しない可能性があることを踏まえ、細かい規約や解約料をよく確認することが大切です。また、ご家族にもきちんと報告しておくことをおすすめします。

JA、生協の葬儀サービス

JA(農業協同組合)や生協(生活協同組合)の葬儀サービスは組合員を対象としたサービスの一環であり、組合員価格で葬儀サービスを利用することができます。

JAは農業を営む人を組合員とする協同組合で、農業を営む人の生活を豊かにするために設立し、全国的に展開している組織です。一方の生協は、生産者や労働者ではなく、消費者が組合員となり、組合員の出資金をもとに協同で運営する組織です。

JAと生協、ふたつに共通することは、出資している組合員のために行っているサービスであり、価格が低めに設定されている点です。また、JAや生協直営の斎場を使用できることはもちろん、提携している斎場の利用も可能なため、選択肢の幅は広いといえます。

そのため、基本的にどちらも家族葬プランが見つかる可能性は高いですが、地域ごとに独立して運営しているので、お住まいの場所によっては、希望されるサービス内容やプランが見つからないこともありえます。家族葬をお考えの際は、できるだけ時間に余裕があるうちにプランやサービス内容、価格について調べておくことをおすすめします。

2.家族葬を任せる葬儀社の選び方

葬儀社の選び方

葬儀は誰にとっても不慣れなものです。そのため、大切な方の家族葬を滞りなく行うためには、正しい葬儀社の選び方を知っておくことが大切です。しかし、逝去後、数時間以内に病院から搬送する必要があることも多く、葬儀社を比較しじっくり選んでいる時間はないかもしれません。このような事態に備えるためにも、事前に葬儀社を選んで候補を挙げておくとよいでしょう。
ここでは葬儀社の選び方について、詳しくご案内いたします。

スピーディーな対応

ご家族の逝去後、急いで自分達の求める家族葬をサポートしてくれる葬儀社を探す、という選び方が多く見受けられます。大切な人を亡くし動揺している状況において、短期間で準備を進めなければならない葬儀には、葬儀社のスピーディーな対応が必要不可欠です。自分達よりも先回りしてスピーディーなサポートをしてくれる葬儀社であれば、ストレスも少なく葬儀の準備ができるでしょう。

たとえば、次のような対応ができるかどうかがポイントです。

  • 1. ご逝去後、電話1本でご指定の場所に駆けつけ、ご自宅、もしくはご指定の安置所にご遺体を搬送できる
  • 2. ご希望にあった斎場を素早く手配することができる
  • 3. 参列者の皆様への案内状などの準備が素早くできる
  • 4. 宿泊施設、寝具の手配など、通夜・葬儀に必要な対応がもれなくできる
  • 5. ご遺族のご質問に対し(電話、メール、対面全てにおいて)、その場で回答することができる

その他、葬儀前後のあらゆる場面において、ご遺族をお待たせすることのないよう常にタイムリーな対応を心がけていることが重要です。

反対に、自分達の状況や不安な気持ちを理解しようとせず、対応も遅い葬儀社の場合、葬儀の準備期間中焦りや不安が付きまとうことになってしまうかもしれません。スピーディーな対応ができるかどうかは、葬儀社を選ぶ際の大切なポイントのひとつといえます。

スタッフの対応の良さ

葬儀社を急いで探して電話をしても、何を伝えればよいのか、何から相談すればよいのかわからず焦ってしまう人もいるでしょう。だからこそ、自分達の状況を察して寄り添い、リードしてくれる葬儀社の存在は、何よりも心強い支えとなります。

また、スタッフの対応の良さは、家族葬の流れや内容など、葬儀の品質にも直結します。

  • 1. 一方的な提案ではなく、ご遺族の話を真摯に聞いた上で要望に添った提案ができる
  • 2. わかりやすい言葉で伝え、納得できるまでは時間をかけて説明する姿勢を忘れない
  • 3. お客様の不安を解消しながら、リードすることができる
  • 4. お顔が見えない電話対応においても優しさと気遣いを忘れず、お客様に寄り添った丁寧な会話ができる
  • 5. 365日24時間、深夜早朝でも対応できる

これらの対応ができる葬儀社(葬儀スタッフ)であるかどうかが重要です。スピーディー、かつ対応の良さを見極めるには、事前な情報収集が欠かせません。焦ってとりあえず見つけた葬儀社に依頼する選び方ではなく、本当にその葬儀社が信頼に値するかどうかを見分けることがとても重要です。信頼できる葬儀社のサポートで、安心して葬儀の日を迎え、後悔のないお見送りをしましょう。

葬儀社の「スピーディーな対応」「スタッフの対応の良さ」は、実際に葬儀をされたお客様の声が参考になります。
花葬儀のお客様の声を、参考になさってください。

事前相談・見積もり依頼ができるかどうか

ご家族が元気な頃は、将来のお別れや葬儀について、真剣に話し合う機会は少ないかもしれません。しかし、誰もが必ずいつかは迎えるその時。大切なご家族のことだからこそ、事前に家族葬などの詳細について話し合い、葬儀社に事前相談や見積もりを依頼しておくとよいでしょう。

葬儀についてしっかりと向き合い、納得の葬儀でお見送りをすることは、故人様の人生を讃えることであり、残されたご家族にとっても心を整える時間になります。いざその時を迎えてからは、冷静な判断ができない可能性も考えられますし、状況に追われてよく調べずにとりあえず行き着いた葬儀社を選んでしまう、という選び方になってしまうかもしれません。

そのような理由から花葬儀では、事前相談をおすすめしています。後悔のない葬儀でお見送りをするためにも、気持ちや時間に余裕がある生前にしっかりと葬儀の相談をして、具体的な見積もりを提示してもらっておくと安心です。

花葬儀の事前相談については、こちらをご覧ください。

家族葬に慣れているか

近年、新型コロナウイルスの影響もあり、家族葬は増加傾向にあります。葬儀専門の葬儀社の場合、家族葬にも対応しているところがほとんどですが、実際に家族葬に慣れているかどうかを見極めることが重要です。

家族葬の経験豊富な葬儀社であれば、本当にご家族にとって家族葬が最適なのかどうか、丁寧にアドバイスしてくれるため、安心して準備を進められるでしょう。実績に基づき、メリット・デメリットを正直に説明し、ご家族にとって正しい選択ができるように促してくれるような葬儀社を選びたいものです。

家族葬の実績が豊富な「花葬儀」。家族葬プランはこちらをご覧ください。

自由な葬儀ができるか

葬儀社によっては、大型葬を得意としていて家族葬は推奨していない、あるいは家族葬のプランには人数制限があるなど、細かい条件や規定があります。希望している葬儀の内容を実現できるかどうかは、葬儀社を選ぶ際の大切な判断基準ですから、事前に確認するようにしましょう。

企業規模が小さい葬儀社でも、ご遺族のご要望にあわせて様々な提案をくれることもあるでしょうし、自由な葬儀を実現できることもあります。一方で企業規模は大きいけれども、全て既定プランで決まっていて融通が利かない、という葬儀社もあるかもしれません。

自分達が考えている葬儀にはどのような葬儀社が適しているのかを見極めるためにも、まずは、気になった葬儀社に詳しく相談してみることをおすすめします。

予算内で希望通りの家族葬ができるか

予算内で家族葬ができるかどうか、という点も葬儀社を比較する上で大切なポイントです。葬儀費用(見積り)の算出方法は葬儀社により異なります。家族葬プランがあり一見安価に見えても、オプションで追加しなくてはならない項目が多いと総額として高くなることもあります。予算については、事前に具体的な見積もりを出してもらうことで、認識の相違を回避できるでしょう。

ただし、「葬儀社の一方的な見積もり」ではなく、自分達の考えや希望を伝え、「その情報に合わせた現実的な見積もり」を提示してもらうことが必要です。時間も手間もかかることですが、トラブルを回避し、希望通りの家族葬を実現するためにはとても大切なことですので、覚えておきましょう。

また、見積もりが予算内であっても、品質が見合わない葬儀では後悔することになりかねません。数字にとらわれ過ぎずに納得の葬儀ができるかどうか、という視点を大切に、葬儀社を選ぶことをおすすめします。

3.家族葬を任せる葬儀社の探し方

葬儀社の探し方
家族葬を行う際に、葬儀社はどのように探すべきでしょうか?ここでは代表的な葬儀社の探し方をご紹介します。

病院からの紹介

高齢化社会となった現代の日本では、新型コロナウイルスの病院離れの影響もあり、介護老人保健施設やご自宅で最期のときを迎える方が増えているようですが、それでもまだ、とても多くの方が病院で亡くなります。

亡くなった病院では、長時間ご遺体を安置しておくことができないため、ご遺族は、故人様のご遺体を安置する場所を確保し、搬送の手配をする必要があります。このような場合、病院では、提携する葬儀社を紹介することが多いようです。近隣の葬儀社を紹介することもあれば、提携している複数の葬儀社が記載されたリストを渡されることもありますが、葬儀社への連絡はご遺族が直接行う、というのが一般的です。

このときに注意したいのが、本当にその葬儀社に任せてよいのかどうか、という点です。良く調べずに病院で紹介された葬儀社に依頼したことで、高額になってしまった、考えていた家族葬ができなかった等のトラブルも少なくありません。

病院から紹介された葬儀社を選ばなくても全く問題はないため、すでに候補にしている葬儀社があるのであれば、その旨を伝えましょう。可能であれば、事前に葬儀社について下調べをしておいて、逝去後は速やかに心に決めた葬儀社にコンタクトを取るとよいでしょう。

インターネットで探す

パソコンやスマートフォンの普及により、インターネットで葬儀社を探す方も増えているようです。そこで心配なのが、情報が多すぎるという点です。インターネットはご自宅でも外出先でも知りたい情報を得られるので便利ではありますが、多くの葬儀社がインターネット上に情報を掲載しているので、何を基準に葬儀社を選ぶべきか混乱してしまうこともあるでしょう。

また、インターネット上にはシンプルな内容しか掲載されていないことが多いため、実際の葬儀内容と、自分の理解に相違が生じる可能性もあります。そのため、気になった葬儀社には必ず直接問い合わせて、詳しい相談をしてから正式に依頼するという選び方をおすすめします。

知人からの紹介

安心して通夜・葬儀の日を迎えたい、家族葬では故人様のお見送りに集中したいなど、ご遺族のご要望がかなうかどうかは、葬儀社のサポートの度合いに左右されます。クチコミはもちろんですが、実際にその葬儀社のサポートを受けた知人の方の感想は、葬儀社の質を知る上で一番信頼できる確実な情報といえるでしょう。

花葬儀では、「父の家族葬を依頼したときにとても親切にしていただいたから、今回母の葬儀もお願いします」「祖父の葬儀では痒いところに手が届くようなサポートをしていただいたから、ぜひ自分の葬儀も任せたい」などと、葬儀の世界では少し不思議なリピーターともいえるようなお付き合いが続いています。

葬儀社にとって、実際に利用した人の声は、さらに質を高めていくために必要な大切な評価となりますが、これから葬儀社を選ぶ人にとっても役立つものです。信憑性が高い知人からの話なら、良い内容のみならず、悪い内容も含め、多いに参考になることでしょう。

花葬儀を利用したお客様のご意見・ご感想は、インタビュー記事でご確認ください。

4.花葬儀は家族葬の実績も豊富な葬儀社です

大切な方を亡くした直後、ゆっくり休む間もなく不慣れな葬儀の準備をすることには、少なからずストレスが伴うため、正しい葬儀社の選び方を知ることが大切です。自分達に寄り添い、不安を取り除き、サポートをしてくれる「家族葬を熟知した葬儀社」を選ぶことは、家族葬を行う上で一番肝心な行程ともいえるでしょう。

家族葬の実績が豊富な花葬儀では、葬儀の固定概念にとらわれず、故人様らしさを感じていただけるような、故人様のためだけのお見送りをご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。

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故人様の趣味を反映した葬儀とは?心に残る演出アイデアと準備で大切にしたいこと

故人様の趣味を反映した葬儀とは?心に残る演出アイデアと準備で大切にしたいこと

故人様の趣味を取り入れた葬儀が、ご遺族や参列者の記憶にも深く残る演出として注目されています。故人様の人柄や生前の姿が目に浮かぶような時間は、深い悲しみの中にいるご遺族や参列者の心を、少しだけ和らげてくれます。 本記事では、故人様の趣味を生かした葬儀の演出アイデアや、準備のポイントを詳しくご紹介します。故人様らしさあふれる、温かいお見送りを考えている方は、ぜひ参考になさってください。 【もくじ】 1.葬儀に趣味を取り入れる演出アイデア 2.準備の際に大切にしたいこと 3.趣味を取り入れた葬儀の実例 4.これからの時代に「趣味を反映した葬儀」が選ばれる意味 5.趣味を生かした葬儀に関するQ&A 6.故人様の趣味を生かした葬儀で、心に残るお別れを 1.葬儀に趣味を取り入れる演出アイデア 趣味を葬儀に取り入れる方法は多岐にわたります。ここでは、代表的な演出手法をご紹介します。 音楽や映像で思い出を共有する 音楽や映像を通して、故人様の人生や趣味を感じてもらうことができます。たとえば、「生前に好んで聴いていた曲をBGMに流す」「趣味に打ち込む姿や思い出の写真をまとめた映像を上映する」「趣味にちなんだナレーションを挿入する」などです。 故人様が音楽そのものを趣味にされていた場合は、ご本人が生前に演奏されていた音源データを流す演出も素敵です。故人様が好きだった曲が流れることで、会場全体に感動的な雰囲気が広がるでしょう。 思い出の品々で故人様の世界観を伝える 葬儀会場の一角に「メモリアルコーナー」を設け、故人様が愛用した道具や手掛けた作品、生前に撮影した写真などを展示する方法もあります。 たとえば、絵画が趣味だった方であれば、自作の絵やスケッチブックを展示。アウトドア好きの方なら登山道具やキャンプの写真、登頂記録などが喜ばれます。説明書きを添えたり、思い出のエピソードを一緒に展示したりすると、より深い理解と共感が得られるでしょう。 祭壇や空間装飾に趣味を反映させる メモリアルコーナーだけでなく、祭壇や葬儀会場全体の雰囲気を趣味のテーマに沿って演出する方法もあります。花の色合いや装飾アイテムなどを通して、趣味の世界を表現することが可能です。 たとえば、バイクが好きだった故人様であれば、愛車の写真を祭壇に飾ったり、バイクをモチーフにした飾りつけを行ったりすることもできます。園芸が趣味だった方の場合は、生前に育てていた花を用いて季節感を取り入れるなど、演出の幅はさまざまです。 2.準備の際に大切にしたいこと 故人様の趣味をテーマにしたお見送りを形にするには、葬儀社のプランナーとの対話が鍵となります。ここでは、葬儀の準備を進める上で大切にしたい2つの視点についてご紹介します。 趣味にまつわる思い出を、想いのままに話す 趣味は、愛用品や作品といった「品物」に限りません。旅行の記憶、スポーツ観戦で熱狂した時間など、形のない思い出が趣味であることもあるでしょう。 まずは、故人様がどのような趣味を持っていたか、どのような想いで取り組んでいたかを、プランナーに話してみましょう。思い出に残っているエピソードや日常の中で大切にしていたことなども共有することで、「その人らしい」演出のヒントが自然と見えてきます。 葬儀のテーマをプランナーと一緒に見つける たくさんの思い出の中から、何を今回のテーマとするか、プランナーと一緒に考えます。 故人様らしさを感じられる趣味に関連した品がひとつあるだけでも、会場の雰囲気が大きく変わります。経験豊富なプランナーであれば、何を葬儀のテーマにすると最も故人様らしさが伝わるか、客観的な視点も交えてご提案することが可能です。飾りつけや表現のアイデアなど、ぜひプロからの提案を聞いてみましょう。 3.趣味を取り入れた葬儀の実例 ご家族の想いを十分に共有いただくことで、故人様の趣味がどのように形になるのでしょうか。 こちらでは、弊社「花葬儀」がお手伝いした中から、故人様の趣味を生かした葬儀の実例をご紹介します。葬儀に趣味を取り入れるための参考にしてください。 パッチワーク作品を飾りアトリエのような空間に 故人様のパッチワーク作品を主役にした、あたたかみあふれる空間デザインです。祭壇中央には代表作を掛け、両側にも大型の作品を展示しました。色とりどりの布の模様が会場全体を包み込み、まるで故人様のアトリエのような雰囲気に仕上げました。 アフタヌーンティーのような優しいお別れの時間 こちらの葬儀では、生前、故人様がよく作っていたお菓子やお料理の写真を置いた、メモリアルコーナーを設けました。 チュールを使ってテーブル全体をふんわりと包み込むことで、まるでアフタヌーンティーのひとときを再現したような空間になっています。お菓子作りがご趣味だった故人様のためにデザイナーがフラワーケーキを作り、大変喜んでいただきました。 故人様が愛したプールサイドの風景をイメージ 故人様の趣味の水泳をテーマに、祭壇の周囲にはライトグリーンのドウダンツツジをあしらい、プールサイドに揺れる木々のような演出をしました。ご家族とともに、故人様が愛された水の世界に包まれながら、穏やかなひとときをお過ごしいただきました。 ここまでご紹介した事例のように、趣味や人柄という「形のない想い」を表現するには、ご家族の心に寄り添うヒアリング力と、デザイン力が不可欠です。ほかにも、趣味を葬儀に取り入れた実例を花祭壇ギャラリーでご紹介していますので、ぜひ、訪れてみてください。 4.これからの時代に「趣味を反映した葬儀」が選ばれる意味 ここまで、趣味を取り入れた葬儀の実例や注意点をご紹介してきました。さまざまな、その人らしい温かなお別れの形があることを感じていただけたのではないでしょうか。 では、なぜ今、このように故人様の個性を尊重したお見送りが選ばれているのでしょうか。こちらでは、その背景と、趣味をテーマとしたお見送りが持つ意味を解説します。 形式よりも「その方らしさ」を重視する時代へ かつては「葬儀=仏式、定型的、格式重視」といった印象が一般的でしたが、現在はその価値観が大きく変化し、「個人らしさ」や「人生を感じられるお別れ」が重視されるようになってきました。 背景には、少子高齢化や核家族化、地域との関係性の希薄化などがあります。地域や宗教に縛られず、「送る人」も「送られる人」も納得できる形が求められており、そこに「趣味を取り入れた葬儀」という柔軟なスタイルが合致しているのです。 さらに、終活やエンディングノートが一般化し、「自分の好きなことを大切にしてほしい」と望む方が増えています。こうした想いを受け取ったご家族が、その意向を形にしようと考えるようになったことも、趣味を反映した葬儀の広がりを後押ししています。 このような個人の想いを尊重する流れは今後さらに加速し、形式にとらわれない「その人だけの葬儀」が、より一般的な選択肢として定着していくでしょう。 残された方々にとっての「グリーフケア」としての意義も 「その人らしさ」を感じる葬儀の時間は、深い悲しみの中でも自然と心が和らぎ、グリーフケア(悲嘆の癒し)にもつながるといわれています。 たとえば、釣りが趣味だった故人様の葬儀で、愛用の釣竿や釣果の写真が並んでいたら、参列者はその人の人生をありありと思い出せるでしょう。また、ご家族が「生前の楽しそうな姿を思い出せてよかった」と感じるなど、感情の整理にも役立つケースが多くあります。 「故人様らしいね」と、悲しみの中にも温かさが生まれるお別れは、きっとこれからの葬儀の基本となっていくはずです。 5.趣味を生かした葬儀に関するQ&A Q1. 葬儀会場に、趣味の作品やコレクションも展示できますか? A. […]

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