家族葬に友人は参列してもいい?お香典は持参すべき?
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- 【 葬儀・葬式のマナー 】
故人様のご家族を中心に、少人数で営まれる家族葬では、友人の参列も良しとされていますが、果たしてどこまでの交友関係にあった友人のことなのか、自分は参列してもよいのか、悩むケースがあるようです。
そこで今回は、家族葬における友人の参列と、お香典のマナーをご紹介します。
1.家族葬に友人は参列できる?
「家族葬」という呼び名だと、友人の立場では参列できないと感じられるかもしれませんが、故人様と親しい間柄にあった友人の場合、参列しても良いケースがあります。ここでは、家族葬に友人として参列できる例をご説明いたします。
家族葬の一般的な参列者
家族葬の参列者は、故人様のご家族、2~3親等以内のご親族が一般的な参列者とされています。家族葬は、故人様と深いご縁のある方が中心となって執り行う葬儀のため、「家族葬」という呼び方をするのです。
家族葬に友人が参列できるケース
家族葬の参列範囲に、明確な決まりはありません。そのため、生前に故人様と親しかったご友人は、家族葬に参列してほしいとご遺族から呼ばれることもあります。訃報の連絡を受けて、葬儀の日時や場所など詳細を伝えられた場合は、友人の立場でも参列できると言えます。
また、友人という立場の方で、「葬儀の詳細は伝えられていないが、家族葬に参列したい」という場合は、その旨をご遺族に伝え、参列しても大丈夫かお聞きすると良いでしょう。断られた場合は、お供え物や弔電を送るなど、別の方法で弔意を伝えても良いか、あわせて確認を取ると良いでしょう。
いずれの場合も、家族葬を営むご遺族のお気持ちを尊重し、そのご意向に従うことが大切です。
2.友人の親御様の家族葬には参列すべき?
友人の親御様のご葬儀が家族葬の場合、葬儀の日時や式場のご案内がなければ、基本的に参列は控えた方がよいでしょう。どうしても参列を希望する場合は、ご遺族に連絡をとって許可をいただくこともできますが、断られた場合は、ご意向に従い参列しないようにしましょう。
3.友人として家族葬に参列するときのマナー
ここでは友人の立場で家族葬に参列する場合のマナーをご紹介します。
お香典は持参すべき?
家族葬のお香典はご遺族からの辞退の有無で判断します。
お香典を持参しない:お香典辞退を事前に知らされている
お香典を持参する:お香典辞退を聞いていない、または案内状に記載がない
ただし、持参した場合でも、会場の受付などでお香典を辞退されることもあります。そのときは、無理にお渡ししないようにしましょう。
服装について
家族葬に参列する際の服装は、基本的に喪服を着用しての参列となります。
家族葬の場合、「平服でお越しください」と案内されることがありますが、これは普段着のことではなく、あくまでも略喪服での参列を意味していて、主にブラックスーツやネイビーなどのスーツ、女性であればワンピース、アンサンブルカーディガンなどを指します。家族葬お身内だけの葬儀とはいえ、故人様を見送る場ですので、カジュアルな服装は避けましょう。
4.家族葬の場合、友人は後日弔問することも
家族葬に参列できなかった場合、後日弔問するなどのケースもあります。そのときのために抑えておくべきポイントをご紹介します。
弔問の時期
後日弔問の時期は、基本的に「葬儀が終わってから四十九日法要が終わるまでの間」がよいとされています。ご遺族の都合を第一に考えて日程を調整してもらいましょう。
弔問するときの服装
後日弔問する際の服装は、紺色、グレーなどの落ち着いた色合いのスーツや装いで伺うとよいでしょう。ご遺族が普段着で迎える中、喪服で訪問すると失礼にあたることがあるので、注意が必要です。なお、数珠は忘れずに持参しましょう(仏教式以外の形式で葬儀を執り行った場合は不要です)。
事前に日時を相談する
いくら生前仲の良い友人関係であったとしても、連絡もなしに突然訪問するのは失礼にあたります。かならず事前に連絡を入れ、弔問できる日時を相談しましょう。
長居はしない
ご友人として、ご家族との思い出話や励ましの言葉をかけたくなるかもしれません。ですが、ご遺族が忙しいことを考え、後日弔問する際も、あまり長居しないように気を付けましょう。
まとめ
長いお付き合いのあったご友人として、家族葬に参列したいという気持ちは強いことでしょう。ですが、優先すべきはご遺族のご意向であり、それに寄り添うことがなによりも大切です。家族葬への参列を辞退された場合や断られたときは、その意思を尊重しましょう。