ガーデン葬とは?思い出あふれるお庭でいつまでも心に残る葬儀を
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- 【 葬儀・葬式の基礎知識 】
ガーデン葬とは、故人様と過ごしたお庭や開放感あふれる屋外において自由な形式で執り行う葬儀のことをいいます。大空の下、ご家族、ご友人などの参列者の皆様でゆったりと過ごしながら故人様の思い出を存分に語り合うことができるガーデン葬は、心に残る新しい葬儀の形といえるでしょう。
今回は、お庭で行う「ガーデン葬」の流れやメリット、注意点などを詳しく解説します。ご家族をお見送りする方法のひとつとして、ガーデン葬を検討されている方は、ぜひ参考になさってください。
【もくじ】
1.ガーデン葬とは?特徴と魅力
ガーデン葬とは、どのような葬儀なのでしょうか。特徴や魅力、樹木葬との違いについても解説します。
ガーデン葬とは?~ご自宅のお庭や思い出の場所での葬儀~
ガーデン葬とは、お庭で執り行う葬儀のことで、ご自宅のお庭や思い出の場所をお見送りの舞台とする新しい形の葬式です。
一般的な葬儀は、斎場などを借りて行われますが、ガーデン葬はおもにご自宅の「お庭」で行われます。さまざまなデザインコンセプトで一から作り上げる完全オリジナルの葬儀で、お庭の景観を生かしながら、自然と溶け込むように棺やテーブル、椅子を配置して、花々や植木で装飾します。
他の葬儀と何が違う? ガーデン葬の魅力
ガーデン葬は、式次第も、故人様とそのご家族が自由に決めることができます。形式的なことは省略し、故人様がよく聴いていた音楽を流しながら好きだった食べ物を参列者に振る舞うなど、アットホームな雰囲気の中で葬儀ができるのもガーデン葬の魅力のひとつといえるでしょう。
お庭の景色、光や風、人との会話など、そのすべてが印象的な葬儀となります。故人様の思い出が、ガーデン葬のさまざまなシーンとともに、これからも甦るのではないでしょうか。
近年では新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症の影響もあり、家族葬や自宅葬を選ばれる方が増えていますが、こうしたた中でも安心して行える葬儀のひとつとして、ガーデン葬も注目されています。新たなお見送りの選択肢として、今後も増えていくでしょう。
ガーデン葬と樹木葬は根本的に異なる
ガーデン葬と似た言葉に「樹木葬」がありますが、2つは全く異なります。ガーデン葬は、葬儀形式の名称である一方、樹木葬は、墓石の代わりに樹木や花木を墓標とする埋葬方法の呼び名です。樹木葬では、許可を得た墓所にご遺骨を埋葬し、墓石を設けずに樹木を墓碑とします。
2.ガーデン葬の流れ
ここでは、ガーデン葬における、ご逝去から葬儀当日までの流れをご説明いたします。
1.葬儀社へ連絡
まず、ご家族、近親者に訃報の連絡をします。病院で亡くなった場合、長くても半日程度しかいられないため、速やかにガーデン葬を依頼する葬儀社にも連絡を入れます。病院から葬儀社を紹介されることもありますが、ガーデン葬、もしくは自宅葬の実績がある葬儀社であるとは限らないので、ご自身で探して依頼することをおすすめします。
2.ご安置・メモリアルコンサルタントとの打ち合わせ
ガーデン葬を行う際は、多くの場合、故人様をご自宅に安置します。安置場所の詳細については、葬儀社にご相談ください。
「花葬儀」では、ガーデン葬の打ち合わせは、メモリアルコンサルタントがご要望をヒアリングするところからはじまります。葬儀のご要望、故人様のお人柄やご趣味などをお尋ねしますので、「こんなふうにしてあげたい」「○○が好きだった」など、思い浮かぶことをお教えください。故人様の人となりや面影を感じられるようなお別れをサポートいたします。ご家族が故人様のエンディングノートをお持ちの場合は、打ち合わせの際にご用意いただくとよいでしょう。
また、故人様が生前に葬儀社へ事前相談をされていたような場合は、故人様が事前に考えられていたご要望も踏まえて葬儀内容を考えてくれる葬儀社を選ばれることをおすすめします。
3.空間デザイナーと花祭壇の打ち合わせ
ガーデン葬において、お庭の装飾は故人様らしさを表現するとても大事な部分です。花祭壇は一般的に葬儀社ごとにデザインが決まっていますが、「花葬儀」ではすべてオーダーメイドでおつくりしています。
花葬儀では、故人様のお人柄やご趣味などのお話をもとに、葬儀空間全体のイメージや祭壇のテーマを一緒に決めていき、ご希望のお花やお色味を取り入れたイメージをご家族と共有するために、花祭壇のデザインのデッサン画をお渡しいたします。
4.納棺の儀・死化粧
旅立ちの準備として、納棺の儀を行います。納棺の儀では、故人様の服装や身だしなみを整え、よい表情に見えるメイクを施します。お召し物に関しては、最近では故人様が生前に愛用していた洋服を着せるケースが多くなっています。
5.お通夜
一般葬と同様にお通夜を行う場合は、お庭をライトアップなどして、お部屋からでも祭壇が見られるような工夫をします。ガーデン葬は無宗教の葬儀において選ばれることが多いため、お通夜を省略して「一日葬」で行われることがもあります。
6.ガーデン葬(葬儀と告別式)
お通夜の翌日に、ガーデン葬(葬儀・告別式)を執り行います。ガーデン葬は形式にとらわれない、自由で和やかなお別れの場になることが多いです。最後に棺に生花を手向ける「花入れの儀」をして故人様と最後のお別れをしていただき、ご出棺となります。
7.ご出棺・お骨上げ
火葬場へ移動します。同行する人数を把握し、移動手段については、葬儀社に事前に相談しておきましょう。お骨上げを終えたら現地解散となります。
なお、ガーデン葬を終えたら、お位牌、仏壇、お墓などの準備が必要です。また、相続、遺産分割協議、ご自宅や自動車などの名義変更など、様々な手続きも必要になります。花葬儀では、これらの葬儀後のアフターサポートもしっかりとさせていただきます。
3.ガーデン葬のメリット
ここまで、ガーデン葬の特徴や流れについてご説明してきましたが、あらためて、ガーデン葬のメリットについて、具体的にご紹介します。
形式にとらわれない多彩な演出ができる
ガーデン葬は、故人様の生前の趣味や人となりを反映できる自由な葬儀です。思い出のあるご自宅のお庭で故人様が生前大切に育てていた植木や思い出の品、いつも座っていた椅子、ベンチなどを装飾することもできます。ビュッフェ形式で食事をしながら、参列者の皆様と一緒に故人様の思い出を語り合うことができるのも、メリットのひとつです。
故人様がよく聴いていた音楽をかけたり、好きだった食べ物を振る舞ったり、ご家族の楽器演奏や合唱、さらには手紙の朗読などをしたりしてもよいでしょう。
開放的な空間で、自然や季節を感じながらお見送りができる
慣れ親しんだお庭が季節の花々に彩られ、風が運んでくる香りや音が心を落ち着かせてくれます。次第に緊張がほどけて涙ながらに笑顔こぼれる和やかなムードになるでしょう。故人様との思い出話に花が咲き、ご家族ですら知り得なかった故人様の一面がわかるかもしれません。また、じっとしていることが難しいお子様とその親御さんにとっても、過ごしやすい空間になるはずです。
記憶に残る、癒しと希望のに満ちたお別れができる
ガーデン葬を行うことにより、ご家族やご友人の悲しみを癒し、記憶に残るお別れを後押しすることができます。故人様と共に過ごした温かな記憶を呼び起こし、未来への希望へとつながる可能性があるからです。
美しく彩られたお庭は、後悔や悲しみの感情を浄化してくれることでしょう。故人様が大切にされていたお庭に足を運べば、故人様が皆さまを歓迎しているかのような瞬間を感じられるはずです。通過儀礼としてのお別れではない、ありのままの素直な気持ちを形にしたガーデン葬は、かけがえのない思い出として、いつまでも心に刻まれていくことでしょう。
感染症対策に最適な環境で葬儀を行うことができる
室内で葬儀を行う場合、ご遺族と参列者が密閉された空間の中で共に過ごすことになるため、感染症が心配される時期には、葬儀を自粛するケースが発生します。しかし、ガーデン葬は屋外で葬儀・告別式を行うため、ソーシャルディスタンスを確保しやすいというメリットがあります。
開放感のある屋外において気持ちの距離が縮まる一方で、身体的な距離は十分に保つことができるガーデン葬は、感染症対策を行いながら安心して行うことができる葬儀といえるでしょう。
4.ガーデン葬を行うときの注意点
ここからは、ガーデン葬を検討する際に留意しておくべき注意点についてご紹介します。
天候の影響を受けることがある
梅雨の時期や台風が発生しやすい時期にガーデン葬を行う場合、雨天時の対応について葬儀社との事前打ち合わせが必須となります。ガーデン葬の経験豊富な葬儀社に依頼し、室内で行えるかどうかなど、もしもの時の対策を打ち合わせの段階でしっかり確認しておきましょう。
夏は虫よけ対策、冬は防寒対策が欠かせない
夏場は熱中症対策や虫よけ対策、また、冬場であれば防寒対策が必要になるケースがあります。特に高齢者や小さなお子様が参列される場合は、エアコンのある控え室を設けて飲み物を提供するなど、季節に応じた工夫を心掛けましょう。
ご親族からガーデン葬への理解が得られないケースがある
お庭を葬儀の場所に選ぶことに対し、一部のご親族や参列者から疑問の声が寄せられることがあります。ガーデン葬は新しいタイプの葬儀のため、理解されにくいこともあるかもしれませんが、「故人が愛した場所で葬儀がしたい」「故人の意思を尊重して決めた」などと理由を伝えましょう。
近隣から苦情が出ないよう対策が必要
お住まいの環境にもよりますが、騒音や駐車スペースの無断利用などにより、ご近所から苦情が出るケースがあります。ご近所には、必ず事前に直接事情を伝えて理解を得ましょう。事前案内を町内回覧で回してもらうことも対策のひとつです。また葬儀社には、準備や撤収作業においてご近所に迷惑がかからないよう、しっかりと対策してもらいましょう。
5.ガーデン葬の費用
ガーデン葬の費用は50万円からが目安となります。読経料や戒名などの宗教費用、食事代は含まれていません。
葬儀の内容によって見積価格に幅が生じるため、事前に打ち合わせでしっかりと確認しましょう。たとえば、お庭の広さや祭壇デザイン、飾りつけに使用する花の種類やボリュームなど、ご希望のイメージによって費用は変わります。また、テントやテーブル、椅子、照明器具なども、参列者の人数によって大きさや数が変動し価格に影響します。
花葬儀では、ガーデン葬の費用を正確にお見積りさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
6.ガーデン葬に対応できる宗教・形式
ガーデン葬は、無宗教葬(自由葬)を行う際に依頼されるケースが多いですが、仏教や神道、キリスト教など特定の宗教で執り行うことも可能です。葬儀形式も一日葬や家族葬など、どのような形式でも行うことができます。
詳しくは、弊社メモリアルコンサルタントにご相談ください。
7.花葬儀のガーデン葬の対応エリア
花葬儀は、1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)においてガーデン葬に対応いたします。
8.ガーデン葬の成功を左右する「アレンジ」と「演出」
ガーデン葬の成功を左右するのが、お庭をいかにアレンジし演出するかです。ここでは、花葬儀がガーデン葬で用いるアレンジや演出の方法の一例を、具体的にご紹介します。
お庭にある花木・景色を生かして装飾
故人様が大切に育てていた植木鉢を祭壇に置くことで、祭壇がお庭の景観に溶け込み、あたたかい空気感が生まれます。お庭の草木を飾りとして取り入れたり、景色や木々が生きるような配置にしたりすることで、長年その木々と共に暮らしてきた故人様への想いを深めることもできるでしょう。
故人様らしさが溢れるオリジナル演出
ご家族行きつけのレストランの料理を参列者に提供することで、故人様をなつかしむ場を演出できます。故人様が愛したペットが眠るお庭で葬儀を行い、愛情深い故人様のお人柄を表現したこともございます。
ライトや音楽で感動のひとときを創出
ガーデン葬で、ライトや音楽を活かした演出は、参列者にとって感動のひとときを作り出します。たとえば、故人様のご家族によるピアノ演奏は、ご家族の想いが伝わる深い余韻を残します。お通夜でお庭に生けた枝や花をライトアップすれば、部屋の中からでも幻想的で厳粛な光景を観賞することができます。
ご自宅だからこそできる新たな思い出作り
ガーデン葬が行われるご自宅のお庭は、故人様の思い出を大切にしながら新たな絆を育む場にもなります。故人様が好きだったお花や、祭壇で使用したお花の苗を、参列者が一緒にお庭に植えることで、故人様を想う気持ちを共有でき、新たな思い出をお庭に永遠に残すことも可能です。
9.ガーデン葬を選ばれたお客様のインタビュー
こちらでは、さまざまな宗教やテーマでご要望を形にした3つのガーデン葬をご紹介します。
愛猫のもとへと旅立つガーデン葬を自らプロデュース
保護猫たちとの思い出のお庭に、虹の橋を再現した無宗教形式のガーデン葬です。
奥様自らご自身の葬儀をプロデュースされ、ご家族、ご友人、猫たちに囲まれながら天国で待つ愛猫のもとへと旅立たれました。
お客様インタビュー:「奥様のリクエストをすべて叶えたこだわりのガーデン葬」
お庭の手入れが大好きだったお父様に贈る「和のガーデン葬」
お父様が育てられていたお庭のサルスベリを祭壇に活用した仏式のガーデン葬の事例です。リビングルームでは奥様がピアノ演奏をして、お通夜、告別式を執り行いました。
お客様インタビュー:「お父様が愛した自宅のお庭でのガーデン葬」
冬のガーデン葬はリビングとテラスであたたかいお別れに
雨天となった冬のガーデン葬では、リビングでお通夜を執り行い、告別式では棺をテラスデッキに移して告別式を執り行いました。
告別式は開放感あふれるテラスで
開放感あふれる広いテラスに飾られていたブリキのオブジェやテーブルは、そのまま葬儀に取り入れました。雨の日でもゆっくりとお別れができるガーデン葬の事例です。
10.【ガーデン葬-ご家族の想いをつむぐ】の動画をご覧ください
花葬儀がガーデン葬をご家族とご一緒にどのようにお作りしているのか、また、実際のガーデン葬がどういうものなのかがわかる動画がございます。ガーデン葬が実現するまでのプロセスや、ガーデン葬の具体的なイメージを見ることができますので、ぜひ、ご覧ください。
11.ガーデン葬に関するQ&A
A.テントを設置する、あるいは、デッキや屋内のお部屋に場所を変えるなどして葬儀を行います。
花葬儀では、あらかじめメモリアルコンサルタントより、雨天時を想定した対応策をご提案させていただきます。天候には万全の注意をはらい、候補日を調整することもいたしますのでご安心ください。
A.参列者には、会場の詳細、天候対策、注意事項などを案内します。
ガーデン葬では、会場の住所やアクセス方法、駐車場情報を正確に伝えるほか、服装や持ち物、雨天時の対応など、屋外ならではの注意事項も案内に含めます。記載内容の詳細については、弊社メモリアルコンサルタントにご相談ください。
A.借りる場所でガーデン葬を行う許可が取れれば、可能です。
ご自宅以外の場所を借りてガーデン葬を行う場合、その場所で葬儀を執り行うことができるかどうかの確認が必要となります。確認にはお時間がかかる場合がございますので、早めに葬儀社にご相談ください。
A.ご案内方法は「自宅葬」の場合と同様に行います。
参列・御香典・御供花の辞退の有無を事前に決めて、その内容に沿ったご案内(訃報紙)を作成するとよいでしょう。ご近所の方には、葬儀社や参列者の出入り、騒音などでご迷惑をおかけする可能性があるため、葬儀のご案内と合わせて、事情の説明を丁寧に行い、理解を得られるよう努力することが大切です。
A.ガーデン葬は自宅で行う葬儀ですから、駐車場の確保をどうするかに気を配る必要があります。
十分な広さの駐車場を確保できない場合、車でのご参列は控えていただくようご案内します。車を利用しなければならない事情がある方については、近隣のパーキングの地図などをお渡しするとよいでしょう。
A.服装については、喪主様やご遺族で決めてかまいません。
一般的に葬儀・告別式は準喪服を着て参列するのがマナーです。しかし、ガーデン葬の場合は自由なスタイル(無宗教)の葬儀として執り行うことができるため、喪主様とご遺族のご判断で平服(略喪服)でのご参列とすることも可能です。
平服で参列いただきたいなど、服装の希望がある場合は、参列者の皆様に事前にご案内するようにしましょう。そのほか服装やマナーについてご不安な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
A.ガーデン葬の食事に決まったスタイルはありません。ご遺族で決めてよいでしょう。
ガーデン葬でのお食事は、ビュッフェスタイル(立食形式)で行ったり、割烹料理の仕出し弁当を着席スタイルで振る舞ったりすることが多くあります。弊社では、ご希望に沿ったお食事をメモリアルコンサルタントよりご提案させていただきます。
12.記憶に残るガーデン葬は花葬儀にご相談ください
故人様ゆかりのお庭で葬儀ができるとしたなら、きっとそのお庭は、たくさんの感動と笑顔に満ちた温かいお見送りの場になり、ご家族や参列者のみなさまの記憶に残りつづけるセレモニーになることでしょう。故人様への感謝の想いを形にする新たな旅立ちの儀式「ガーデン葬」で、故人様らしい、故人様のための葬儀を実現してみてはいかがでしょうか。
花葬儀には、ガーデン葬の実績が多数ございますので、どのような宗教・宗派のご依頼でもご提案を行うことができます。ご希望のイメージがございましたら、ぜひ一度事前相談まで、お気軽にご連絡ください。