家族葬の参列人数は何人くらいが一般的?人数制限は必要?
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- 【 葬儀・葬式のマナー 】
家族葬に招く人数は、どのくらいがよいのでしょうか?家族葬は、家族や親族の身内を中心とした、比較的小規模であることが多い葬儀です。しかし、明確な人数の決まりがあるわけではなく、家族や親族以外にも故人様が生前、家族同様にお付き合いをしていたご友人や、お世話になった方などを招くケースも多く見られます。
今回は、家族葬の参列人数は一般的にどのくらいなのか、注意点なども含めてご紹介いたします。
1.家族葬の参列人数の平均
前述のとおり、家族葬に定義づけられている人数の決まりや制限はありません。家族だけの5名程度でお見送りすることもあれば、親しい友人などを招いた結果、50名程度の人数になるケースもあります。
このように、家族葬に招く人数は気にしなくてもよいものです。とはいえ、「一般的には何人くらいを招くのがよいのか」気になる人も多いのではないでしょうか?そこで、葬儀に関する情報提供をしている「安心葬儀」が
2019年に実施したアンケート調査の結果をご紹介しましょう。
【2019年調査】家族葬の参列人数のデータ
・家族葬の平均参列人数は28名
・参列者の人数が30名以下である家族葬が約77%
引用元:安心葬儀
https://ansinsougi.jp/p-227/first/ofuse.html
この調査結果を見ると、家族葬は30名以下の人数で行うケースが多いことがわかります。しかし、大切なことは人数ではなく「どなたに参列していただくのか」ということです。故人様のお人柄や年齢、環境により、それぞれ生前の人との関わり方は異なります。故人様によっては、親族ではなくても親交の深かった友人に見送ってもらいたいと望むケースもあるでしょう。一般的な人数を基準に参列人数を決めるのではなく、故人様のことを第一に考えて葬儀に招く人を決めるというのが理想的です。
なお、葬儀社によっては、「〇〇名までは家族葬、それ以上は一般葬」というように葬儀プランにより人数設定があり、人数が変わることで適用プランが変更になるというケースもありますので、その点は気を付けましょう。
2.コロナ禍の家族葬では人数制限が必須?
2020年より新型コロナウイルスの感染拡大に影響を受け、三密を避けるべく小規模(少人数)の家族葬を選択する方が増えました。前述の通り家族葬といっても人数に決まりがあるわけではありませんが、コロナ禍においてはソーシャルディスタンスを確保することが必要とされています。つまり、しっかりと感染予防対策が整えられ、ソーシャルディスタンスを確保できるだけの葬儀スペースがあるのならば、コロナ禍でも人数制限の必要はないと考えてよいでしょう。
ただし、すでに葬儀スペースを決めている場合には、その広さを考慮して人数制限も視野に入れる必要があります。葬儀場によっては、コロナ禍での利用人数について人数制限をしているところもありますので、葬儀会社に相談しながら準備を進めていくと安心です。
花葬儀では、スタッフ及びご参列者の手指消毒やマスク着用、会場内の換気をはじめとした徹底した感染予防対策をとっております。あわせて、お焼香のときの動線や会場内の座席などについても、十分なソーシャルディスタンスを保てるように工夫し、ご参列人数に対して広めの葬儀スペースをご利用いただくなど、感染予防のご案内に努めております。
そのため、花葬儀では極端な人数制限は必須ではないと考えています。しっかりとした感染予防対策をして、故人様との最後のお別れの時間を後悔のない形で過ごしましょう。
3.家族葬で人数制限する場合はどこまで呼ぶ?
家族葬は、無理に人数制限をする必要はありませんが、やむを得ず人数制限をする場合もあります。
例えば、故人様もご遺族もご高齢で「身体的にも精神的にも負担を最小限に抑えたい」と考える場合や、決めた予算の中で葬儀を行いたいと考える場合です。このような場合、できるだけ人数を少なくして小規模の葬儀を行う選択をする方もいるでしょう。
そして、おそらくここで悩むことになるのが、「家族葬でどこまで呼ぶ?」ということです。
家族葬の場合、一般的には故人様の二親等または三親等内の親族が参列するものといわれています。しかしながら、それはあくまでも一般的な目安であり、ご親戚の方や故人様が親しくされていたご友人など、範囲を広げて呼ぶこともできます。
喪主様は葬儀前でやるべきことが多くご負担とは思いますが、できるだけ故人様の生前のご関係やご親族の状況を考慮して、誰に参列していただくのかを検討することをおすすめします。
4.家族葬の人数制限で親戚を呼ばないときの対応
親戚であっても、人数制限のため、家族葬へのご参列はお控えいただこうと判断することもあるかもしれません。そのようなとき、葬儀に呼ばない方への対応には配慮が必要です。それは、対応や伝え方によっては、相手に対して「葬儀に呼ばれずに寂しい」または「故人様との最後のお別れができず残念」という思いをさせてしまう可能性があるからです。
先方は故人様のことを大事に思っているからこそ、葬儀に参列したいと思ってくださいます。その相手に対して失礼がないように、故人様が生前お世話になったことについての感謝の気持ちをお伝えし、葬儀は家族のみで小さく行う旨を報告すれば、相手を不快にさせてしまうようなことは避けられるでしょう。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大により、葬儀においてもオンライン化が進みました。葬儀のライブ配信など、リモート環境で故人様のお見送りをする方法もあるので、どうしても参列が難しい方には、そのような形でのお見送りをお願いすることも選択肢のひとつです。IT化が進む現代、新たなお見送りの形として、今後さらにこのようなお見送り方法を選択する方も増えてくるかもしれません。
花葬儀では、ご参列が難しい方のために、ご葬儀のライブ配信、お花とメッセージをお届けする代行サービスも行っております。ご参列が難しい方と故人様との架け橋となるような新たな参列ツールを、ぜひご利用ください。
花葬儀の参列代行サービス
https://www.hana-sougi.com/sanretsudaiko/
5.まとめ
個性が尊重されるようになりつつある現代では、精神的にも体力的にも負担を少なくするために、人数を制限した家族葬を選ぶというケースも多く見られるようになりました。さらにコロナ禍においては、感染予防を理由に少ない人数で家族葬を行うという選択をする人も増えています。
たしかに家族葬は、喪主様の負担を減らせる部分もあります。しかし他の葬儀と同じように事前準備すべきこともたくさんあり、参列人数が少ない分、招かない方の気持ちを考慮した動きが必要になります。
また、新型コロナウイルスの感染予防対策の観点から考えても、必ずしも人数を制限した家族葬にすることが安全な対策になるであるとはいえません。環境整備やルール化を徹底することができれば、人数制限に神経質になる必要はないでしょう。
結局のところ、「家族葬」という見送り方や平均人数にこだわるよりも、故人様にとっての「いちばん」を考えてご葬儀の準備を進めたほうが、結果的に良いお見送りになるはずです。故人様が生前どのような交流をしていたのかを思い返し、故人様が感謝を伝えたいと思う人をご葬儀にお招きするなど、故人様を軸に据えて判断することをおすすめします。
花葬儀では喪主様やご遺族に、故人様のお人柄や、一緒に過ごしてきた思い出をたくさんお伺いします。そして、お伺いしたことを基に、人数を制限した家族葬を行うことが最適なのか、もしくは、人数制限をしなくてもよい方法があるのかなど、故人様にふさわしい葬儀になるようご提案させていただきます。
さらに、どうしても人数を制限しなくてはならないケースにおいては、ご葬儀に呼ばない方にどのような対応をすべきか、家族葬の豊富な経験をもとに的確にアドバイスを差し上げます。ささいな事でも不安な事があれば、どうぞお気兼ねなくご相談ください。