リビングウィル(尊厳死の意思表示)とは?書き方も分かりやすく解説!

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「リビングウィル(Living Will)」という言葉を耳にするケースが多くなりました。これは終末期における生前の意思を伝える文書のことで、最近、注目されてきています。

医療が進歩した現代では、治療の術がなく回復の見込みがない状態であっても、人工呼吸器の装着や胃ろうの措置などにより延命できるようになりましたが、それは必ずしも本人の意思により選択されたものとは限らないのが実情です。

自分の意思をもって自分らしい最期を生きるためには、将来に備えて、事前に意思表示の文書を残しておくことが重要です。そこで、今回はその事前の意思表示の文書、「リビングウィル」についてご紹介します。

1.リビングウィルとは?

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ここでは、リビングウィルとはどのようなものなのか、また尊厳死と安楽死の違いについて詳しくご紹介します。

リビングウィルとは?

死期が迫ったとき「あらゆる手段を使ってでも延命し、生き続けたい」と考えるのか、「回復の見込みがないのであれば延命措置は望まず、安らかな最期を迎えたい」と考えるのかは人それぞれです。

例えば、電気ショックなどでの心肺蘇生を行うのか、自力で呼吸ができなくなったときに人工呼吸器を装着するのか等、医療やケアについての考え方も人によって異なります。このように、人それぞれ異なる「人生の最期の迎え方」についての考えを判断能力が十分にあるうちに書き記しておく文書のことを、リビングウィルといいます。

誇りをもって人生の最期を迎えるために、医療やケアに関して自分がしてほしいこと、してほしくないことなどを明記するもので、尊厳死にもつながります。

また、2022年現在、リビングウィルは、法的な効力はありませんが、公正証書として作成しておくと、本人の意思に基づいた文書である証拠になります。医療やケアの方針を決める際や、延命措置を行うか否かの判断を求められた場合など、もしものときに、ご家族の判断根拠となることでしょう。

尊厳死と安楽死の違いは?

「尊厳死」と「安楽死」は同じように扱われがちですが、それらの意味は大きく異なります。

尊厳死は、本人が事前に残した意思(リビングウィル)に基づき、回復の見込みがない人生の最終段階を迎えた際に、人工呼吸器や胃ろうなど生命維持装置を外し、延命措置を施さず、自然な流れで寿命を迎えさせることです。

積極的な治療は行いませんが、苦痛を和らげるための緩和ケアを施しながら死を迎えます。日本で尊厳死が認められるには、法律や医学界のガイドラインの一定の条件を満たす必要があります。

一方の安楽死は、回復の見込みがなく苦痛に襲われている状態の人に対して、本人の意思に基づき、薬物の投与など苦痛の少ない方法で人為的に死に至らしめることをいいます。安楽死は、欧米の一部の国、州では、本人の意思を基に安楽死が行われています。

尊厳死は「延命措置は施さず自然に最期を迎えること」ですが、安楽死は「人為的に寿命を短くすること」なので、安楽死は現在の日本では認められておらず、犯罪とされています。

2.リビングウィルの必要性~意思表示が重要~

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リビングウィルが必要だといわれる理由は、終末期の医療に対する自分の考えや要望をご家族、そして医療やケアに携わる方に知ってもらうことで、自分らしく人生の最期を迎えることができるからです。

人工呼吸器や胃ろうの措置は、一度始めれば簡単に中止することができない延命治療であるため、慎重な判断が必要だといわれています。しかし、本人の意思表示がされていなければ、仮に本人が望んでいなかったとしても、ご家族の望みで延命措置が行われるかもしれません。その結果、延命措置で無理やり生かされていると考える人がいるのも事実です。

ご自身が将来、意思疎通ができない身体になり、かつ回復の見込みがない状態になったとき、自分の意思表示の手段としては、事前に示しておいたリビングウィルがベストなのです。

3.リビングウィルはエンディングノートや遺言書とどう違うの?

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リビングウィルと似た意味を持つものに「エンディングノート」や「遺言書」があります。ここではそれぞれの意味についてご紹介します。

エンディングノートとは

エンディングノートとは、終活として行うことのひとつとして、自分の情報や考えを書き留めておくものです。何を書くかは決められてはいませんが、エンディングノートの大切な目的は、自分の逝去後、ご家族がしなければならない各種手続きをスムーズに行ってもらうことです。そのために必要な自分の情報を書き留めておきましょう。

エンディングノートに書く内容の一般例 :

・基本情報:本籍地、家系、本人確認書類の保管場所、ペットのケア方法など
・財産情報:預貯金、不動産、クレジットカード情報、株式・投資信託など
・介護・医療の希望:介護や医療において大切にしたいこと、して欲しくない事など
・訃報の連絡先:危篤状態もしくは、逝去した際に連絡を取る方のリスト
・葬儀の希望:葬儀予約の有無、葬儀や墓地の希望、遺影写真など
・契約情報:携帯会社、インターネット回線、月額契約サービスの利用状況、ID・パスワードなど

エンディングノートは、大枠でとらえればリビングウィルともいえますが、リビングウィルよりも幅広い内容を自由に書き留めておくノートといえます。

※花像義では、エンディングノートのサンプルをご紹介しております。ぜひ、参考になさってください。

遺言書とは

遺言書は、自身の死後のために、主に財産の贈与や処分について自分の意思を示した文書のことです。遺言書は、要件を満たせば法的に有効な文書だと認められるため、相続時のトラブル防止にはもっとも効果的です。

法的に有効となる3種類の遺言書についてご紹介します。

自筆証書遺言

自分で、遺言の本文・日付・氏名を直筆し、押印して仕上げる遺言書のことで、遺言の3種類の中でもっとも手軽に用意できるものです。自筆証書遺言に相続財産目録をつける場合、目録部分はパソコンなどで作成しても構わないとされていますが、その目録も含め全ページに署名押印が必要です。

公正証書遺言

証人2名以上の立ち合いのもとで公証人に遺言内容を伝え、その公証人によって作成される遺言書のことです。証人になるには特別な資格は必要ありませんが、未成年者、配偶者および、直系血族、公証人の配偶者、4親等内の親族、公証人の書記および使用人はなれないものとされています。公文書であるため、証拠としての価値が高いのが特徴です。

秘密証書遺言

遺言者が自筆で作成し、署名押印した証書を封じ、その後公証役場で公証人と証人2名(以上)へ遺言書を提出します。内容は秘密にしたまま遺言書の存在だけを公証役場で証明してもらう遺言書です。遺言者の自筆で作成し封をするので、遺言内容が他者に知られることはありません。しかし、公証人は内容を確認するわけではないので、遺言としての要件が欠けている場合は、無効とされてしまう可能性があります。

※遺言書の詳しい作成方法や書き方については、こちらの記事が参考になります。

リビングウィルとの違いは?法的効力について

エンディングノートは、ご家族にご自身の意思や情報を引き継ぐために書き留めたノートです。ご家族がエンディングノートに記載されている内容に従い、スムーズに手続きや判断等を行うためのものだと考えましょう。

リビングウィルが、人生の終末期を迎えるための意思表示であるのに対し、エンディングノートはより広義なもので、記入内容に自由度が高いことが特徴です。現在の日本では、エンディングノートにも、リビングウィルにも、法的効力はありません。

また、リビングウィルは、終末期の介護やケアについての意思を書き示したものであるのに対し、遺言書は相続に関する意思を書き示すものです。法的効力を発生させて明示することを目的としている遺言書は、基準を満たしていれば公文書として扱われるため、遺言者の意思の証拠価値が高い文書といえるでしょう。

4.リビングウィルに書く内容は?

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日本国内では、「公益財団法人 日本尊厳死協会」をはじめ、医療機関や医師会などが、リビングウィルの必要性をうたい、それぞれテンプレートや例文などを用意しています。ここでは、リビングウィルに書くべき内容についてご紹介いたします。

延命治療と緩和ケアの意思表示

リビングウィルには主に、延命治療(人工呼吸器、蘇生術、中心静脈栄養、経管栄養など)の希望や、苦痛を和らげるための緩和ケアの希望の有無について自分の意思を書き示します。すべての延命措置について希望する、希望しない、で内容を統一するのも一つの方法ですが、ケースに応じた治療内容の希望を具体的に記しても構いません。

自分の状態を予想し事前指示するのは難しいことですが、いざというときに、ご家族に心理的な負担をかけることを避けるためにも、本人の事前の意思表示が重要なのです。

延命治療と緩和ケア以外の終末期医療に関する表示

リビングウィルは終末期の延命治療や緩和に関することを書き示すのが一般的です。しかし、現代の終末期医療の現場では、科学的根拠に基づいた医療だけではなく、患者の生きてきた背景、社会的立場、病気についての考え方などを、物語のように語ってもらいベストな治療方法を考える医療「NBM(Narrative Based Medicine/ナラティブ・ベイスト・メディスン)」の大切さが説かれています。

これは、患者と医療従事者がより良い関係性を作り、双方の満足度を高める治療を行うためのものです。自分の考えや想いを、一人の人間の物語としてリビングウィルに表明しておくことで、より自分の意思が尊重され、尊厳の保たれた治療やケアを受けられる可能性が高まるでしょう。

5.リビングウィルの作成手順と書き方は?

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日本にはリビングウィルに関する法律の定めはないので、基本的に書き方は自由です。しかし、リビングウィルとしての目的を果たす文書になるように、作成手順と書き方についてご紹介します。

作成手順

リビングウィルを作成するにあたり、下記の手順を参考に進めましょう。

  1. 1.リビングウィルに記載する内容を決める。
  2. 2.テンプレートや例文を参考にリビングウィルを記載する。
  3. 3.日付と署名は自筆し、押印する。
  4. 4.複数枚の控えを用意し、ご家族や友人など身近な信頼できる人に渡しておく。
  5. 5.自分で保管する分は保険証と一緒に保管する。
  6. 6.時期を見て内容を見直す。

書き方

リビングウィルを書くときは、作成日と署名の箇所は必ず自筆で書きましょう。それ以外の本文については、自筆でもパソコンで作成しても、どちらでも問題ありません。

書き方のルールはありませんが、誰が見ても明確に理解できるような文章で、自分の気持ちを書き記しましょう。箇条書きでも構いません。

6.リビングウィルの例文

自分でリビングウィルを書く場合の一例をご紹介します。適宜、ご自身の希望内容や想いを盛り込み、アレンジしてご利用ください。

「リビングウィル-終末期医療における事前指示書」

この指示書は、私の精神が健全であるときに、自分自身の終末期医療およびケアについて、私の考えを書き記したもので、私の終末期に関わってくださる医療関係者、家族および、縁者に対し表明するためのものです。私の精神能力が健全な状態であるときに、私自身が破棄するか、または撤回する文書を作成しない限り有効とします。

  • ・私の傷病が現代の医学では回復の見込みなく、死期が迫っていると診断された場合には、ただ単に死期を引き延ばすためだけの延命措置は希望しません。しかし、私の苦痛を和らげるための緩和処置は行ってください。緩和措置のための麻薬や鎮静剤などの副作用により死期が早まったとしても構いません。
  • ・私が回復不能な遷延性意識障害(永続的植物状態)に陥ったとき、生命維持措置は行わないでください。
  • ・私自身で水も飲めず、食べ物も食べられない状態になったときには、点滴や経鼻胃管、胃ろうなどを施した延命措置はしないでください。
  • ・私は、脳死後及び心臓が停止した死後いずれでも、移植のために臓器を提供します。

以上

私は、これまでいくつもの病を乗り越えてきましたが、自分では満足する幸せな人生を過ごしました。終末期においては、出来る限り穏やかに自然な死を迎えたいと願っています。

今後、医療が進化し、この指示書の内容が不適切とされる場合において私が自己決定できない状況にある場合には、〇〇〇〇を、私の治療に関する決断を行う代理人として指名します。

私のこの表明を果たしてくださった医療関係者および、家族、友人には深く感謝申し上げるとともに、私の要望に従ってくださった行為のすべての責任は私自身にあることを附記します。私、本人と家族代表の署名を添えて、この指示書が尊重されることを要望します。

【本人】
令和 〇年 〇月 〇日
氏名     〇〇 〇〇     印
住所

【家族代表】
氏名     〇〇 〇〇     印
住所

公開されている表明書を使用する

リビングウィルをどのように作成すればよいか、不安がある場合には、インターネット等で公開されている表明書を使用するとよいでしょう。

例えば、日本国内では、「公益財団法人 日本尊厳死協会」をはじめ、医療機関や医師会などが、リビングウィルの必要性をうたい、それぞれテンプレートや例文などを公開しています。ダウンロードしてそのまま使用する、もしくはそれをもとにご自身で希望に合うようにアレンジしてもよいでしょう。

7.リビングウィル作成時の注意点

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リビングウィルは、判断能力が十分あるうちに、正しい方法で作成しておく必要があります。ここではリビングウィル作成時の注意点について、ご紹介します。

明確に記載する

自分の終末期に受ける医療やケアについての自分の意思を明確にしておくのが、リビングウィルの一番の目的です。

そのため、自分で補足説明ができない状態にあるときに、リビングウィルに書かれている文章だけで意思が伝わるように書く必要があります。あいまいな表現で書いてしまうと誤解を与える可能性があるため、できる限り具体的にわかりやすい表現で記述しましょう。

また、本人が判断できない状態になった場合には、本人の代わりにご家族が医療やケアについての判断を求められることになります。そのときに、本人の明確な意思表示がわからなければ、ご家族が判断に苦しむかもしれません。

本人の意思が明確に記されたリビングウィルがあれば、このような時にご家族が治療方針について判断する際のひとつの根拠となり、精神的な負担を軽減するための手段となるでしょう。

ご家族に伝え全員から理解を得る

リビングウィルを作成する際には、事前にご家族に対し、ご自身の医療やケアについての意思を伝え、全員から理解を得ておきましょう。ご自身の意識がない状態で迎えた場合の終末期において、医療機関から説明や判断を委ねられるのは、一般的に自分の家族です。

リビングウィルは、法的効力があるものではないので、自分だけの考えをリビングウィルに示しておいても、必ずしもその通りに事が進むとは限りません。ご家族の理解を得られていないと、せっかく書き記したリビングウィルが意味をなさず、希望通りに進まない可能性もあるでしょう。また、家族間で意見が合わずに揉めてしまうこともあるかもしれません。

そのようなトラブルを防ぐためにも、ご家族には事前に自分の希望を丁寧に伝え、話し合い、理解を得てリビングウィルに同意の署名捺印をもらっておくことが大切です。

かかりつけ医、担当医に意思を伝えておく

リビングウィルに、全ての医療行為やケアに関する指示を書き示しておくことは不可能です。だからこそ、自分でかかりつけ医や担当医と十分にコミュニケーションをとり、自分で自分の状態をしっかりと把握しておくと、自分の状態に則した内容で書くことができるので、リビングウィルの的確さを高めることができるでしょう。

また、かかりつけ医や担当医には、自分は尊厳死を希望していて、リビングウィルを用意していることを伝えておきましょう。いざその時がきたときにスムーズに事が進みます。

1~2年おきに内容を見直す

リビングウィルは、一度書いた後でも何度でも書き直せます。自分の身体が健康なときと、病状が進行したときとでは、死に対しての考え方が変わることもあるでしょう。また、ご家族の状況や環境により、気持ちに変化が起こる可能性もあります。そのようなときには、リビングウィルの内容を書き直してもよいのです。

ただし、新たなリビングウィルを作成した際には、混乱を避けるためにも、古い文書は処分しましょう。ご家族や友人に渡した分やコピーも忘れずに破棄することが大切です。

また、過去にリビングウィルを公正証書として作成した場合には、それを無効とする手続きも必要です。どの文書が最新の本意であるのか、混乱がないように処理をしましょう。

意思能力が必要

リビングウィルを作成するには、意思能力(有効に自分の意思表示をするための精神的能力)が必要です。高齢者はもちろん、若くても、突然の事故や体の急変が100%無いとはいえません。また、自分でも気付かないうちに、少しずつ認知症が進行するという可能性もあるでしょう。

いつ自分に終末期が訪れるのか予測がつくものではないので、自分の意思をもって自分らしい終末期を迎えたい方は、物事を判断する意思能力が十分な今のうちに、リビングウィルを作成しておくことをおすすめします。

保管場所に注意する

作成したリビングウィルは、なるべく分かりやすい場所に保管しましょう。保険証など医療関係書類と一緒に保管しておくと、万が一のときに、ご家族や近しい方もすぐにわかるのでおすすめです。また、さらに大事をとって、複数枚リビングウィルのコピーを作り、ご家族や親しい友人に渡しておくと、あらかじめ自分の意思も伝わるので安心です。

「公益財団法人 日本尊厳死協会」は、会員登録をした方のリビングウィルを協会で保管してくれます。ただし、この場合でも、リビングウィルのコピーをご家族や親しい友人にあずかってもらうように推奨しています。

自分の意思がスムーズに伝わるように、分かりやすい場所で保管しましょう。

8.リビングウィルの問題点

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リビングウィルには次のような問題点も挙げられます。リビングウィルの事前指示は、将来の自分の病状と経過が、自分の予想と一致したときには有意義なものとなります。しかし、予想が外れた場合には、状況に対して不適切な指示となってしまうため、問題点として認識しておいたほうがよいでしょう。

例えば、自分がリビングウィルを作成したときには回復の見込みがないとされていた病でも、医療技術の進化により治る病になる、という可能性もゼロではありません。その時点で本人の意思確認ができればリビングウィルを書き直すことで解決しますが、意思確認ができない状態であるときには、古い情報で書かれたリビングウィルしか本人の意思を示すものがなく、その決定は適切とはいえません。

このように、あらゆる事態を想定して抜けのない指示をするということは非常に困難です。そのため、あらゆる事態に備え、自分の意思を汲んで判断する代理人を決めて、リビングウィルにも記しておくことをおすすめします。

9.元気なうちにリビングウィルで意思表示を

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現代の日本は、世界的に見てもトップクラスの長寿国です。2021年の平均寿命は男性が81.47歳、女性87.57歳(出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」)という結果が発表されています。新型コロナウイルスの影響で、多少、平均寿命が短くなったものの、依然として寿命が長い国民であることに変わりはありません。

一方で健康寿命は、男性が72.68歳、女性が75.38歳(出典:厚生労働省「令和元年値について」)という結果で、平均寿命と10歳近くの差があることが分かっています。この結果からも分かるように、自分の終末期、健全な身体のまま自然死できるとは限らないのです。

自分は終末期をどのような状態で迎えるのか、だれも予想がつきません。だからこそ、そのときに備え、健康で意思能力が十分な今、リビングウィルで意思表示をしておくことが重要です。ご家族や友人と、終末期について話し合うところから始めてみてはいかがでしょうか。

花葬儀では、事前相談を承っております。
もしもの時に慌てずに済むように、適切なアドバイスをいたします。お気軽にご相談ください。

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