一日葬の費用は?相場や内訳、通夜を行う一般葬と比較した料金も解説
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- 【 葬儀の種類 】
葬儀の形式が多様化し、選択肢が増えた現在、お葬式選びを「費用面」から考える方もいらっしゃいます。
そこで今回は、需要が高まりつつある「一日葬」の費用についてご紹介します。一日葬とはどのような葬儀で、相場や費用の内訳はどうなっているのか、また、伝統的な形である「通夜を行う一般葬」とは料金がどのくらい違うのかなども合わせて解説しますので、興味のある方はぜひ最後までご一読ください。
【もくじ】
1.一日葬とは?
一日葬とは、伝統的な葬儀の流れである「通夜」「葬儀・告別式」「火葬」から「通夜」を省略し、1日で終わる葬儀のことをさします。
通夜を行わない形式のため、ご遺族・参列者双方の時間的、体力的な負担が軽減されるというメリットがあり、近年では一日葬を選択するケースが増加傾向にあります。
※一日葬に関する詳細については、こちらの記事をご覧ください。
https://www.hana-sougi.com/blog/oneday/
2.一日葬の費用の相場は?
一日葬の費用の相場について、全国的な葬儀費用の相場と比較してご紹介します。
そもそも葬儀費用の全国的な相場は?
「いい葬儀」を運営する株式会社鎌倉新書による調査では、2022年の葬儀費用の全国的な相場は約110万円でした。
前年から大きく数値を落とした原因については、コロナの影響によって少人数・簡略化の葬儀が過半数を超えたためと考えられています。
出典:第5回お葬式に関する全国調査(2022年)
調査主体:株式会社鎌倉新書
調査期間:2022年3月11日(金)~3月13日(日)
調査地域・対象:全国/2020年3月~2022年3月に喪主(または喪主に準ずる立場)を経験したことのある、40歳以上の男女
有効回答:1,955件
https://www.e-sogi.com/guide/46028/
一日葬の費用の相場は?
一日葬にかかる費用の相場は、全国的にみて40万円~80万円程度だといわれています。
地域や信仰している宗教、参列者の数によっても価格は変動しますが、さきほどご紹介した全国葬儀費用の平均の110万円と比べると、一日葬の方が安いことが分かります。
3.一日葬の費用の内訳は?
一日葬でかかる費用の内訳について解説します。
一日葬にかかる費用は大きく分けて4つありますが、選択する種類やスタッフ・参列者の人数によって総額は大きく変わってくるでしょう。
葬儀の施行費用
葬儀の施行費用は、葬儀を執り行うために最低限かかる費用のことです。一日葬にかかる費用の内訳の中で最も割合が高く、全体の5~6割程度になるのが一般的です。
葬儀の施行費用に含まれるものは、主に以下のとおりです。
・ご遺体の運搬・・・・・・ご遺体を自宅や病院などから安置所へ運搬する際にかかる費用
・ご遺体の安置・・・・・・ご遺体の状態維持のために使うドライアイスなどの費用
・棺・・・・・・・・・・・ご遺体を納める棺や死に装束などの費用
・遺影・・・・・・・・・・故人様のお写真を遺影用に作成する費用、額縁などの費用
・祭壇・・・・・・・・・・斎場に設置する祭壇に必要な設備一式の費用
・受付・・・・・・・・・・斎場の受付設置にかかる費用
・スタッフ・・・・・・・・葬儀を執り行う際に必要な司会や運転手などの人件費
式場・火葬場費用
式場・火葬場費用とは、葬儀と火葬を行うために利用する施設の使用料です。
葬儀を執り行う斎場は、大きければ大きいほど高額になる傾向があります。その他、ご遺体の安置室や親族の控室など、利用する箇所が増えるとその分の使用料が発生します。斎場を利用せずに自宅で葬儀を行う場合は、式場費用はかかりません。
また、火葬場では、主に火葬炉とご遺族の控室にかかる費用が発生します。火葬場は公営と民営の2種類があり、公営の方が民営に比べて費用をおさえて利用することができます。
おもてなし費用
おもてなし費用とは、葬儀参列者に対しておもてなしをするためにかかる費用のことです。
内容は主に以下のとおりです。
・会葬返礼品・・・・・・・葬儀に参列してくれたことへのお礼の品
・香典返し・・・・・・・・・お香典に対するお返しの品
※葬儀当日に香典返し(当日返し)をする場合に発生します。
・飲食接待・・・・・・・・・精進落としをはじめとした参列者に振る舞う飲食物
香典返しや飲食接待費は、いただいたお香典の額や、参加者の人数および料理のグレードによっても大きく金額が変動するでしょう。
宗教者に支払う費用
葬儀を執り行ってくれる宗教者に対しては、主に以下の費用が発生します。
・お布施・・・・・・・・お寺からの法施に対する感謝や寄付の気持ちを金銭に代えたもの
・戒名料・・・・・・・・戒名を授けて頂いた際の費用
・お車代・・・・・・・・寺院から斎場までにかかる交通費(施主が送迎をする場合は不要)
・御膳料・・・・・・・・宗教者が精進落としなどの会食に参加しなかった場合に支払う、お膳の代わりの金銭
仏式では読経などを通じて仏の教えを説いていただく感謝の気持ちとして、宗教者に「お布施」を渡します。神式では「ご神饌料(しんせんりょう)」、キリスト式では「献金」などと呼ぶことがあります。
なお、宗教者へのお礼の額は明確に定められているものではなく、宗教・宗派や地域などによって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
4.葬儀の施行費用/通夜を行う一般葬との比較
「通夜を行わない一日葬だから、葬儀の施行費用は一般葬に比べて格段に安くなる」と思われる方もいらっしゃることでしょう。しかし、通夜を行わなくても、ご遺体の運搬や安置は必ず行われるため、施行費用は一般葬と大きくは変わらないといえます。
5.式場・火葬場費用/通夜を行う一般葬との比較
「通夜を行わないなら、式場費用は安く抑えられるのではないか」という疑問も当然あるでしょう。一日葬にかかる式場・火葬場費用は一般葬と比べて安くなるのかという点について解説します。
式場の費用は1日分にはならない
1日で日程が終了する一日葬ですが、式場の費用は一般葬と変わりません。
通夜を行っても行わなくても、葬儀の準備やご遺体の安置のために、葬儀前日から会場を借りる必要があります。そのため、「一般葬なら式場の費用が2日分かかるが、一日葬だと1日分になる」という考え方は成り立たない点に注意しましょう。
火葬場の費用は変わらない
通夜を行う行わないに限らず、火葬をすることには変わらないため、火葬場の費用も一般葬と一日葬は同じです。
より費用をおさえたい場合は、民営ではなく、公営の火葬場を利用するとよいでしょう。ただし、費用を抑えられる反面、火葬場によっては予約が取りにくいことがあるため、必ず確認してから決めるようにしてください。
6.おもてなし費用/通夜を行う一般葬との比較
一日葬にかかるおもてなし費用は、一般葬と比べてどうなるのでしょうか?
詳しく解説します。
通夜振る舞いの費用がかからない
通夜を行う場合、参列者に対し労いの食事会である「通夜振る舞い」が開かれることが一般的です。そのため、通夜を行わない一日葬では「通夜振る舞い」の費用がかかりません。
この通夜振る舞いの費用は、一日葬と比較して、明確に費用が抑えられる項目といえるでしょう。
会葬返礼品の費用が安くなる
施主は、通夜に訪れてくれた人全員に対し、お礼の品(会葬返礼品)を渡します。通夜がない一日葬では、この返礼品の費用もかかりません。
つまり、通夜振る舞い、会葬返礼品など、おもてなしの費用を抑えられることが、一日葬の費用が安くなるいちばんの要因だといえるでしょう。
7.宗教者に支払う費用/通夜を行う一般葬との比較
葬儀において宗教者に支払う費用には、お布施、戒名料、お車代、御膳料があります。このうち、お布施については相場がわかりづらく、特に一日葬の場合はいくら包んだらよいのか悩む人が多いようです。
そもそも、お布施は「僧侶の読経に対する対価」ではなく、感謝の気持ちを表したものですから金額に決まりはありません。「通夜を行わないから、費用が安くなる」と単純に算出できるものではないため、一日葬と一般葬のお布施を明確に比較することは難しいでしょう。
ただし、菩提寺がなく、葬儀社に寺院の紹介や僧侶の派遣を依頼した場合は、多くのケースにおいて、通夜のない葬儀の方が安くなる傾向にあるといえます。
※お布施についての詳細は、こちらの記事が参考になります。
https://www.hana-sougi.com/blog/ofuse/
8.一日葬のおすすめプランは?
最後に、花葬儀がおすすめする一日葬のプランをご紹介します。
現在一日葬をご検討中の方もそうでない方も、ぜひ最後までご一読ください。
花祭壇をお飾りするシンプルな一日葬「火葬アップグレードプラン」
「火葬のみ」のプランに「花祭壇」を組み込んだプランで、経験豊富なフラワーデザイナーがご希望の花祭壇(洋花や四季を感じる花で自分らしさを演出することのできる祭壇)をご予算に合わせてご提案いたします。
無宗教葬のみの限定プランです。
ご親族のみお招きしたセレモニースタイルの一日葬「一日葬シンプルプラン」
ご親族のみをお招きし、一日葬に必要なものを最低限集めたシンプルなプランです。故人様らしさを伝えられるメモリアルコーナーをつくり、ゆっくりと故人様を偲んでいただけます。また、僧侶による読経やお焼香も可能です。
参列者様をお呼びしてご葬儀と告別式を行う充実した一日葬「一日葬スタンダードプラン」
参列者様をお呼びして葬儀・告別式を行うプランでは、一日葬で必要な最低限なものの他に、受付用具一式、芳名帳、芳名カード、参列者へのおもてなしをご用意するなど、オプションを充実させることができます。
※各種プランについて詳しくはこちらをご覧ください。
花葬儀/オリジナル花祭壇で送る一日葬
9.花葬儀で納得のいく一日葬を/オーダーメイドの花祭壇でお見送りいたします
通夜を行わない一日葬では、一般葬と比べて費用を安く抑えることができますが、参列者が限られてしまったり、故人様とのお別れにゆっくり時間をかけられなかったりすることもあるため、慎重に判断することが大切です。
支出が少ないというのは魅力的ですが、それだけで一日葬を決めてしまうと「もう少し考えてから決めればよかった」と後悔するケースもあるため、一日葬を検討されている方はぜひ内容も含めてご検討ください。
花葬儀では、ご遺族の方に「素敵な一日葬で見送ることができてよかった」と実感していただけるよう、葬儀前から丁寧な打ち合わせを心がけております。一生に一度しかない、故人様のためのお葬式ですから、「最後まで納得して進めたい」というご遺族のお気持ちを、わたしたちは大切にしています。
一日葬をご検討の際は、ぜひ、花葬儀にお任せください。
こちらのページでは、葬儀費用からプランを選ぶことができます。
一日葬、家族葬、一般葬、自宅葬、社葬/合同葬、火葬式、お別れの会/しのぶ会の詳細はこちらからご確認ください。
https://www.hana-sougi.com/plan/