自宅葬を彩る心温まる祭壇事例5選~オーダーメイド祭壇で叶える特別なひととき
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- 【 花祭壇 】
自宅での葬儀は、斎場に比べてスペースが限られているため、祭壇の設置について悩まれる方が多くいらっしゃいます。また、普段過ごしている空間に葬儀用の祭壇を置いても違和感が無いか、不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
このコラムでは、自宅葬の祭壇について解説し、ご自宅の雰囲気を損なわない祭壇アイディアを事例と共にご紹介します。住み慣れたご自宅で葬儀をお考えの方、祭壇全般に関する情報を求めている方におすすめの内容となっておりますので、どうぞ最後までお付き合いください。
1.自宅葬の祭壇、どうすればいい?
「祭壇」と聞くと、多くの方は大きなものをイメージするかもしれません。自宅葬の場合では、主にどのような祭壇が用いられるのでしょうか。
こちらでは、葬儀における祭壇の役割と、自宅葬での祭壇について解説します。
そもそも祭壇とは?
祭壇とは、神様や仏様、亡くなった人に供物などを捧げるための壇(※1)です。葬儀においては、故人様を供養するために、葬儀で設ける壇を意味します。
葬儀の祭壇は、もともと宗教上のシンボルや供物を飾るものとされていました。近年は、遺影写真や花など、棺近くを彩る装飾も含めて「祭壇」と呼ぶこともあります。
宗教葬においては祭壇に飾る最低限のものが決められており、例えば仏教葬では線香や生花、ろうそくなどの供物をお供えします。一方、無宗教葬の場合、祭壇の有無や祭壇に飾るものは、ご家族や故人様のご意向に委ねられます。必ずしも祭壇を設置する必要はありませんが、多くの場合、遺影やお花等を飾る場所として、祭壇が設けられます。
(※1)他より一段高くつくられた場所。祭りや儀式を行う場所。
自宅葬で用いる主な祭壇の種類
自宅葬における主な祭壇の種類について、こちらでご紹介します。
白木祭壇
「白木祭壇」とは、日本の伝統的な葬儀で用いられてきた、無塗装の木で作られた祭壇を指します。自宅葬用の白木祭壇は、高さが225~240cm、横幅が180~310cm、奥行きが90~120cmのサイズが一般的です。設置の際は、ご自宅の入口の広さや間取りが重要となるため、事前に搬入可能かどうかの確認が大切です。
花祭壇
花で飾り付けられた、花が主体の祭壇を「花祭壇」といいます。宗教・宗派を問わずに設置することができ、近年主流になりつつある祭壇です。
花祭壇には生花で作った「生花祭壇」と、造花(アーティフィシャルフラワー)で作った「造花祭壇」があり、花の種類や予算、希望するデザインなどの要素で選ぶことができます。
その他の祭壇
自宅葬で用いられるその他の祭壇としては、以下が挙げられます。
●折衷祭壇
白木祭壇と花祭壇を組み合わせた祭壇です。白木祭壇をベースにしつつ、白木が傷まないように、また、宗教のシンボルを隠さないように、祭壇の周りを花で飾ります。
●樒(しきみ)祭壇
樒とは、光沢のある緑の葉を持つ常緑の植物です。この樒をメインに飾る祭壇を「樒祭壇」といいます。樒には邪気をはらい、死者を守る力があるとされ、古くから仏教と深い関わりを持ってきました。
葬儀における樒の役割について詳しく知りたい方は「樒(しきみ)を葬儀・お供えに使う意味とは?」の記事をご覧ください。
「生花飾り」「棺上花」も自宅葬では人気
ご自宅に祭壇を置くスペースが確保できない場合は、「生花飾り」や「棺上花(かんじょうか)」で故人様への供養を形にする方法もあります。どちらも壇は設けずに、生花飾りは棺の周りを、棺上花は棺の上にそれぞれ生花を飾ります。スペースを問わず自由に配置ができることから、自宅葬では人気を集めている装飾のひとつです。
2.自宅葬を「記憶に残るあたたかい思い出」に昇華する花葬儀のオーダーメイド祭壇
一般的に、祭壇は葬儀社の用意したカタログの中から、好きなデザインを選びます。プロが用意した祭壇ですから、どれも儀式にふさわしい気品と美しさにあふれているでしょう。
「より一層特別な思いを込めてお見送りしたい」という方には、オリジナル祭壇がおすすめです。弊社「花葬儀」は、ひとりひとりのお客様に合わせてオーダーメイドで祭壇をお作りしています。生花祭壇を専門としておりますが、ご要望に応じて白木祭壇や、花を使わないデザインも可能です。
こちらでは、花葬儀が自宅葬を執り行うお客様に対して手掛ける、オーダーメイド祭壇についてご紹介いたします。
ご要望をもとに完全オーダーメイドの祭壇を考案
オーダーメイド祭壇を作る上で大切なのが、「お客様の想い」です。花葬儀では時間をかけて、故人様へのお客様の想いや思い出、ご要望をおうかがいし、祭壇のイメージをデザイナーが形にします。
花葬儀でお作りする自宅葬向けの祭壇は、ご自宅のスペースに合わせてオーダーメイドでデザインいたします。葬儀プランナーがご自宅を拝見し、祭壇の設置場所などについてご提案させていただきます。
棺と祭壇の設置には通常、6畳ほどが目安となりますが、「お部屋にある棚や花瓶を使う」「天井から飾りを吊るす」など、限られた空間を最大限に生かしたデザインが可能です。
ご自宅で行う宗教葬を花で彩りたい場合もおまかせください。宗教ごとの決まりを遵守しながら、祭壇を設置いたします。
「ご自宅の雰囲気」「故人様のイメージ」からデザインを提案
ご家族の突然のご逝去や深い悲しみで、祭壇の要望が思いつかないという方もいらっしゃいます。そのような場合は、経験豊富なデザイナーがご自宅の雰囲気、対話を通じてイメージされる故人様のお人柄、印象深い思い出などをテーマに、祭壇デザインをご提案いたします。
ご提案はイメージを膨らませやすくするため、デッサンに描き起こしたものをご覧いただきながら行います。葬儀を振り返った時に「あたたかい記憶」として残るよう、真心こめて祭壇をお作りいたしますので、どうぞご自由にお話しをお聞かせください。
3.「自宅葬ならでは」の祭壇演出の工夫
自宅葬のメリットには、「住み慣れたご自宅でお見送りができる」「故人様に長く寄り添える」などが挙げられます。思い出の詰まったご自宅に彩りある祭壇を添えることで、より特別な葬儀が執り行えるでしょう。
こちらでは、花葬儀が手掛ける、「自宅葬ならでは」の祭壇演出をご紹介します。
ご自宅の景色や花々もいかした演出
お部屋が棺、花、葬具でいっぱいになってしまうと、せっかくのご自宅の雰囲気が損なわれてしまいます。空間に対してバランスよく装飾するセンスが必要です。
花葬儀では以下のような工夫をこらし、自宅葬の良さを最大限生かすことに努めています。
- ・窓からの景色が見えるように棺や祭壇を配置する
- ・ご自宅にもともとあった観葉植物や花を祭壇に自然に取り入れる
- ・棺のあるお部屋から庭へ出られるように、花や枝物を使って動線をつくる
- ・高い場所と低い場所にそれぞれ装飾を施し、空間全体をデザインする
故人様の個性を思い出の品々で表現
祭壇には、故人様にとって思い入れのある品々を飾ることがあります。そうすることで、故人様をより身近に感じられる葬儀となるでしょう。自宅葬は、移動させにくいものや、より多くの思い出の品々でお見送りできる点が魅力です。過去に行った演出例は以下の通りです。
- ・故人様の趣味だった絵画や模型、書などの作品に合わせて祭壇を配置する
- ・故人様が大切に育てていた木を使い、装飾を施す
- ・ご家族が、思い出の曲をご自宅のピアノで演奏する
この他にも、自宅葬に限らず、花葬儀では以下のような形で、故人様らしい葬儀を彩るお手伝いをしています。
- ・故人様が手掛けてきたお仕事の軌跡がたどれる品を飾る
- ・ご家族の思い出写真や動画を使った、メモリアルコーナーを作る
- ・故人様がお好きだった飲食物を棺のそばに置く
自宅葬の場合は、ご自宅にある楽器や、愛着のある家具なども一緒に飾ることができ、より一層、故人様らしさを表せる点が魅力です。
4.自宅葬を彩る心温まる祭壇事例【花葬儀】
こちらでは、花葬儀で手掛けた自宅葬の祭壇事例をご紹介します。
祭壇名:Rose Garden
故人様は美しいバラ園が楽しめるご自宅にお住まいでした。結婚式もご自宅で行った経緯をおうかがいし、自宅葬をご提案しました。棺の周りはバラをはじめとした華やかな花で装飾し、参列者にはお部屋とバラ園の両方に足を運んでいただけるよう配置を工夫しています。夜には庭をライトアップし、ご自宅の魅力を引き上げる演出を行いました。
祭壇名:新たな船出
仏式祭壇と花祭壇を合わせた事例です。必要な葬具の他に、故人様が手掛けた絵画や模型など、故人様にとって思い入れのあるものが引き立つように飾られています。作品の雰囲気やおしゃれな壁紙と調和するよう、花はホワイトを基調とし、ブルーやイエローの差し色を使いました。
祭壇名:華やぐ
ダリア、バラ、ラナンキュラス、スイートピーなどを、高さのある花器に生け、きらびやかな立体感を生み出しています。棺の横には故人様が手掛けた刺しゅう作品を飾り、ご自宅がより一層華やいだ空間となりました。棺の上のブーケからは、ご家族から故人様への想いが伝わってくるようです。
祭壇名:万緑
山歩きがお好きだった故人様のために、新緑に包まれているイメージで祭壇をお作りしました。アクセントで入れた白や色の花が、開放的な雰囲気を創出するのに一役買っています。庭のバラなどが窓越しの背景に生きるよう、祭壇を配置しているのもポイントです。
5.思い入れのあるお庭で送る「ガーデン葬」という選択肢も
自宅で執り行う葬儀のひとつに、庭で行う「ガーデン葬」があります。庭に棺や祭壇を置き、咲いている花や木と調和を取りながら装飾を施すガーデン葬は、以下のようなご要望をお持ちの方におすすめです。
- ・開放的な空間で故人様をお見送りしたい
- ・故人様やご家族にとってより思い入れのある場所で葬儀を執り行いたい
- ・残された人が明るく前を向けるような雰囲気を大切にしたい
- ・自宅の庭を愛し手を掛けていた草花の中で最期を迎えたい
以下より、花葬儀でガーデン葬を行った方の事例をご紹介します。
生前の故人様の「こんな葬儀にしたい」を叶えるために考案したガーデン葬です。愛猫たちが眠るご自宅の庭に棺を置き、咲いている花々に調和するよう7色の花を飾りました。「虹の橋を渡りたい」というご要望には、虹のバルーンアーチをお作りしました。
棺のそばには景観に合わせたテントや椅子を並べ、お好きだったイタリアンレストランの料理を提供するパーティースタイルを実現しました。返礼品や会葬礼状なども含めて、参列者への心づくしが詰まった葬儀となり、ご家族からは「希望が120%叶えられ、充実感に満ちた葬儀だった」とのお言葉を頂戴いたしました。
こちらのガーデン葬の詳細は、お客様インタビューからもご覧いただけます。
祭壇事例は、花葬儀の花祭壇ギャラリーでも数多く検索することができますので、そちらもぜひご活用ください。
6.心温まるオリジナル祭壇でいつまでも記憶に残る自宅葬を
自宅葬は、自宅という、故人様の面影を感じやすい場所で執り行う葬儀です。その特徴をいかし、祭壇も「故人様らしさ」をテーマにデザインしてみてはいかがでしょうか。故人様のお人柄や思い出が表現されたオリジナル祭壇にすることで、ご家族の心には悲しみだけでなく、やさしくあたたかな記憶が残るでしょう。
オリジナル祭壇のデザインは、花葬儀におまかせください。お客様のご要望を責任もって形にさせていただきます。ご相談は24時間受け付けている電話、または、無料の事前相談をご利用いただけます。この機会にぜひご検討ください。