葬儀を自宅で行う「自宅葬」|斎場葬・寺院葬との違いや費用・注意点を解説

葬儀を自宅で行う「自宅葬」|斎場葬・寺院葬との違いや費用・注意点を解説

葬儀を自宅で行う場合、斎場や寺院の葬儀と比べて「費用」「葬儀の流れ」に違いはあるのでしょうか。また、どのようなことに注意して進めなければならないのでしょうか。

今回は、自宅で行う葬儀について、押さえておきたいポイントやメリット・デメリットを詳しくご紹介します。これから葬儀会場を検討する方も、自宅葬儀にまだ不安を覚えている方も、ぜひ最後までご一読ください。

1.自宅で執り行う葬儀とは

まずは、自宅で執り行う葬儀について、斎場葬・寺院葬との違いをご紹介します。

自宅葬儀(自宅葬)の特徴

自宅葬儀(自宅葬)は、故人様の暮らしていた自宅で葬儀を行う形式を指します。近年、集合住宅の増加などに伴い、自宅葬儀の実施は減少していますが、20年ほど前までは、葬儀は自宅で行うのが主流でした。

自宅葬儀の特徴は、主に以下の通りです。

・故人様が住み慣れた場所で葬儀を行える
・会場費を安く抑えられる
・自由度の高い葬儀が行いやすい
・会場を借りて行う葬儀よりも、時間の制約が少ない

自宅葬儀の特徴については、後ほど「自宅で葬儀を行うメリット」「自宅で葬儀を行うデメリット」の項で詳しく解説します。

斎場ホール・寺院で行う葬儀との違い

斎場とは、通夜、葬儀・告別式などを行う施設のことで、「葬儀会館」「セレモニーホール」「斎場ホール」といった名称が使われることもあります。斎場ホールは主に公営・民営と運営が別れており、民営斎場の中には寺院も含まれます。

斎場ホールは、ニーズに合わせた幅広いサービスを受けられるのが特徴です。例えば、以下のような設備やサービスが提供されています。

・専任スタッフによるご遺体の安置・管理
・大人数が収容できる広いホール
・ご遺族のための休憩スペース
・バリアフリー設備
・駐車場
・宿泊施設など

また、寺院で行う葬儀の場合、その寺院の檀家であることがほとんどです。そのため、葬儀からご遺骨の埋葬、供養までを安心して任せることができます。

どちらも、自宅では用意が難しいものが充実しているといえるでしょう。

2.葬儀を自宅で行う際の「費用のポイント」は?

自宅で葬儀を行う場合、費用はどのようにイメージしたらよいのでしょうか?
一般的な葬儀費用と比べて、詳しく解説します。

葬儀にかかる一般的な費用内訳は?

一般的な葬儀にかかる費用は、大きく次の4つに分けられます。

【一般的な葬儀の主な費用項目】
項目 詳細
通夜・告別式・葬儀 利用する施設代、ご遺体の安置費、祭壇、棺、霊柩車、ご遺族を送迎するための車両費、葬儀スタッフの人件費など。
火葬 故人様のご遺体を火葬するためにかかる費用。
返礼品・飲食 香典返し、参列者に渡すお礼の品物や、通夜振る舞いや精進落としとして提供する飲食代。
宗教者(お布施) お布施(仏教においては、読経のお礼ではなく修行の一環として渡すものとされる)、ご膳料(用意した食事を宗教者が辞退した時に渡すもの)、お車代(葬儀会場までの往復)。

実際の費用総額や割合は、「どこで葬儀を行ったか」によっても大きく変わります。場所ごとによる費用相場については、この後の「葬儀のトータル費用・相場を「自宅」と「斎場ホール・寺院」で比較!」でご確認ください。

葬儀を自宅で行う際の「費用のポイント」

葬儀を自宅で行うにあたり、基本的には上記項目の費用がかかりますが、一部「不要となるもの」「別途必要となるもの」が発生します。
それぞれ詳しくご紹介します。

自宅葬儀の場合のみ不要となる費用は?

一般的な葬儀ではかかる費用のうち、自宅葬儀の場合に不要となるのは「会場使用料」と「安置費用」です。なお会場使用料は、「葬儀1回分」としてではなく「会場を使用した日数」で計算されます。

例えば、通夜を省略し、葬儀・告別式を1日で済ませる一日葬を選んだとしましょう。一日葬では、前日に安置室を利用したり、葬儀準備のために会場を使用したりするため、会場使用料は2日分かかります。

一方、自宅葬儀の場合は、会場が自宅ですから、会場使用料はかかりません。また、ご遺体の安置を自宅で行うと、安置費用は不要です。その場合、ご遺体の状態を維持するために使うドライアイスの費用だけで済ませることができます。

安置費用は、どちらにご遺体を安置するかによっても大きく異なります。詳しくは、「安置とは?期間や費用、場所ごとのメリット・デメリットを解説」の記事をご覧ください。

自宅葬儀で別途必要となる費用は?

自宅葬儀の場合に別途必要となるのが「火葬場までの移動費」です。

移動費は、火葬場が併設・隣接している斎場を利用した場合にはかかりません。しかし自宅葬儀ですと、火葬場に向かうためのマイクロバスなどを手配する必要があります。

自宅から火葬場までの距離が長いほど、また、火葬場に赴く人数が多いほど、移動費は多くかかってしまうでしょう。

このように、自宅葬儀とそれ以外のプランの費用を比較する際は、「通夜・告別式・葬儀にかかる費用」のうち、「安置室利用を含めた会場使用料」と「火葬場までの移動にかかる費用」を主に比べることになります。

3.葬儀のトータル費用・相場を「自宅」と「斎場ホール・寺院」で比較!

葬儀のトータル費用・相場を「自宅」と「斎場ホール・寺院」で比較!

ここまで、一般的な葬儀の費用内訳と、自宅葬儀の費用ポイントについてご紹介しました。ここからは、葬儀を行う場所ごとの葬儀のトータル費用について、詳しい数字も交えて解説します。

葬儀にかかるトータル費用相場を「自宅」と「斎場ホール・寺院」で比較

葬儀にかかるトータル費用を、自宅の場合と、斎場ホール・寺院の場合とで比較したものが下記の表です。
自宅葬儀はそれ以外に比べ、トータル費用にも幅があるといえます。

【場所ごとに比較した葬儀費用表】
場所 トータル費用相場※ 補足
自宅葬儀 40万円~上限なし 〇会場使用料・安置費用がかからない。
〇自由度が大きい分、どのくらいこだわるかによって変動が大きく、上限はないといってもよい。
斎場ホール
(民営)
90~240万円程度 公営の方が民営よりも会場使用料が安いケースが多い。
斎場ホール
(公営)
80~170万円程度
寺院 〇公営の斎場ホールよりは若干高いケースが多い。
〇檀家でない場合は、割高になるケースがある。

※トータル費用:「通夜・告別式・葬儀にかかる費用」「火葬にかかる費用」「返礼品・飲食費用」「宗教者に支払う費用(お布施)」を合算したもの

「自宅」と「斎場ホール・寺院」、葬儀のトータル費用が異なる理由は?

これほどまで葬儀のトータル費用が大きく異なるのはなぜでしょうか?
上記でご紹介した表を元に解説します。

自宅葬儀でかかる葬儀費用の相場

自宅葬儀でかかる葬儀は、40万円ほどから執り行うことができます。40万円の自宅葬儀は、自宅で少しお別れの時間を過ごしてから火葬を行う程度だとイメージしてください。

自宅で行う葬儀が、他と比べて低価格から始められる理由には、主に以下が考えられます。

・安置室利用を含めた会場使用料がかからない
・自宅のほうがスペースが限られる分、参列者の人数が少なくなり、返礼品・飲食費用が押さえられる

ただし、ある程度葬儀の内容が決まっている斎場ホール・寺院での葬儀と違い、自宅葬儀は内容の自由度が高いため、費用に上限がありません。飲食を豪華にするなどした場合は、トータル費用が斎場や寺院と同じか、それ以上になることもあるでしょう。

斎場ホール・寺院でかかる葬儀費用の相場

斎場ホール・寺院でかかる葬儀の一般的な費用相場は80万円~240万円です。自宅葬儀と大きく異なるのは、やはり会場使用料でしょう。公営と民営の会場での会場使用料の違いは、以下の通りです。

【運営別に見る一般的な会場費用】
公営斎場 : 3~10万円
民営斎場 : 20~100万円
寺院   : 15~30万円(檀家ではない場合、割高になることもある)

民営の斎場ホールが全て高いというわけではありません。区や市が運営している公営よりも、民営の方が大人数での葬儀を執り行う頻度が高いため、その分、相場も高くなりがちであると考えられます。よって、葬儀の形式や、招く人数によっては上記の金額と大きく異なることもあるでしょう。

公営・民営の斎場について、そして実際の斎場の詳しい情報については、「斎場とは?葬儀場や火葬場との違い・民営・公営のメリット・デメリットは?」を参考になさってください。

4.自宅で葬儀を行うメリット

自宅で葬儀を行うメリット

ここからは、自宅で葬儀を行うメリットについて、あらためて詳しくご紹介します。

故人様と住み慣れた自宅で長時間過ごせる

自宅葬を選んだ方は、選んだ理由を「心地よい場所で最後をゆっくりと過ごしたいから」とお話されることが多いです。

故人様が闘病などで長い間留守にしていた場合、自宅に帰ることができるのは嬉しいことでしょう。また見送る側にとっても、勝手の分からない斎場や寺院より、住み慣れた自宅のほうが落ち着いて過ごしやすいこともあります。

斎場や寺院のように、安置場所が離れていたり、葬儀のスケジュールが細かく決まっていたりすることがないため、時間の余裕があります。故人様との時間をより長く持つことができるのも、大きなメリットです。

住み慣れた自宅で、故人様と長時間過ごしてからお別れしたいという方には、自宅葬儀がおすすめです。

搬送や斎場使用費用がかからない

ご紹介したように、自宅葬儀ではご遺体の会場間の搬送や、斎場使用料がかかりません。

かからなかった費用を祭壇や返礼品など他の項目にあてることもできますし、ご家族の慰安に使うこともできます。予算をより必要なものへ使えるのは、大きなメリットです。

希望に沿って葬儀を行いやすい

自宅葬儀では、希望に沿った内容にアレンジがしやすいのも特徴です。

花や趣味の道具、音楽など、故人様がお好きだったものを揃えたり、自宅にあるものを活かした演出をしたりすることで、より特別な、思い出に残る葬儀を執り行うことができます。そのため、故人様の個性や好み、生前のご希望を大切にされたい方に、特におすすめです。

「どの程度希望に沿った葬儀ができるの?」と疑問に思う方は、後述するインタビュー記事をぜひ参考にご覧ください。

5.自宅で葬儀を行うデメリット

次に、自宅葬儀のデメリットをご紹介します。メリットとデメリットの両方を理解して、葬儀会場の場所を決めるとよいでしょう。

準備や後片付けの負担が生じる

斎場や寺院であれば、祭壇の設置場所の確保などはスタッフに任せることができます。しかし自宅葬儀の場合は、祭壇を設置するスペースなどを確保しなければなりません。祭壇や棺を置くためのスペース作りだけでなく、車でお越しの方のために駐車場を確保することも必要です。

葬儀の準備のための話し合いも必要となりますから、「心の整理がつかない間はなるべく負担をかけたくない」という方は、請け負ってくれる斎場を検討することをおすすめします。自宅葬儀において葬儀社のスタッフにどの程度準備を任せられるかについて、一度葬儀社に相談してみると良いでしょう。

近所の方への配慮が必要

自宅で葬儀を行う場合は、近隣住民への配慮を心がけましょう。あらかじめ葬儀を自宅で行うことを伝え、当日は駐車場所や騒音で迷惑がかからないように注意を払います。

近隣に周知せずに自宅葬儀を執り行うと、不審に思われたり、ご遺族の意に反して参列されたりすることがあります。

集合住宅・賃貸住宅では自宅葬儀が禁止されていることも

集合住宅や賃貸住宅内での自宅葬儀には、特に注意が必要です。敷地内にある共有施設でのみ、葬儀を許可しているところもありますが、規約で住宅敷地内での葬儀を禁止しているところもあります。禁止されているにもかかわらず葬儀を行ってしまうと、大きなトラブルとなる可能性もあります。

6.自宅葬儀にするかは「何を最も大切にしたいか」で決める

自宅葬儀にするかは「何を最も大切にしたいか」で決める

現代では、葬儀の内容や会場の選択肢が昔に比べて格段に増え、希望に合わせた葬儀を実現しやすくなりました。しかし、選択肢が多すぎることから「どれを選んだら良いか迷う」というお悩みも耳にします。

ここまで、自宅葬儀のメリット・デメリットなどをご紹介してきましたが、自宅葬儀にするかどうかどうかは、「何を最も大切にしたいか」で決定することをおすすめします。

例えば、費用を安く抑えたいのか、なるべく負担のない葬儀にしたいのか、戒名や引導をいただきたいのか、大人数を呼びたいのか。これらを決めるだけでも、候補が絞れるはずです。

最も大切にしたいことを中心に、「故人様が喜ぶか」「自分が納得できるか」を総合して判断すれば、後悔のない葬儀ができるでしょう。

7.自宅で葬儀を行う上でのポイント・注意点

自宅で葬儀を行うと決めたら、以下のポイントに注意しましょう。

自宅葬儀ができるかどうかを確認

自宅葬儀を執り行う前に、「葬儀が行える広さが確保できるか」を確認します。祭壇と棺を置くスペースは6畳分の広さが目安です。

また、自宅が高層階にある場合は、棺がエレベーターに乗るかも確認します。葬儀社が、自宅までの道幅や祭壇スペースまでの通路を事前に確認します。不安な点は、葬葬儀社に相談して解決策を探ると良いでしょう。

賃貸や集合住宅の場合は、葬儀の可否について規約も調べ、必要に応じて許可を取ることも必要です。

準備と後片付けについて計画を立てておく

自宅葬儀の場合は特に、「葬儀会社が行うこと」と「自分たちで用意しなければならないこと」をきちんと把握しておかなくてはなりません。

事前打ち合わせでは葬儀社からも詳細な説明がありますが、疑問点はあらかじめ整理しておきます。また、打ち合わせ内容はメモを取るなどして、記録しておくと安心です。

葬儀社との打ち合わせ後は、葬儀を執り行う親族内で情報を共有し、役割分担を決めておきます。準備をしっかりと行うことで、当日慌てず、スムーズに葬儀が進められるでしょう。

近隣住民へ事前に説明する

自宅葬儀を行う前には、近隣にお住まいの方への配慮が大切です。騒音や駐車違反などによりトラブルに発展しないように、事前に自宅葬儀を行うことや、葬儀の日程を伝えておきます。

また、可能であれば、葬儀後にあらためて葬儀が無事に終了したことを報告し、感謝の意を伝えます。もしも迷惑をかけてしまった場合は、お詫びの言葉も伝えるとよいでしょう。

8.自宅葬儀の流れ

自宅葬儀の流れ

自宅葬儀の一般的な流れをご紹介します。自宅葬儀は形態や個々の事情によって異なることがありますから、以下は参考程度とし、葬儀社と相談しながらご自身や故人様のご意向に沿った内容を考えてみてください。

ご臨終~ご搬送、ご安置

ご臨終後、故人様を自宅まで搬送します。搬送は葬儀社が行うため、自宅葬に精通した葬儀社に依頼します。この時点で葬儀社が決まっていない場合は、故人様がお世話になった病院や施設が紹介してくれる会社から選んでもよいでしょう。ただし、事前に見積もりを依頼し、金額を確認することをおすすめします。

自宅に搬送後は、あらかじめ決めておいた場所にご遺体を安置します。葬儀社が枕飾り(葬儀が始まるまでの簡易的な祭壇)を設置し、故人様のお身体の状態を維持するためにドライアイスを体の周りに敷き詰めます。

葬儀社との打ち合わせ、通夜・告別式の準備

ご遺体の安置後、葬儀社との葬儀に関する打ち合わせが始まります。悔いのない葬儀にするため、下記のような点を重点的に見るとよいでしょう。

・一方的な提案をされていないか
・明確な料金提示をしているか
・質問に対し、具体的に答えているか
・依頼者に疑問が残ったまま終わらせようとしていないか など

打ち合わせが終わり、葬儀の内容と金額に納得したら、葬儀社に確認した「自分たちでやらなければならないこと」を確認して進め、通夜・告別式に備えます。

納棺~お通夜

納棺師による納棺の儀を行います。仏式における納棺の儀は、一般的に以下の流れで行われます。

【流れの一例】

  1. 1.湯かんの儀式:故人様の体を清め、整える
  2. 2.着替え:死後の世界への旅支度である白装束に故人様を着替えさせる
  3. 3.ラストメイク(死化粧):故人様の生前の表情に近づけるような薄化粧を施す
  4. 4.末期の水(まつごのみず):故人様の口に、この世で最後のお水を含ませる
  5. 5.棺にご遺体と副葬品を納める

納棺の儀の後に通夜が始まり、ご遺族は弔問客への対応や食事の席(通夜振る舞い)の支度を行います。弔問客への対応が終わったら、故人様と過ごす最後の夜を十分に取ることができるでしょう。

葬儀、告別式、火葬

お通夜の翌日に、葬儀・告別式、火葬を執り行います。自宅葬の場合、一般的な葬儀と比べて形式にこだわる必要が少なく、故人様に近しい身内や親交の深い友人などが集まる「故人様らしいお別れの場」となることが多いようです。

葬儀・告別式後は火葬場に移動し、故人様を火葬してからご遺骨を骨壺に納め、自宅に戻ります。

後片付け、ご近所への挨拶、その後の準備

葬儀社が用意した祭壇(後飾り)に骨壺を置き、手を合わせてから自宅の後片付けを始めます。このとき、可能であれば近隣の方へ葬儀の終了と感謝の言葉を伝えましょう。

葬儀後は、以下の手続きを始めなくてはなりません。
・死亡届提出(故人様の死亡を知った日から7日以内とする)
・位牌、仏壇、お墓の用意
・香典返しの用意
・各種名義変更・解約(金融、公共料金、保険、年金、免許証、不動産、車、パスポート など)
・遺産相続に関する決定、書類提出
・法要の日程調整、準備
・喪中はがきの用意

葬儀が終わった後も忙しさは続きます。体力的・精神的に疲れている中での作業は大変なものばかりですから、ご家族内で協力しあって進めていきましょう。

なお、花葬儀では喪主様のご負担が少しでも軽減できるように、自宅の名義変更など、手厚いアフターサポートもご用意しております。花葬儀での自宅葬の流れについても合わせてご参考ください。

9.葬儀を自宅で行った実例

自宅で葬儀を行う場合、どのような祭壇を置くことができるのでしょう。ここでは、花葬儀がお手伝いした自宅葬の実例をご紹介します。ご自宅の中に祭壇を設置することもあれば、ご自宅の庭や、屋外を使って「ガーデン葬」で葬儀をすることもできます。開放感あふれる大空の下で、故人様をゆったりと見送るガーデン葬は、きっと心にいつまでも美しく残ることでしょう。

愛猫との再会を願い、生前から計画したガーデン葬

「愛猫の眠る自宅の庭で葬儀をしてほしい」という奥様の願いを叶えるため、おしゃれなパーティースタイルのガーデン葬を執り行いました。「猫たちと虹の橋(※)で再会したい」との奥様のお言葉に沿い、お庭に虹のバルーンアーチも作りました。

従来のイメージを覆す華やかなご葬儀に、ご家族はもちろん、参列者からも「奥様らしいね」と偲ぶお声が上がりました。

詳しいインタビュー記事は「奥様のこだわりを全て盛り込んだ完全オーダーメイドのガーデン葬」からご覧いただけます。

※エドナ・クライン=リーキ著の散文詩に登場する「天国に続く道の手間には虹の橋がかかっていて、亡くなったペットがそこで待っている」という世界観。

花葬儀のガーデン葬

故人様のご希望に沿い、奥様が奏でるピアノでお別れ

庭いじりが趣味だったご主人のために、大切な自宅の庭をいかしたガーデン葬を執り行いました。さらに生前のご希望を叶えるべく、ピアノ講師である奥様が「ノクターン」を演奏し、思い出に包まれたお別れの会となりました。

詳しいインタビュー記事は「お父様が愛した自宅のお庭でのガーデン葬」からご覧いただけます。

花葬儀のガーデン葬

祭壇実例:無宗教で見送る自宅葬

長年過ごされたご自宅で、ご家族と親しいご友人に見守られた無宗教のご葬儀でした。やわらかな日差しと、目に映える新緑のお庭が、お別れの時をあたたかく包み込んでいます。

花葬儀の自宅葬

祭壇実例:アーチとドレープで華やかに

故人様のお気に入りの天蓋ベッドのオーガンジーを用い、ご希望のバラやカサブランカ、カスミソウと合わせた祭壇。特別な思い出があったアーチも一緒にお飾りしました。

花葬儀の自宅葬

10.自宅葬儀は「何を最も大切にしたいか」をポイントに決めましょう

ご逝去から葬儀までの時間は短く、残念ながら、葬儀の形態や場所を考える時間は限られています。

いざという時に後悔しないためにも、日頃から「葬儀では何を重視したいか」を考えておくことをおすすめします。特に「故人様と最後に寄り添える時間」を大切にしたいならば、自宅葬儀を検討してみてはいかがでしょうか。

花葬儀では、今回ご紹介した自宅葬儀を含め、幅広い葬儀プランをご用意しております。故人様との最後の時間が思い出深きものとなるよう、打ち合わせから当日まで入念にサポートさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。

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