葬儀は年末年始でも行える?日程の組み方や火葬、安置についても解説
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- 【 葬儀・葬式のマナー 】
人の死は突然やってくるものですから、年末年始の時期に不幸が重なってしまう可能性もあります。そのような場合には、「葬儀はどのようにすればいいのか?」「年末でお寺に連絡をしてもいいのか?」「火葬場はやっているのか?」など、多くの疑問が湧いてきて慌ててしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、年末年始の葬儀日程の組み方から、年末年始に不幸が発生してしまった際の火葬や安置などについて徹底解説します。
【もくじ】
1.年末年始の葬儀の日程は?
年末年始に不幸があった場合、葬儀の日程はどのように考えて組めばよいのでしょうか。
年末と正月三が日は避けて行う
葬儀の日程には、執り行ってはいけない日という決まりはないので、年末年始に行うこともできます。しかし、年末の12月30日や31日、そして正月三が日は避けて、1月4日以降に葬儀を行うのが一般的です。
主な理由としては、12月30日~翌年の1月3日までは、ほとんどの火葬場が休業していることがあげられます。また、すでに予定が入っている方が多く、この時期に葬儀の案内をすると、会葬者の方々に大きな負担がかかってしまうことも理由のひとつといえるでしょう。
年末年始に密葬をしてから本葬を行う
年末年始にご家族やごく親しい人だけで密葬を行い、火葬場が営業している1月4日以降にあらためて本葬を実施するよう日程を組む方も少なくありません。
このケースであれば、ご親族や故人様の友人・知人には、年末年始を避けて本葬に会葬してもらうことができるため、日程調整もしやすいでしょう。
2.葬儀社は年末年始も営業
一般的に葬儀社は年中無休で365日24時間営業です。葬儀社に連絡をすれば、地域の火葬場の休業期間や予約状況を知ることができます。また、年末年始でも、ご遺体の搬送、安置の場所や方法についても相談に乗ってもらえます。
年末年始に不幸があった場合には、まずは葬儀社に連絡することをおすすめします。
3.火葬場や公営斎場は基本的に休み
ほとんどの火葬場は、12月30日~1月3日は休業日です。火葬場が休業の期間は火葬ができないため、その前後は予約が大変混み合います。そのため、実際に火葬ができるまでに、場合によっては故人様の死去から10日以上かかってしまうケースもあります。
また、公営斎場も、年末年始はそのほとんどが休業しています。葬儀会場として公営斎場の利用を予定している場合は、公営斎場の休みのスケジュールを確認した上で葬儀の日程を組む必要があります。
このように、年末年始の公営斎場は火葬場以上に混み合うため、やはり10日先にしか予約が取れないというケースも少なくありません。
4.ご遺体の安置の方法は?
前述したとおり、年末年始に不幸があったときには火葬場が休日であるため、予約がとれず、故人様を長期間安置しないといけないケースも多く見られます。
そこで、気になるのが、亡くなってから葬儀を行うまで日が空いてしまう場合の安置の方法でしょう。ここでは、ご遺体の安置の方法について解説します。
ドライアイスを使用
年末年始は真冬で寒いため、ご遺体を涼しい場所に安置してからドライアイスを使えば、3~5日程度は腐敗を防げます。
ご自宅で安置する場合は、室温にもよりますが、安置している部屋だけ冷房を稼働させてもよいでしょう。
エンバーミングで対応
ご遺体を長期間安置しなければならないときの対応策のひとつに、「エンバーミング」があります。エンバーミングは、専門の技術者が環境の整った施設で行う、ご遺体の消毒および防腐処置などの総称です。
エンバーミングを行うことで、ドライアイスなどがなくても、常温でご遺体を長期間(10~30日ほど)保全することが可能となります。ただし、エンバーミングの処置は、それなりに費用がかかります。また、処置時に遺族の立ち合いはできず、故人様が戻ってくるのに1~2日ほどかかる場合もあります。
*「エンバーミング」の方法や費用などについて詳しく知りたい方には、次の記事が参考になります。
https://www.hana-sougi.com/blog/embalming/
面会できない安置施設もある
斎場の安置施設(安置室)、民間の安置施設を利用する場合は、葬儀までご遺体を保管してもらえます。ただし、安置施設によっては火葬や葬儀・告別式まで面会できないところもあるので、故人様と面会ができるかどうかを事前に確認することをおすすめします。
特に公営斎場に故人様を安置する場合は、年末年始期間中は休業となり、故人様と面会ができない場合が多くあるため確認することが重要です。
5.年末年始だから高くなる費用とは?
年末年始では、亡くなってから葬儀が行えるまで数日間待つ場合が多く、ご遺体の安置の方法としてドライアイスを用いたり、安置施設を利用したり、場合によってはエンバーミングを選択したりするとご説明しました。
ご自宅で故人様を安置する際にドライアイスを使用した場合、当然ですがドライアイス料金が日数分発生します。ドライアイスは1日当たり8千円~1万円が相場ですから、仮に10日間安置した場合には約10万円がかかることになります。
また、冷蔵の安置施設を利用した場合も日数分費用が発生し、その相場は約1万円といわれており、やはり10日間安置した場合は約10万円がかかります。
ご遺体を長期間安置するには、別途上記の費用がかかる可能性があることに注意しましょう。
6.年末年始の逝去から葬儀までの流れ
年末年始でも逝去から葬儀までの流れは、ご遺体の安置が長引くほかは、基本的には変わりません。ここでは、簡単に逝去から葬儀までの流れをご紹介します。
(1)近親者や葬儀社に連絡する
逝去に立ち会われたら、できるだけ早めに近親者や葬儀社に連絡をします。医師からは死亡届を渡されるので、なくさないようにしましょう。
(2)葬儀までご遺体を安置する
ご遺体の安置方法に関しては、葬儀社に相談することをおすすめします。ご遺体をご自宅、もしくは葬儀社が手配した近隣の安置施設に搬送します。
ご遺体の状態を保つためにドライアイスが必要になった場合は、葬儀社が準備するため心配はいりません。
(3)葬儀社と葬儀の打ち合わせをする
ご遺体を安置した後は、年末年始の火葬場や斎場の営業・予約状況を確認しながら、葬儀の日程や会場などを葬儀社と打ち合わせをして決めていきます。
(4)役所への死亡届の届け出
死亡届を役所に届け出ます。年末年始で役所が休業のときでも時間外受付を利用すれば届け出は可能ですが、埋火葬許可証の交付は後日になります。
(5)菩提寺や僧侶に読経の依頼をする
菩提寺がある場合は、そのお寺の僧侶に通夜や葬儀での読経を依頼します。年末年始付近は、お寺や僧侶も忙しい時期ですから、早めに予定を確認して依頼しましょう。
7.年末年始に不幸があった際の注意点
年末年始は多くの人や店、公共施設が休む期間なので、年末年始に不幸があった際には、気をつけておかなければならない注意点がいくつかあります。
役所の手続き
人が亡くなったときにまず必要になる手続きは死亡届です。医師などから発行された死亡届を役所に届け出ます。
前述のとおり、年末年始で役所が休みでも、時間外受付を利用すれば届け出は可能です。ただし、埋火葬許可証の交付は役所の休み明けになるので留意しましょう。
なお、死亡届の届け出や埋火葬許可証の受け取りなどは、多くの場合で葬儀社が代行します。
現金の用意
年末年始は金融機関が休業日であるため、ATMを利用するにしても通常の利用可能時間から短縮されている場合もあります。
葬儀費用は後払いがほとんどですが、不幸があった場合には病院の支払いなども含めて何かと出費があるため、ある程度の現金を前もって手元に用意しておくことをおすすめします。
菩提寺などへの早めの連絡
菩提寺がある場合は、葬儀の日程を決める前に僧侶の都合を確認する必要があります。年末年始以降の僧侶の予定を押さえるために、菩提寺などには早めに連絡するようにしましょう。お寺などへの連絡は、年末年始にしても差し支えありません。
ご親族や勤務先、親しい方への連絡
年末年始の慌ただしい時期に、ご親族や勤務先などの方に訃報を伝えることをためらう方も多いでしょう。
しかし、年明けの葬儀の予定を知ることで、仕事の調整や心の準備ができるため、相手にとって迷惑なことではなく、むしろ必要なことだといえます。
喪服など必要なものの用意
年末年始はスーパーマーケットやデパートなどが休業日となる場合があります。そのため、気がとがめるかもしれませんが、万が一の不幸な事態に備え、葬儀に必要となる喪服や靴、ご遺体を安置する際に使う布団のシーツやカバーなど必要なものを早めに用意します。
8.【365日24時間営業】花葬儀にまずは連絡を
年末年始にご不幸があった場合は、市役所や区役所が開いておらず、火葬場も営業していないため、慌ててしまいがちです。また、葬儀を行うまでに数日間待たなければならない可能性も高くなり、ご遺体の安置についても不安になることでしょう。
このようなときには、まずは花葬儀にご連絡ください。花葬儀は1年365日24時間、深夜早朝でも営業しており、年末年始にご不幸があった場合にもさまざまな形でお客様をフォローいたします。
ご遺体の安置や葬儀の段取りについても、お客様に寄り添い、よき相談相手としてお話を詳しく伺いながらご納得のいく葬儀を実現いたします。
花葬儀の連絡先 (通話料無料)
花葬儀では、事前相談をおすすめしています。
電話でのご相談だけでなく、対面、メールでのご相談も承りますので、お気軽にご連絡ください。