花葬儀を選んだ理由
2社の葬儀社から、プランナーさんの提案内容を聞いて決めました
花葬儀さんを知ったのは、葬儀社紹介サイトからの紹介でした。
母が住んでいた場所と私が住んでいる場所が違っていたため、母が住んでいる地域にどんな葬儀社があるのかわからなかったこともあり、まずは、インターネットで検索しました。葬儀社紹介サイトからは、2社の葬儀社を紹介され、そのうちの1社が花葬儀さんでした。
母が亡くなったのは7月。それもとにかく連日、猛暑が続いている日でした。プランナーさんから、火葬場が併設されている葬儀場があることを聞き、それなら暑い中の移動も軽減され、参列者にも負担をかけないだろうと思い、お願いすることにしました。
年配者の方も多かったので、移動がなくて良かったと喜んでいました。
花葬儀を体験して良かったこと
参列者した全員が一番近い場所で母を見送ることができました
はじめは、小規模の家族葬をイメージしていたため、会場も小さい会場を希望していました。ただ、一足先にその小さい会場が他の方に予約されてしまったため、大きな会場で行うことに。大きな会場となると、スペースが余ってしまい、がらんとした会場で葬式をすることになるのかと思いながら当日を迎えたのですが、そこは、フラワーデザイナーさんとプランナーさんが機転を利かせてくださり、大きな会場でも見劣りしない祭壇を予算内で作ってくれました。
一般的なお葬式でみられる、白木の祭壇や、お花のラインがはっきりとした祭壇は、しっかりと作りこまれていて近寄りがたいもの、近寄ってはいけないもの、というイメージがあります。しかし、今回は、広々とした空間を活かした祭壇と棺の配置で人の行き来もでき、かっちりとした葬儀のイメージと比較すると多少雑然さはありましたが、儀式的な感じがなく、参列した全員が一番近い場所で母とお別れをすることができました。母を囲んで、家族全員で思い出話をしている時間も長かったですね。
結果的には、ゆったりと、アットホームなかたちでできたので、大きな会場で良かったと思っています。
-お母様はどんな方でしたか?
天真爛漫、男勝りで豪快な女性でした
母は三重県出身で、広い土地を持っている家で育ちました。いわゆる、お嬢様育ちというものです。ただ、性格は男勝りの性格。弟がいるのですが、当時の地方の風習は男尊女卑の世界。長男が最優先される時勢の中、母は「面白くない」と言って、弟をやっかんでいたそうです(笑)
40年近く、65歳まで都内で小学校の先生をしていました。天真爛漫で、常に関西弁で上から目線・・・。陰気臭いのは嫌なタイプで、言葉では表しにくいですが、本当に強烈でした。私もこんな女性は見たことがありません。(笑)イメージ的には、昔のグラデーションがかかっているサングラスをかけていてヘビースモーカー、そして、教室中に響き渡る大きな声。とにかく豪快で、色々な意味で有名な先生だったようです。
そんな豪快な母だったので、晩年は、マンションに家族と一緒に暮らすより、一人暮らしで広々とした家に住みたいと言い、一戸建てを建てて暮らしていました。そこでも、近所のこどもたちを怒鳴っていたという話をよく聞きました。その界隈では名物ばあさんでしたね。
こんなご葬儀でした
お式への要望
参列者にも負担をかけないように。ゆっくりとお別れができる場にしたい。
〇 祭壇全体の花の色味は、ピンクや白で、明るい色合いで作りたい。
〇 夏をイメージさせる母だったので、季節感のあるヒマワリをいれたい。
〇 猛暑で高齢者の方も多かったので、移動時間がかからない火葬場が併設されている式場で行いたい。
実際のご葬儀
〇 ヒマワリは、多く種類がある中でも、おどおどしさがあるような、大きくて真ん中が黒いヒマワリではなく、少し小さめの上品なものをセレクトしました。
〇 アルバムから過去の写真を集め、パネルにして祭壇と一緒にお飾りしました。
-葬儀が終わってみての感想はいかがですか?
母と、母を送ろうとしている人の気持ちに寄り添えたお葬式でした
今まで私たちが知っている、白装束や鯨幕などがあるトラディショナルな葬儀とは全く違う印象でした。でも、セレモニーが目的ではないので、儀式っぽさがなく、本当に、母を送るため、送ろうとしている人のために寄り添い、肩の力が抜けたようなリラックスした式でした。
私よりも随分年上の人達も多かったのですが、その方たちも、私と同じ印象を持たれていて、「見たことのない祭壇だし、これからのお葬式は、こういうスタイルもいいよね、私のときにもこんな風にしてほしい」という話もたくさん聞きました。
また、祭壇で飾った鉢植えのお花を、葬儀が終わったあとにいただけたのは嬉しかったです。実はまだ家で咲いていて、少しビックリしています。四十九日には丁寧に胡蝶蘭をお贈りいただき、とても心のこもったサービスをされていると思います。
エピソードとお写真は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。