花葬儀を選んだ理由
地元の町屋で、おしゃれな一日葬がしたいという希望を叶えてくれました
4月頃、伯父に白血球の病気が見つかりました。普通に日常生活は送れていたのですが、9月頃、容態が急変し、緊急入院することに。そこからあっという間に病状が進行し、帰らぬ人になってしまいました。
あまりにも急すぎて伯父の交友関係がわからなかったことと、親族に高齢者が多いことから、参列するみなさんの負担減を考え、「一日葬」にこだわりました。2日間かけて通夜と葬儀を行ったり、マイクロバスを使って遠方に移動をしたりするようなお式は、参列者の負担にもなると考えたのです。自宅の近所で、一日葬が行えるところを探していたところ、インターネットで花葬儀を知り、問い合わせをしました。
他にもいくつか検討していたのですが、町屋で一日葬ができるということと、サイトで見たイメージが気に入って詳しく話を聞きました。
伝統的な白木祭壇ではない、さまざまな花で飾る花祭壇をサイトで見せていただき、これならモダンでおしゃれな伯父のイメージに合うかも、と花葬儀に決めました。担当者が的確でスムーズだったのと、納得できる金額呈示も決め手になりました。
花葬儀を体験して良かったこと
昔ながらの定番ではない、伯父らしい葬儀ができました
祭壇は、フラワーデザイナーの方が、紫の花を入れて、伯父らしいおしゃれなイメージに仕上げてくださいました。結婚式と違って短時間でいろいろ決めなくてはいけない中、花葬儀さんがプロの目線で的確にアドバイスくださるのも、大変助かりました。低予算で、親族からの花輪も辞退していたため、寂しく感じるのではないかと心配していたのですが、立派に飾っていただき、予想以上の出来映えに大変満足しています。
司会の方が、伯父の人となりを上手につかんで参列者のみなさまにご紹介くださり、伯父を偲ぶことができたのもよかったです。
2日間かけてお通夜と葬儀を行うのが一般的なので、一日葬をどう思われるかも気になっていたのですが、高齢の方が多かったので、告別式から葬儀まで参列者のみなさまとご一緒できたことで、大変喜ばれました。「お通夜は夜が多いけど、暖かい昼間に来られてよかった」というご意見もいただき、安心しました。
交友関係が広い伯父らしく、思っていたよりはるかに多くのご学友や会社員時代の知り合い、友人にご参列いただいたのですが、メモリアルコーナーで飾っていただいた生前の写真を見ながら思い出話にも花が咲き、あたたかな時間となりました。
-叔父様はどんな方でしたか?
通訳の資格も持つグローバル人材。聡明でスポーツ万能な自慢の伯父でした
伯父は79歳で亡くなったのですが、昔から成績優秀で、通訳の資格も持っていました。一介のサラリーマンとして会社に所属していたものの、自由に外国に旅行する人も少なかった時代に、優秀で語学堪能な伯父は非常に重宝がられ、海外の重要な商談や接待時に通訳として海外出張していました。
ゴルフやテニス、アイスホッケー、スキーの腕もプロ級で、スキーに関しては一級ライセンスも持っていました。「スキーをしにスイスに行ってくる」とさらりと出かけてしまうようなフットワークの軽さもまた、伯父の魅力でした。
おしゃれな知識人。年齢を問わず、多くの人から慕われていました
伯父は昔からおしゃれな人でした。出張や旅行で外国に行くことが多かったこともあり、
海外ブランドのスーツもかっこよく着こなしていました。
そんな伯父なので、若いときはかなりモテたみたいです。(笑)
人生経験が豊かで、グローバルかつフラットな考え方ができる伯父は、年齢を問わず、多くの人から慕われていました。
私の娘がすごく懐いていて、娘の友達の就職相談などにも親身に乗ってくれていたそうです。
伯父を慕っていた娘の友人たちもみな葬儀にも来てくださり、伯父が、どれほど人気があったのかを、あらためて認識しました。
きれい好きで勉強家。絵を描くアーテイストの才能もありました
伯父はとてもきれい好きで、部屋をいつも清潔に整えていました。亡くなった後、伯父の荷物を整理するのに部屋に入ったら、どこに何があるかひと目で分かるように整理されていて、伯父らしいと感心しました。
歴史が好きで、休日は部屋で歴史書を読んだり、クレパスなどを使って本格的なデッサンを描いたりしていました。
やれば何でもできてしまう伯父でしたが、実は人一倍努力家でもありました。退職後も独学で続けていた英語の教材やノートなどがたくさん出てきたのを見た時は、ああ、こんなに努力したから何でもできたんだなと感慨深い思いがいたしました。
こんなご葬儀でした
お式への要望
高齢の親族の負担を少なくするために、近所で一日葬を。
〇 告別式と葬儀が一日で済ませられる一日葬にしたい。
〇 マイクロバスで移動することなく、1カ所で済ませたい。
〇 白木の祭壇や、親族の花輪という型通りではなく、伯父らしい葬儀にしたい。
〇 親族と親しい方だけの、こじんまりとしたお式にしたい。
〇 元気だった時の伯父の写真をたくさん飾ってほしい。
実際のご葬儀
〇 紫のダリアをメインに祭壇をお創りしました。
〇 モダンな伯父様に合うよう遺影写真のフレームを白を選び、シックなイメージを演出。
〇 伯父様のお写真をパネルにし、メモリアルコーナーに飾りました。
〇 参列者皆様から棺いっぱいに花を入れていただきました。
-花葬儀が終わってみての感想はいかがですか?
「素敵なお式だったので、教えてほしい」と言われました。
いつか自分の順番が来た時は、私も花葬儀にお願いしたいです。
最初は「花で故人らしさを表現する」と言われてもピンとこなくて、正直、「寂しくなるのではないか」「お坊さんに失礼になるのではないか」など、不安な部分もありました。でも、プランナーの井谷さんが、若いのにとてもしっかりしていて、安心しておまかせできました。フラワーデザイナーさんにもおまかせしっぱなしだったのですが、結果的に、これ以上伯父らしい葬儀はなかったと言えるほど、伯父のイメージにピッタリの葬儀にしていただきました。
祭壇を花で表現していただいたことで、ありきたりの葬儀にならず、伯父らしいお別れができたことは、本当に感謝しております。いろいろな葬儀社と迷いましたが、花葬儀に決めてよかったです。ご参列くださった親戚の方も花葬儀をすっかり気に入ってくださり、後日、お身内の方が亡くなられた時に、花葬儀でお見送りされたそうです。「教えてくれてありがとう」と何度もお礼を言われました。
私もいつかお迎えが来た時には、花葬儀にしてほしいです。私はひまわりの花が好きなので、ちょっとお葬式らしくないかもしれませんが、ひまわりを飾ってほしい。故人らしさを表現してくれる花葬儀なら、私らしいセレモニーをきっと提案してくれると期待しています。
エピソードとお写真は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。