実際のインタビューの様子
花葬儀を選んだ理由
「花葬儀」「オリジナル祭壇」というキーワードに魅力を感じました。
葬儀について考え始めたのは、緩和ケアをしていた妻の容態が悪化し、そろそろお別れを考えなくてはいけなくなった頃でした。生前から準備をしておくことで、悔いのないお見送りがしたいと考え、葬儀社を探し始めました。
妻は、花と南の海が大好きだったので、スタンダードなお花ではなく、南国風の明るい花でいっぱいのお別れ会にしたいと思っていました。葬儀依頼サイトで紹介をお願いしたところ、3社をご紹介いただきました。
ご紹介を受けたあと、ほかの2社も資料は送っていただけたのですが、花葬儀さんは、資料を送っていただく前に、すぐにスタッフの方がお電話をくださいました。押しつけではなく、こちらの要望をていねいに聞き取ってくれる姿勢に安心感と信頼感を抱きました。さらに、妻のイメージに合わせてフラワーデザイナーさんが世界でひとつだけのオリジナル祭壇をつくってくれるというところにも魅力を感じました。
花葬儀のホームページを拝見すると、どの葬儀もその方らしさが大切にされ、送り出す側の愛情があふれたものばかり。ここなら最期まで妻らしく送り出せると思い、お願いすることにしました。
花葬儀を体験して良かったこと
ハワイアンドレスと南国の花でお見送り。花葬儀さんでなければ不可能でした。
フラワーデザイナーの内野さんが、「奥様のイメージを把握したい」とわざわざ自宅まで来てくださったのは、ありがたかったですね。たくさんの写真や思い出話を共有させていただいたことで、色も花材も妻らしいデザインに仕上げていただきました。
途中で広い会場に変更になったため、予定していた花では少なく見えてしまい、急遽追加をお願いしたのですが、その対応も素晴らしかった。祭壇の手前にボリュームを持たせることで、より、華やかなイメージに仕上げてくださったんです。葬儀に来てくださった方が、みな口をそろえて「うわー!彼女らしい!」と泣き笑い。妻と仲がよかった義妹も、すごく喜んでくれていました。妻が見ていたら、きっと「ウレシイッ!!」と褒めてくれると思います。
式の前日に、アメリカから弔電が届いたので、ハワイ大学に留学経験があるという司会の水野さんに、原文で読んでもらえないかと相談したところ、当日流暢な英語で読み上げてくださいました。どんなリクエストにも応えられる花葬儀さんのスタッフ力に感心しました。
悲しみの中にも、最期まで彼女らしくお送りできたのは、花葬儀さんのおかげです。本当にありがとうございました。
-奥様はどんな方でしたか?
人に「笑顔」を伝播できる、優しくて明るい、太陽のような女性でした
好きなことを笑顔で楽しみながら、まわりの人に自然とその「笑顔」を伝播させてしまう、不思議なパワーを持った女性でした。太陽のようにあたたかくて明るい彼女の笑顔は、まわりの人を幸せにしていたと思います。美人で華やかな外見とは裏腹に、謙虚で控え目な性格で、いつも自分よりも先に、まず相手のことを考え、「どうやったら相手に喜んでいただくことができるだろう」、と考えていました。だから、彼女のまわりには、いつもたくさんの人が集まっていましたし、老若男女、誰からも愛されていました。
世界一「清廉潔白」という言葉が似合う、裏表のないまっすぐな性格。
人の良いところを見つける天才で、彼女が誰かの悪口を言う姿を、私は一度も見たことがありません。裏表のない、まっすぐで正直な性格は、彼女の父親譲りなんだと思います。彼女は2人姉妹の姉で、僕は3人兄弟の三男。「婿養子に入るのにちょうどいい」と、父親同士が勝手に決めたお見合い結婚でしたが、出会ったその日から、毎日彼女のことを好きになり続けています。亡くなった今も、彼女への愛情は高まるばかりなんですよ。結婚した時、「息子ができた」と喜んでくれた今は亡き義父と一緒に、今頃は僕の話で盛り上がっているかもしれませんね。
結婚記念日には必ず花を。美しい海や自然、花をこよなく愛していました。
毎年「サンキュー」の日でもある結婚記念日には、彼女への敬意と感謝を込めて、毎年花束をプレゼントしていました。美しい花や自然、海が大好きな彼女に、毎年どんな花束を渡そうか、考えるのも楽しみでした。
海や自然を愛し、地球環境への高い関心を持ち、世界中の海洋諸島の自然環境・文化・生態系を保全する国際的なNGOにも夫婦二人で所属。サモアやフィジー、福島・沖縄・気仙沼大島など現地に足を運びながら、島の人々の直面している問題に耳を傾け、課題解決に向けて熱心に取り組んでいました。
東日本大震災の後は気仙沼大島の復興に注力し、島の人に工賃を払って作ってもらったグッズを販売。材料費などの必要経費以外の利益を全額寄付する活動も行っていました。
こんなご葬儀でした
お式への要望
花いっぱいの明るくあたたかな葬儀にしたい
〇 花でいっぱいの葬儀にしたい。
〇 オレンジや黄色の暖色花で、妻らしさを演出してほしい。
〇 南国をイメージさせる花材をたくさん入れてほしい。
〇 大ぶりの花を飾ってほしい。
〇 妻の笑顔の写真をたくさん飾りたい。
実際のご葬儀
〇 綿密なヒアリングを行い、フラワーデザイナーが奥様のイメージに合うよう、オレンジと黄色をベースに暖色で華やかにまとめました。
〇 「大ぶりの花」というリクエストにダリアをいれ、レンギョウという黄色い花がついた枝物をアレンジしました。イメージ通りと、大変喜んでいただけました。
〇 ご友人から記念日にプレゼントされたという奥様の似顔絵を、祭壇前に飾りました。
〇 棺に入れる花を、色とりどりのビタミンカラーの花で用意しました。最期に纏われた緑色のハワイアンドレスともマッチして、ご家族もご友人も、「奥様らしい」と喜んでくださいました。
〇 新型コロナウイルス感染症の影響で、お清めの代わりに持ち帰りのできる飲食物のセットをご用意しました。
-花葬儀が終わってみての感想はいかがですか?
葬儀の後も気にかけてくださるスタッフの皆様には、本当に感謝しています。
アフターサポートを担当している鳥畑さんとは、葬儀の後もSNSを通じて交流させていただいています。鳥畑さんは、位牌を届けに来てくださった時も、男やもめになった僕がちゃんと食事しているか気にかけてくれるなど、いつもすごく親身に話を聞いてくださり、本当に面倒見の良い「姉さん」です。こうしたご縁をいただけたことも、本当に感謝しています。
妻は、人の役に立ったり、人に喜んでいただくことが大好きでした。そんな妻の人柄や優しさ、愛情を、花祭壇で表現してくれたフラワーデザイナーの内野さんにも、心から感謝しています。
義妹からも、参列してくださった方々からも、「妻らしい」と言っていただけたのは、花祭壇の高いデザイン力と、「いかに妻らしさを出すか」に尽力してくださった花葬儀のスタッフ皆様のおかげです。僕の時も(まだまだ頑張りますが)「花葬儀さんで」と伝えておくつもりです。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。