実際のインタビューの様子
花葬儀を選んだ理由
気持ちが沈んでいるときの温かな対応に心が救われました。
母が亡くなる1週間ほど前に、入院している病院の方から「そろそろ葬儀社を選んでおいて下さい」と言われ、病院から葬儀社をいくつか紹介されました。
母の死を受け入れたくない思いと、でも準備しなければならない現実に、感情が追い付かない中で妹と相談して葬儀社を探し始めました。
病院から紹介された葬儀社全てに連絡をしてみましたが、事務的な対応とありきたりな葬儀の形に「母を送るのに本当にこれで良いのか…」と私たちは踏ん切りがつきませんでした。
すると、インターネットで葬儀社を探してくれていた妹から「面白いお葬式があるよ」と花葬儀さんのホームページのURLが送られてきたのです。
まず、「花葬儀」と言うワードに惹かれました。
ホームページを見ると、今まで持っていたお葬式の概念を覆す、個性的で華やかな印象を受けました。なによりも、色とりどりのお花いっぱいの空間が、花が好きだった母にぴったりで、お葬式だけど温かい雰囲気のものにしたいという私たちの希望そのものでした。
早速電話をしてみると、とても丁寧に話を聞いてくれました。母のことで落ち込んでいるときに温かい対応をしてもらい心が救われた気がしました。
花葬儀を体験して良かったこと
スタッフの皆さまの細やかな気づかいと配慮。安心して任せることができました。
母が亡くなり、色々なことを平行してやらなければならない中で、プランナーの土屋さんと水野さんの存在がとても心強かったです。
葬儀に関して分からないことばかりで、水野さんに何度も連絡をしましたが、その度に丁寧に対応してくれて、私たちの不安を1つ1つ解消してくれました。
安心して葬儀のことをお任せできたので、バタバタと準備に追われることなく、私たちは葬儀までの1週間を母とお別れすることに専念できました。
打ち合わせの際に、お花のアーチを希望したら「生花だとお顔に水が垂れてしまうので造花になるかも」と伺っていたのに、当日は全てみずみずしい綺麗な生花でアーチを作っていただきました。丁寧に作業していただき私たちの理想を形にしてくれたフラワーデザイナーさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
葬儀の最中も、水野さんは会場内をとても細やかに見られていました。お坊さんを呼ばないお式でしたので、「この後どうすれば良いの?」と参列者の方が戸惑わないよう、水野さんがスムーズな導線を作ってくれていました。
当初は、顔だけ出す予定だった方も、あまりの居心地が良さに長居してしまうほどでした(笑)
-お母様はどんな方でしたか?
一卵性親子と呼ばれるくらい仲が良かった私たち。母はいつもそばにいてくれました
母は人の心をとても大切にしていました。
繊細で愛情深く、自分のことよりも人を心配する優しい人です。
私にとって母は何でも相談できる、親友であり、姉妹であり、私の一部のような一心同体の存在。周りからは一卵性親子と呼ばれるほどです。
私の子育ても母との二人三脚。母の協力があり、私とは別の視点で娘に愛情を注いでくれたおかげで、とても純粋で素直な子に育ってくれました。
とにかく良く笑っていて、それにつられてみんなが笑い、母の周りはいつも笑顔でいっぱいでした。
芯が強いけれど、ちょっと天然なところもあり、とても可愛い女性でした。
女は愛嬌と言う言葉がありますが、まさにその言葉の通りでしたね。
私たち家族にとって、いつも寄り添ってくれる母は心の支えでした。その母が亡くなってしまい、今は心にぽっかりと大きな穴が空いています。母からもらった愛情を忘れずに、私も人の心を大切にしていきたいと思います。
料理も裁縫もお手のもの。母の手にかかれば何でもグレードアップします。
祖父(母の父)が寿司店を営んでいて、祖母もお店を手伝っていたので、母は学生時代から家族の食事を作っていました。
味に煩い祖父は、口に合わないと箸もつけてくれません。誰に習ったと言うわけではなく、母は手際や味つけを鍛えられたそうです。
私は煮物とぬか漬けがあまり好きではないのですが、母が作る煮物とぬか漬けは大好きでした。こんなに早く会えなくなるなら、ちゃんと習っておけば良かったです。
お裁縫も上手で、私や妹が小さいときは母がお揃いのワンピースをたくさん縫ってくれました。
私の娘が小さい頃のよだれかけは全て母のお手製でした。補修をお願いするとあっという間に直してくれて、それどころか以前よりグレードアップして可愛く仕上がってきます。私や娘にとって母の手は魔法の手でした。
白やピンクのパステルカラーが好きで、保護犬(猫)を放っておけない愛情深い母です。
母は白とピンクが好きで、ファッションも白やピンクを好んで着ていました。真冬で周りのお友達は黒やグレーなどダークカラーが多い中、母はオフホワイトのもこもこダウン。人混みで待ち合わせしても、白やピンクを探せば母を見つけることができるほどです(笑)
そして、いつも「助けられる命は助けたい」と、捨てられている動物を見かけると放っておけない愛情深い人柄でした。
私たちが小学生の頃、学校から帰ると玄関に仔犬がちょこんと座っていました。
母に聞いてみると、道端にゴソゴソ動く段ボールが置いてあって、中に仔犬が捨てられていたそうです。その仔犬はそのまま我が家の子となり、それから途切れることなく10頭以上は捨て犬や保護犬を飼いました。
仔犬だけではなく、放置されている成犬を保護することもありました。
保護した犬たちを母はとても可愛がっていたので、犬たちも愛情を注いでくれる母のことが大好きでしたね。
ある日、妹が捨て猫を保護してからは、猫を飼うようになりました。猫のツンデレな可愛さを知って、すっかり猫の虜になっていました。
こんなご葬儀でした
お式への要望
ピンクとお花のアーチで、母を明るく送り出したい。
〇 かしこまった葬儀ではなく、身近な方とゆっくり最後のお別れできる会にしたい。
〇 母が好きだったピンク系のお花で可愛らしくまとめてほしい。
〇 お花のアーチで華やかに送りたい。
実際のご葬儀
〇 お母様が大好きだったピンクのお花をメインにアレンジしました。
〇 ご希望だったアーチは、お顔に水がかかるため当初は造花の予定でしたが、工夫を施し全て生花で作成しました。
〇 お母様の思い出のお写真をスライドショーで流しました。
〇 お式の間、お母様のイメージに合う音楽を流しました。
〇 参列者の方が自由にお母様とお別れができるように、司会は立てない形にしました。
〇 ご衣装はお母様の一番のお気に入りの割烹着をお召しになり、溢れるほどのたくさんのお花で花入れをしました。
〇 参列の皆さまにメッセージを書いた鶴を折っていただき、最期のお別れの際に棺に納めました。
-花葬儀が終わってみての感想はいかがですか?
いつまでも最高に美しい母の姿がみんなの記憶に生きています。
形式だけの葬儀ではなく、みんながちゃんと亡くなられた方を想い、お別れができるようにしたいという、私たちの気持ちを汲み取っていただき、想像以上の形で母を見送ることができました。
葬儀の後、参列してくださった方にお会いすると皆さん「素敵なお葬式だったね」「お母さん綺麗だったね」と言ってくださいます。
皆さんの記憶に残ってもらえるご葬儀をできたこと、そしてその記憶を思い出してくれたときに、暗い葬儀のイメージではなく、あふれるほどたくさんのお花の中で最高に綺麗な母の姿を想い出してもらえることが嬉しいです。
母はいつも「泣くよりも笑って楽しむ」ことを大切にしていました。湿っぽいお葬式ではなく、母らしく明るいお別れ会ができたことを、母が一番喜んでくれていると思います。
参列の方からも、「こんなお葬式で見送られたい」という声が多かったので、「葬儀をするなら花葬儀がいいよ!」とオススメしておきました(笑)
そして、葬儀の後のアフターサポートも心強かったです。
経験するまでは、お式が終わったらそれで終了だと思っていたのですが、葬儀後にお香典を頂戴した方への返礼品のことや対応方法を教えていただきとても助かりました。
最後までお世話になり花葬儀の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。あのとき他の葬儀社に決めないで本当に良かったと思います(笑)
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。