花葬儀を選んだ理由
自分達がイメージしていた沢山の花に包まれるような葬儀が叶えられると思いました。
家内が亡くなる約2年前、将来、子供達に迷惑をかけないためにもしっかり文字として残しておこうと、家内と相談しながらエンディングノートを書きました。そのときに葬儀についてもかなり細かく話し合っておいたので、家内の葬儀はその希望に沿って執り行うことは決めていたのです。
家内の希望は、長年お世話になっている菩提寺で、たくさんのお花に囲まれて見送られることでした。
さっそくインターネットで検索して見つかった花葬儀さんにメールで問合せをし、資料を送っていただきました。以前にも葬儀の経験はあったので、葬儀の一連の流れや段取りは頭にありましたし、花葬儀さんの資料をみて「これならお花いっぱいの葬儀が叶えられていいよね」と納得したので、そのときが来たときには花葬儀さんにお願いしようと決めていました。
花葬儀を体験して良かったこと
自分達の言葉がデッサンになり、そのデッサンから美しい葬儀空間が実現しました
家内と相談した書いたエンディングノートのおかげで、自分達の中でしっかりと葬儀のイメージがありました。それは、一般的なしめやかな印象の葬儀ではなく、華やかで美しい葬儀です。それもあって、空間デザイナーさんとのお花の打合せはとても良かったですね。打合せを担当してくれた空間デザイナーの内野さんは自分達がイメージして言葉で伝えたものをその場でデッサンしてくれたので、具体的なデザインを見ることで自分達の中でシミュレーションができ安心しました。
当日会場に入ったときは、そのデッサン通り、自分達が思い描いていた通りの空間ができていて、家内の思いが形にできたことを嬉しく思いました。
内野さんはブライダルのご経験があるとお聞きしましたが、その内野さんの葬儀の固定概念に縛られない感覚が、私達の思い描いた理想イメージを共感してもらいやすくピッタリで良かったよね、と娘とも話していました。
-奥様はどんな方でしたか?
子供の教育にはとても熱心な<超>教育ママでした
子供達の教育については、小学校受験からとても熱心でしたので、時間もお金も情熱も、かなりかけたと思います。遠くまで有名塾に通わせたりして、子供たちのために良い環境を与えようと努めていましたが、息子とはよく戦争していましたね(笑)恋愛とか結婚とか、私生活にはあまり口を出しませんでしたが、とにかく勉強、勉強。そのおかげで我が家は、エンゲル係数はそれほどでもなかったのですが、“エンジェル係数”はかなり高かったんですよ(笑)
家族や友人と、皆で集まるのが大好きな明るい人でした
家内のお父さんがみんなで集まったり食事したりするのがすごく大好きな人で、家内もそういう部分を受け継いでいました。
家族の誕生日やクリスマス、お正月などには毎年必ず集まって、ローストビーフを焼いたりして、亡くなる2年前くらいまでは元気に、頻繁に家族みんなで集まっていました。
友達ともよく会っていて、一緒にフラダンスを習いに行ったりしながら、ランチをしたり、お茶をしたりと、とにかく人と集まるのが大好きな明るい性格でした。
食事と温泉をゆっくり楽しむことが大好きで温泉旅行にもよく行きました
家内は食べることも大好きで、2年前の夏までは食事の美味しい箱根の温泉旅館なども頻繁に行っていました。
私も食べることも好きですから、温泉があり、食事が美味しい旅館を探しては、家内と一緒に行き、グルメな家内の評価をもらいながら、一緒に楽しみました。おかげで写真を見ただけでも美味しい料理の目利きができるようになりました(笑)。家内と行った旅行の思い出は沢山ありますが、中でも修善寺の旅館は一番でしたね。
また家内は、月に一度は奥沢の美味しい日本料理店にも通っていて、割烹料理を楽しんでいました。体が不自由になってからも、私が送迎をし、友人にサポートしていただきながらもその料亭に通っていたほどでした。
こんなご葬儀でした
お式への要望
妻が希望した沢山の華やかな花で包み込むように見送りたい
〇 妻と相談して思い描いていた葬儀の形を実現したい
〇 菊の花や白木祭壇ではなく、明るく華やかなお花いっぱいの祭壇がよい
〇 青、紫の寒色ではなく、温かみの感じる暖色系の色味を希望
〇 沢山のお花に包まれるような空間にしたい
〇 本当に近い関係の極限られた家族だけでの葬儀にしたい
〇 コロナ禍の影響で当初の予定よりも広い部屋を使うことになったので寂しくならないようにしたい
実際のご葬儀
〇 明るい色味の初夏のお花を沢山使って、お花で包み込むようなデザインにしました
〇 奥様がお好きだったというドウダンツツジを入れてアレンジしました
〇 フラダンスや仕舞を習っていたのでお気に入りの衣装や家族の写真を棺に納めました
〇 ごく限られたご家族ととても親しいご友人で見送られました
-葬儀を終えての感想はいかがですか?
コロナ禍で変更になったスペースでも希望していたイメージを損なわず空間をデザインしてくださり、
理想通りの葬儀が実現できました
家内の葬儀については、自分達でもある程度準備していたので、その要望に対してしっかり応えていただけたことが、すごく良かったと思っています。
当初は、小さめのお部屋を溢れるほどのお花で埋め尽くすようなイメージでしたが、コロナ禍の葬儀でしたので予定よりも広い部屋を使用することになり、寂しい雰囲気にならないかと、その点を心配していました。でも、当日その部屋に入ると、心配していたような寂しさは全くなくて、希望していたイメージ通り、沢山のお花に包まれるような空間になっていました。理想像を実現できて良かったね、と娘とも話をしたのを覚えています。
また葬儀後、香典返し用にお花でのお返しをオーダーできた点もすごく良かったですね。お香典を頂いた方には全て「お花にはお花を」のサービスを利用し、胡蝶蘭でお返ししました。物でお返しするよりもお花でお返しするという点は私としてはとても良かったと思っています。小さめの胡蝶蘭なので場所もさほど取らず部屋に置いておけますし、長く楽しめますからね。
相続関係の会計事務所や司法書士さんもすぐにご紹介いただけて、葬儀後のアフターサービスもとても助かりました。
何よりも家内の希望に沿ったイメージ通りの花祭壇が実現できて本当に良かったと思っています。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。