花葬儀を選んだ理由
丁寧で迅速な対応とフォローで葬儀のすべてを安心して任せられると思いました。
長年、食物アレルギーと戦いながら闘病してきた妻がそろそろ・・・という医師の宣告を受け、葬儀の準備をはじめました。最初は近隣の葬儀社から探し始めたのですが、白木祭壇の典型的な葬儀にあまり気持ちが動きませんでした。また、最近CMで話題になっている葬儀社さんにも電話相談をしたのですが、「とりあえず資料を送りますのでそれから」という感じの事務的な対応でその後のフォローがありませんでした。
夫婦で国内旅行をして自然を満喫したり、花のポートレートを撮ったりすることが大好きな妻でしたので、花をあしらった葬儀ができる葬儀社がないかとインターネットで探し、花葬儀さんを見つけました。さっそく電話をしたところ、親身に相談に乗ってくれ希望を汲み取っていただき、すぐにプランナーさんが家に来てくれました。妻の葬儀が自分にとってはじめての葬儀だったので、何をどうしたらいいのかわからず不安もありましたが、花葬儀のプランナーさんに葬儀の具体的なイメージや要望を伝えていくうちに、ちゃんと自分たちのやり方で送り出してあげようって気持ちが強くなりました。
花葬儀のプランナーの土屋さんに、「ホームページに載っているような豪華な葬儀は出来ないけれど、思い出が詰まった私たちらしい葬儀で妻の大好きな花を綺麗にあしらってほしい」と伝えたら、「大丈夫です。しっかり打ち合わせをして見栄えよくしますのでご安心ください。」と言っていただいて安心しました。こちらも思う存分妻にしてあげたいことを思いつく限りメールで伝えてしまったほどです。その要望をひとつひとつ汲み取り、わたしたちらしい葬儀を形にしてくれる提案をしてくれたことが花葬儀さんに決めた決め手になりました。
花葬儀を体験して良かったこと
たった1時間の打ち合わせで生み出される提案力と感性に驚きの連続でした。
生花祭壇のデザインの打ち合わせをしたとき、「このデザイナーさんに全てをお任せして大丈夫。」という安心感を得ました。デザイナーの金子さんはとても丁寧な仕事をしてくださり感謝しています。たった1時間ほどの打ち合わせでこちらの要望を汲み取り、祭壇のデッサンをいただいたときにはここに決めて間違いなかったと確信しました。的確なヒアリング、経験談など自信に満ちたトークに納得できましたし、すべてに無駄がなかったのです。わたしたちの要望を吸い上げてくれる耳と感性を持ったプロだなと感じました。
今でも印象に残っているのが、妻が生前もう一度行きたかった沖縄の小浜島のエピソードを打ち合わせでプランナーの土屋さんに話した時でした。夫婦で初めてハンモックで休んだのがとても楽しくて、できれば棺をハンモックにのせてあげたいなとお伝えしたんです。でも今の時期に南の島のイメージは合わないかな、と相談をしたら、次の打ち合わせで小浜島のジオラマを紙粘土で作って持ってきてくれたんです。とても感動しました。ジオラマを見てここのホテルに泊まって、ここには山羊がたくさんいるんだよって思わず話が弾んでしまうほどでした。
加えて、葬儀当日に新品のハンモックを用意していただき、妻の棺に収めてくれたのも嬉しかったです。何気なく一言伝えたこともしっかり覚えていて、こうした粋なサプライズをする感性にあっぱれでしたね。
-奥様はどんな方でしたか?
とにかく几帳面で、全てが子供ファーストなしっかり者の可愛い人
良き妻であり、良き母親でした。華奢で可愛くてね。それでいてとてもしっかりしてるんですよ。私は仕事柄、プラントエンジニアをしていたため、建設が入れば現場に出張することがほとんどで、育児も妻に任せっきりにしてしまって。けれども、辛い顔ひとつ見せず、自分を飾ろうとせず子供2人を立派に育ててくれて、ほんとうに感謝しています。
芸術肌で刺繡や園芸が大好き
お花が大好きでバルコニーでクレマチスをよく育てていました。今は私が育てていますよ。
また、手先が器用で花のクロスステッチ刺繡はよく作っていましたね。難しい図案のものもお手のもので、娘が産まれたときは私たちと娘のイニシャルを入れたテーブルランナーを製作するほどでした。家の中がぱっと華やかになるような、そんな作品をたくさん作って飾って楽しんでいたんじゃないかなと思います。
妻は信楽焼の収集家でもあり、お気に入りの作家さんの工房に足を運んで収集したほどです。私が車で信楽まで同行してね(笑)このカップソーサーでお茶やコーヒー淹れたら素敵じゃない?と言って集めるんですけど、これまで信楽焼の食器で料理が出たことがありません(笑)使うのはもっぱら春にシールを集めてもらう白磁の食器シリーズでね。信楽焼を使うのがもったいないと言って、大切にしていました。
今となっては信楽焼コレクションの引き取り手がいなくて・・・。
どなたか大切に使ってくれる方を探しています。
旅行好き
子供たちが独立して、私が定年を迎えるタイミングで国内旅行をするようになりました。
なかでも北海道は妻の体にやさしくて自然にあふれていて何度も行きましたね。宿泊先だけ予約して、どこをまわるかも全部自分たちでツアー計画していくのが楽しかったんです。
特にマイカーで廻った北海道は素晴らしい思い出です。7年前に行った沖縄の小浜島は元気になったらもう一度行きたいと言っていたほど最高の思い出深い旅行になりました。ノスタルジックなサトウキビ畑と青く澄んだ海のコントラストがとても懐かしくて、時間がゆっくり流れる島でしたね。
在宅介護になって車いす生活に移ってからも元気な時は富士山を見に河口湖や、ひたち海浜公園には何度も出かけました。2年前のネモフィラの丘が最期の旅行になりましたね。
こんなご葬儀でした
お式への要望
私たちらしい葬儀で国内旅行を巡るような花々に囲まれての葬儀で見送りたい。
〇 クレマチスやガーベラが好きだったので祭壇の花に入れてほしい。
〇 家族葬であたたかく見送りたい。
〇 自分の体のことよりも母のことを一番に考え面倒をみていた父のためにも、生きるはげみにむすびつくような形で送りたい。
〇 小浜島の旅行を思い出してもらえるようにしてほしい。
実際のご葬儀
〇 コロナ禍でもあり、ご親族で一日葬を行いました。
〇 ご夫婦で国内旅行をしたときの写真を祭壇のデザインの一部にして飾りました。
〇 花祭壇の花はガーベラに淡い色を中心に季節感漂う花あしらいでお飾りしました。
〇 メモリアルコーナーに信楽焼の陶器とクロスステッチ刺繍のテーブルランナーを飾りました。
〇 15年間大切に飼っていたウサギの写真を飾りました。
〇 国内旅行のお写真とともに自然をイメージした季節感漂う空間をデザインしました
〇 ドウダンツツジで森林浴をしているように飾りました。
〇 淡い色をご希望でしたので、大輪のアジサイを取り入れながら、季節感漂う花であしらいました。
-葬儀を終えての感想はいかがですか?
期待以上に「自分たちらしい葬儀」ができました。葬儀後も親身に寄り添ってくれました。
コロナ禍の葬儀。親戚も高齢だったので家族葬を一日葬で執り行うことを決めました。結果的には体に負担がかからずよかったと思います。ただ、コロナ禍真っ只中での葬儀だったため、参列辞退をせざるを得ない親戚もいて、仕方ないけれども血縁者が少なく残念な気持ちはありましたね。
葬儀当日に初めて会場に行ったのですが、まるで森林浴をしているような空間になっていて、予想を越えた花々に圧倒されました。親族からも「妻らしいね」と言ってもらえて。花葬儀さんに任せて間違いなかったですね。
葬儀が終わってからも、本位牌や仏壇の手配、四十九日法要のアドバイスをいただき、はじめての月命日にミニ胡蝶蘭を送ってくれて気にかけていただいたことなどとても心強かったです。
祭壇に使用した花の名前を教えてほしいと伝えたら、写真付きで表を手作りして持ってきてくれたのも嬉しかったです。こちらとしてはメールで済ませる程度のものと思っていましたから、葬儀後にここまでしてくれるとは思いもしませんでした。妻の思い出の写真といっしょに飾っています。 葬儀を取り纏めていただいた宮地さんには本当に良くしていただきました。
いろいろな段取りから、孫たちにお線香の仕方など丁寧におしえていただき感謝申し上げます。
今となっても、やっぱり花葬儀さんに決めてよかった、間違いなかったと思っています。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。