花葬儀を選んだ理由
自分の葬儀もプランナーの鳥畑さんに!そんな母の想いを叶えることができました。
2015年に亡くなった父親の葬儀を担当してくださったのが、当時は他社でプランナーをされていた鳥畑さんでした。それ以来、母は「自分の葬儀もぜひ鳥畑さんにお願いしたい」とずっと話していたんです。父の葬儀のときに誠心誠意尽くし寄り添ってくださった鳥畑さんの人柄に惹かれたのだと思います。見ず知らずの父の亡きがらに「お父さん、娘さん来ましたよ」と優しく語りかけ、身内のように接してくださったことが、母にはとても嬉しかったようです。
母が亡くなったとき、鳥畑さんは既に当時勤務されていた葬儀社を退社されていたのですが、私たち姉妹はそんな母の想いを叶えるために、諦めずにインターネットで探し続けました。やっと花葬儀さんにたどり着くことができ、鳥畑さんが駆けつけてくださったときには、思わず「お母さん、鳥畑さん来たよー。よかったね」と母に声をかけてしまいました。(長女:髙田様)
鳥畑さんは、母の葬儀のときも、父のときと同じように誠実に対応してくださいました。事前説明では「花葬儀は、安さを売りにしている葬儀社に比べると安くはないけれども、亡くなった方がどのような人だったのかをイメージしつつ遺族の希望も聞き、葬儀をオーダーメイドでつくりあげていきます」と説明してくださって…。そのおかけで、私たちはしっかり納得した上で花葬儀さんにお願いすることができました。(次女:竹内様)
花葬儀を体験して良かったこと
鳥畑さんとの再会も、葬儀の内容一つ一つについても、諦めなくてよかった!
オーダーメイドの葬儀で母を見送ることができ、本当によかったと思います。フラワーデザイナーさんが、母がどのような人だったのか、どんな花が好きだったのかなどいろいろ話を聞きながら、母をイメージした花祭壇をデザインしてくださいました。
他社の場合、あらかじめ決められたデザインがいくつかパックになっていてその中から選ぶケースが多いと思いますが、花葬儀さんは一からデザイン画を起こして作りあげていくオーダーメイド形式の花祭壇だったので、「花いっぱいにして送ってほしい」という母の希望に沿うことができました。(次女:竹内様)
母が好きだったボリュ―ミーなアジサイをあしらった花祭壇、思い出コーナー、全体的な心遣いなど、何もかもが満足でした。特に、私たちが諦めかけていたことに対して鳥畑さんがサポートしてくださったことが嬉しかったです。
その一つが、母自身が選んでいた遺影写真の修正です。帽子の影で暗くなっていた顔の一部を、表情を変えずに綺麗に修正してくださったんです。デジタル画像ではなかったのですが、そのきれいな肌の仕上がりに、私も親戚の皆も驚いてしまいました。
また、コロナ禍で参列できなかった遠方の親戚のためにリモート中継をしてくださり、これがとても好評でした。母の姉弟妹からいただいた母への手紙を読みあげた際には感動してもらえたようで、葬儀後、おば二人で1時間以上もその感想について語り合ったと教えてくれました。葬儀で感動するということはあまりないとの話を聞き、印象深い葬儀になったのではないかと思います。(長女:髙田様)
お母様はどんな方でしたか?
自分のことよりも家族が大切!「迷惑をかけたくない」が母の口癖でした。
母は、私たちや施設の人に迷惑をかけないように、亡くなる1ヶ月半前まで洗濯、掃除などを自分でこなしていましたし、私が会いにいっても「移動が大変だから来なくていいのよ」と気遣ってくれていました。(次女:竹内様)
とにかく「迷惑をかけないように…」が母のキーワードになっていましたね。母は5人兄弟姉妹の真ん中なので、弟を高校に行かせるために自分が高校を中退して働くなど、いろいろなことを我慢するのが当たり前だったようです。結婚後も家族のことが一番で、自分のことが二の次三の次になってしまっても不満などは決して言わない、そんな人でした。(長女:髙田様)
治療はせずに自然な形で最期の時を迎えたい。自分の信念を貫く意志の強い人でした。
母はすごくほがらかな人でいつも笑っていましたが、とても我慢強くて芯の強い人でもありました。多発性骨髄腫を患っていたのですが、病気になる前から「延命治療をせずに自然に最期の時を迎えたい」と決めて、公益財団法人日本尊厳死協会の会員にもなっていたんです。
お医者様から「まだ治療する手段はありますよ」と言われても「治療はしなくていいです」とつっぱねて…。心の内には、きっと「家族に迷惑をかけたくない」という強い思いがあったのだと思います。
そんな母の最後は決して楽なものではありませんでしたが、途中で治療を希望したり、周囲の人に当たり散らしたりすることは一切なく、自分の意志を貫きました。施設の方たちにも、いつも「ありがとう」と感謝していたそうです。本当に、やさしさと強さの両方をあわせ持った人でしたね。(次女:竹内様)
いつも花に包まれていた母。アジサイなど洋風でモダンな花が大好きでした。
花が大好きで、施設に入る前は庭でアジサイやサザンカなどさまざまな花を育て、施設に入ってからは生け花サークルで生けた花を部屋に飾り、冬にはシクラメンの鉢を買っていました。トイレには造花なども飾ってたえず何がしかの花に囲まれて過ごしていましたね。(次女:竹内様)
特に洋風でモダンなパッとした印象のものが好きでした。身内に花を贈るときにひまわりを選んでしまうほどでしたから(笑)。実は、台湾にある父のお墓は母が選んだものなんですが、そこには大きな花が描かれています。コロナが落ち着いたら、母もこのきれいなお墓で父と一緒に眠る予定です。(長女:髙田様)
こんなご葬儀でした
お式への要望
母が好きだったアジサイの花を取り入れた花祭壇で見送りたい。
〇アジサイや洋花を中心に、モダンな花々や枝花を使って美しい祭壇にしたい。
〇母が昔から希望していた通りに、霊前に「精進揚げ」を供えたい。
〇体調を崩してからは特に好んで食べていたパイナップルを用意してあげたい。
〇オンラインで遠方にいる親戚に、葬儀の様子を伝えたい。
〇母の姉弟妹からの手紙を読み上げて思いを届けたい。
実際のご葬儀
〇お母様が大好きだったアジサイなど大振りの花をご用意し、大胆なアレンジで華やかな祭壇にいたしました。
〇お母様がお好きだったさつまいもの天ぷら、かぼちゃの煮つけ、パイナップルをご用意しました。
〇故人様のお写真を添えたお礼のお手紙をお礼状代わりにオリジナルで作成、皆様にお持ち帰りいただきました。
〇カードタイプのお写真、忌日表を入れる部分に、お好きだったアジサイのお写真をご用意してお渡ししました。
〇ビデオチャットサービス「ZOOM」で、ご葬儀の様子を配信いたしました。
葬儀を終えての感想はいかがですか?
母をイメージして作ってくださった花祭壇も、母自身も本当にきれいでした。母の思いの全てを形にできたことに感謝しています。
花葬儀さんの葬儀は、花いっぱいの花祭壇が大きな魅力ですが、最後に母の棺の中にそれらの花を1つ残さず全て入れますよね。そのとき、あふれんばかりの花々に包まれた母を見て、「自分の手で母を送り出してあげられるんだなあ」と自分の心が少しずつ整理されていく感じがしました。(次女:竹内様)
自分で選んだドレスを着た母は、本当にきれいでした。参列者の方も、「お花もきれいだし、写真もきれいだし、本人のお顔もきれいで安らかですね」と言ってくださって…。人からこんなに「きれいきれい」と言ってもらったことは、母の人生で初めてだったのではないかと思います。
まさに、母の花道としてすごく輝いた場になりました。きっと、母に納得してもらえたと思います。送る側も精一杯のことをしてあげられたと思うと、あたたかい気持ちになるものですね。
今回、鳥畑さんとのご縁で花葬儀さんにお願いしましたが、フラワーデザイナーの方など、会ったこともない母のことを一生懸命聞いて近づこうとしてくださる、そういうアプローチの仕方が、他の葬儀社とは大きくことなる点だと思います。
ただ単に形式的に亡くなった人を見送るということではなく、ちゃんと人格を持ったひとりの人間の個性を大事にして見送ろうという姿勢に、遺族としては安心感を持ってお願いすることができました。鳥畑さんにも花葬儀さんにも出会えてよかったです。(長女:髙田様)
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。