花葬儀を選んだ理由
消去法での選択でしたが、最終的には選んで大正解でした
突然のお別れとなってしまった母。時間も心の準備もないままに葬儀社を決めなくてはならず、正直なところ、比較検討する余裕もない状態でした。
それでも、早くどこかに決めなくてはいけません。困っていた時に思い出したのが、昨年、父が亡くなった時にお世話になった斎場でした。父の時は、母が全部取り仕切ってくれたので、葬儀社さんの名前すら覚えていなかったのですが、斎場名で検索したところ、何社か出てきた中に花葬儀さんのお名前がありました。
コロナ禍明けとはいえ、昨今の事情も考えて小規模な葬儀にしたいと考えていたので、少人数の家族葬ができる花葬儀さんにまずは聞いてみようということに。
ご連絡をしたところ、すぐに担当の方が来てくださいました。
担当の方からは、葬儀に関することや、親族の心のケアはもちろん十分にご配慮いただいた上で、両親ともに亡くなった後の実家の相続や手続きのことなどについても、親切にアドバイスいただきました。的確でお人柄がにじみ出た対応に非常に好感を抱き、お願いすることに決めました。
花葬儀を体験して良かったこと
「最後の母の日」にふさわしい、華やかで爽やかな花祭壇。
急な葬儀だったので、心の準備もないままでしたが、こちらに寄り添いながらやるべきことを的確に指示してくださるので、滞りなく準備を進めることができ、とてもありがたかったです。
葬儀に関しては、あまり簡素にするのはよくないと考える昔ながらの親戚も多かったので、あまり寂しくならないようにしたいとお願いをしました。とはいえ、母が亡くなったのが母の日の週だったので、カーネーションを入れるなど、明るく華やかな雰囲気にしたいこと、新緑の季節なのでグリーンを多めに入れてもらいたいことなども、リクエストとしてお願いしていました。
また、母が青い服や小物を身につけることが多かったという話をしたところ、ブルーの花もアクセントに入れて、グリーンガーデンのような素敵なイメージに仕上げていただきました。
さらに、母の通っていたスイミングクラブの方など、どのくらいの人数がご参列くださるかまったくわからなかったので、人数のご相談などもさせていただいたところ、どのような形になっても対応できるようにとフレキシブルにご準備くださり、安心してお任せすることができました。
お母様はどんな方でしたか?
60代後半から始めた水泳で大会にも出場する努力家でした。
健康志向だった母は、体を動かさなくなると老け込んでしまうと、スポーツクラブに通っていました。凝り性で、一度のめりこむと、とことんやるタイプだった母。60代後半になってからは、水泳にも挑戦し、プールのプログラムも取るように。それまでは確か泳げなかったはずの母ですが、通ううちにどんどん上達し、スイミング専用のスポーツクラブへ所属するほどの腕前に。それからは、ほぼ毎日スイミングに通い、シニアの大会に出場しては何度も優勝するなど、実力も伴ったスイマーへと成長しました。何歳になっても「やるからにはとことん徹底してやる」を貫き通した人でした。
定年後は洋裁の腕を活かし、仕事に!細かい作業が好きで得意でした。
現役時代は看護師として働き続けた母。定年まで看護師を勤め上げたあとは、洋裁の腕を活かし、衣服のお直しやリフォームなどの仕事をしていました。
母は、特別洋裁を学んだわけではありません。
今のように何でも手に入る時代ではなかった昔は、もしかしたら必要に迫られて洋裁を始めたのかもしれません。
でも、細かい手作業が得意だった母にとっては、洋裁仕事は楽しみでもあったのではないかと思います。家でもよく裁縫をしていましたし、小学校に入る前くらいまでは、よく母のお手製の服を着せてもらっていたのも懐かしい思い出です。
母の姉である伯母と一緒に、国内外への旅行を楽しんでいました。
もともと仲が良かった伯母とは、年を重ねてさらに親しく交流していたように思います。仕事を引退して時間に余裕ができるようになってからは、年に1〜2回、国内外への旅行にも一緒に出かけていました。
ここ数年は高齢になったことに加え、コロナ禍の影響もあって、思うように旅行に行けない状況が続いていたようですが、伯母と一緒に出かけた旅行は、母にとってもかけがえのない楽しい時間だったと思います。
こんなご葬儀でした
お式への要望
「母の日」への感謝を込めた、華やかで爽やかなお見送り。
〇「母の日」に合わせてカーネーションを入れてほしい。
〇新緑の季節に合わせて、爽やかな雰囲気にしたい。
〇高さを出して空間が寂しくならないようにしてほしい。
〇女性が好きそうな綺麗なイメージで仕上げてほしい。
実際のご葬儀
〇イエローやオレンジの花を入れて、華やかなイメージに仕上げました。
〇両脇に高さのあるグリーンを入れ、自由でのびのびとして空間を演出しました。
〇お好きだったブルーをポイントカラーに入れ、ドウダンツツジのライトグリーンで爽やかなお色味でまとめました。
葬儀を終えての感想はいかがですか?
息子として「母の日」に最後の親孝行ができました。心残りなくお見送りできたことに感謝します。
これまで私も数多くのお葬式に参列したことがありますが、花葬儀さんのように華やかで綺麗なお式は初めてでした。
私は、お葬式というのは亡くなった人のためではなく、残された人々のためにするものなのではないかと思っています。そういう意味では、花葬儀さんにお願いできたことで、心残りなくお見送りができたことは、とてもありがたいことでした。
まったく予期していない突然の母の死でしたが、綺麗で華やかなお花に囲まれてお見送りができたことで、最後の「母の日」の贈り物にもなりました。母と仲のよかった伯母が「綺麗に送ってもらえてよかったね」と母に話しかけるほど喜んでくれたのも、嬉しいことでした。
母は倹約家でしたが、「かけるところにはお金をかけるものだ」という信条があり、ここぞ、という時の出費は惜しみませんでした。値段だけで比べたらほかにも安い葬儀社さんはたくさんあるかもしれませんが、たくさんの綺麗なお花に囲まれて最後のお見送りをしてあげられたことに、母もきっと喜んでくれていると思います。もしまだ花葬儀さんをご存知ない方がいたら、「花祭壇よかったよ」とお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。