花葬儀を選んだ理由
通り一遍ではない対応に、ここなら信頼できると確信しました。
生前から「家族や仲の良かった友人たちに囲まれ、明るく見送られたい」と言っていた義母。花が大好きで、白や黄色の菊が飾られたような、いわゆる普通の祭壇は好きではなかったので、「葬儀、柏市、花」というキーワードで、お花にこだわりのある葬儀社さんをインターネットで検索し、数社に来ていただきました。
大手の有名なお花屋さんが手がける葬儀社さんからもお話を伺いましたが、どこもカタログやホームページを提示するだけの、通り一遍の説明ばかり。正直、「これならわざわざ来てもらわなくてもよかった」と思うような対応ばかりでした。
そんな中、花葬儀さんはまるで違いました。
対応の早さ、お花の美しさはもちろんですが、ただ持ってきた資料を提示するだけでなく、こちらの話を丁寧に聞きながら「それならこんなプランもある」「こういう考えもある」と、どんどんプラスアルファーのアイデアを出してくださったのです。その場でこちらが納得するアイデアが出ない時は、後からイメージに近いプランをメールで送ってくださるなど、フォローもきめ細やか。「ここなら信頼できる」と確信し、お願いすることに決めました。
花葬儀を体験して良かったこと
南国の空気を感じさせるようなハワイ風の花とグリーンの花祭壇
葬儀に際しては、プランナーさんやフラワーデザイナーさんと打ち合わせによってイメージを固めていけたのが、よかったです。最初は「義母にとっての聖地であるハワイをイメージした華やかなお花を入れたい」「グリーンを多めに使ってほしい」というぼんやりしたイメージしかなかったのですが、花の種類や祭壇イメージを細かく提案くださり、丁寧に希望を引き出していただきました。
また、義母がアジサイを好きだったこと、グリーンを育てるのが得意だったことなどもお伝えしたところ、実際にグリーンを使って森林のように仕上げた会場のイメージ写真をご提示くださるなど、親族への説明もしやすいように進めてくださいました。大変ありがたかったです。
ひと通り希望をお伝えした後、フラワーデザイナーさんがその場で花祭壇のイメージデッサン画を描いてくださったのですが、それもまさにイメージ通り!義母のイメージから、義母が好きだった花を使ってハワイっぽい空間に仕上げていただき、感動しました。
ハワイの花材を使ってその場で編み上げたレイを義母にかけてあげたいという無理なお願いに対しても、すぐに「だったらこの花を手配します」とご対応くださり、頼もしさを感じました。
お義母様はどんな方でしたか?
グリーンを育てるのがとても上手な人でした。
義母は植物を育てるのが上手でした。室内で育てている植物は絶対に枯らさないし、枯れかけたグリーンを義母のところに持っていくと、元気に生き返らせてくれたものです。
逆に私は植物をすぐに枯らしてしまうタイプ。私が元気のない植物を義母のところに持っていった時に、「これは水をあげすぎだから水はけをよくするといいよ」などと言いながら復活させてくれたことが何度もありました。
晩年は病気のせいで身体が不自由になり思うように動けませんでしたが、手先が器用で手芸も得意だった義母は、まさに魔法の手を持っているような人でした。
信仰心が厚く、ハワイへの想いを抱き続けました。
わが家は全員がクリスチャンですが、義母は家族の中でも特に信仰心の厚い人でした。なかでも義母にとって特別な地だったのはハワイ。いまは世界各国に聖地と呼ばれる場所がありますが、義父母が結婚した時は、日本にはその聖地がなく、いちばん近い場所がハワイだったそうです。そのため、義父母は一生懸命お金を貯めて、結婚の儀式を行うためにハワイまで行ったと聞いています。
また、4人の子どもを全員ハワイの大学に留学させたのも信仰心ゆえのこと。並ならぬ苦労もあったそうですが、その義母の後ろ姿を見て育った子どもたちはみな、自分のベストを尽くす信仰心の厚い大人に育ちました。これも義母の教育の賜物です。
家族が大好き。子ども・孫ファーストな人でした。
義母はいつも自分のことより、人のことを考えるところがありました。そして、「子どもや孫が趣味」と言えるほど、子どもたちや孫のことを大事にしてくれました。
義母には5人の子どもと16人の孫がいるのですが、その全員の誕生日を覚えていて、必ずお祝いしてくれました。嫁の私の誕生日も一度も忘れることなくお祝いしてくれて、毎年とても嬉しかったです。
そして義母のすごいところは、そのお祝いが決して押しつけがましくないこと。相手が望めば一緒にレストランなどでお祝いしますが、相手がそれを望まなければそっとプレゼントを渡すだけ。常に相手の気持ちを尊重し、さりげなくその人にとってのベストを考える、深い愛情をもった人でした。
こんなご葬儀でした
お式への要望
義母が聖地としていたハワイをテーマに手作りのお見送りを。
〇ハワイっぽいお花でハワイの雰囲気を出したい。
〇グリーンを多めに使ってほしい。
〇式場で手作りのレイをつくりたい
〇みんなでワイワイ明るく見送りたい。
実際のご葬儀
〇グリーンを多めに入れ、ハワイをテーマにした空間を教会内に作り上げました。
〇用意した花材でお義姉さまがレイを2つお作りになりました。
〇葬儀後、火葬場に行くまでの時間を長めに設定。参列者がお義母さまのお顔を見ながら、ゆっくりと思い出を語り合うことができました。
葬儀を終えての感想はいかがですか?
悔いのない最高のお見送りができ、嫁としての重責も果たせたことに大満足です。
私たちの教会の教えとして、死はまたいずれ天で会えるまでのしばしのお別れというだけで、特別に悲しいことではありません。だからこそ義母は、自分の葬儀は悲しみにくれる式ではなく、家族や親しい人に集まってもらい、わいわい見送ってもらうものにしたいと望んでいました。
花葬儀さんは、その義母の願いを見事に実現してくださったと思います。
台風の影響で急遽お通夜ができなくなった時も、台風の中、翌日の準備にと駆けつけてくれて段取り変更を行うなど、臨機応変にご対応くださいました。式のあと火葬場に行くまでの時間を長めに取り、参列者が思い思いに義母を語る時間を設けてくださったこともありがたかったです。
参列した方からは一様に「義母らしい素敵な葬儀だね」と褒めていただきました。義母にとってのひとり娘だった義姉が、「花葬儀さんにしてよかったね」とすごく喜んでくれたのも、私にとっては嬉しかったことです。普段アメリカに住んでいる義姉は、本当は自分がやりたかっただろうに、遠距離で叶わないなか、私を信じて任せてくれたので、このひと言は私にとってご褒美のようでした。
急な変更やわがままなリクエストも多かったなか、最後まで真摯に丁寧にご対応くださった花葬儀さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。