納棺の儀
花葬儀ではすべてのお客様にしっかりとしたきれいなお姿でお見送りをしていただくため、 葬儀プランに「ラストメイク・納棺の儀」を入れてあります。(火葬式プラン、一日葬シンプルプラン、家族葬シンプルプランは除く)
納棺の儀ってなに?
「納棺の儀」とは、お体を清潔にしたうえで、お召し物のお着替えやお化粧(ラストメイク)を行い、大切な方の旅立ちのお支度をし、お姿を整え、ご家族様がしっかりとしたお別れが出来るような準備を整える儀式です。
熟練の納棺師の指示のもと、ご家族様に旅支度をしていただき、ご家族様のお手伝いによって大切な方を天国に送り出していただきます。
映画「おくりびと」の公開を機に、広く知られるようになった「納棺師」とは、お召し物のお着替えやお化粧(ラストメイク)を専門的に行う、旅立ちのお支度をお手伝いをする専門家のことをいいます。
花葬儀の納棺の儀では、熟練の技術を持った納棺師が最後のお別れの準備と演出を執り行いますので、刻一刻と変わっていくお体の状態を保つことができます。
よくお聞きするのは、「あ、お母さん生き返ったみたい!きれい!寝ているみたい。」という驚きの声をいただきます。
花葬儀が納棺の儀をプランに入れる理由
花葬儀は、人それぞれ歩んできた人生があるように、人それぞれの「その人らしいお葬式」を実現するために、お客様のご要望ひとつひとつに丁寧な対応を心がけ、葬儀をつくり上げてまいります。また、大切な方らしい葬儀にするため、花祭壇や思い出の詰まったものをお飾りする思い出コーナーなどその人らしさを詰め込んだ演出を心がけております。
そんな「その人らしいお葬式」を実現するために「納棺の儀」は、大切な方が生前好んでお召しになられていたお洋服やお着物をお召しになって頂き、髪の毛を綺麗に整え、美しく整ったおすがたでお送りするのに非常に重要なことであると私たちは考えます。
そのため、一般的にプランには含まれない「納棺の儀」を花葬儀では基本のプラン内に組み込み(火葬式プラン、一日葬シンプルプラン、家族葬シンプルプランは除く)最後のお別れの場もあるお葬式をしっかりとした美しいものとなるようお手伝いいたします。
納棺の儀の流れ
-
01.湯かんの儀式納棺師が行います
「納棺の儀」を執り行う前に亡くなった方を清める儀式となります。
湯かんの儀式は、故人の生前の汚れや苦しみを洗い清めると共に、生に対する煩悩を断ち来世の高徳を大切な方にもっともゆかりの深い人たちが願いながら執り行う極めて大切な精神性の高いしきたりです。お体をきれいにし整えます
儀式に要する時間は、約60分でございます。
-
- 髭を剃る
- 髭を剃り、故人様のお肌をきれいに整えることで衛生的にも良い状態を保ちます。
-
- 綿花をつめる
- 口内に綿花をつめ、痩せてしまったお顔をふっくらとした、お元気だったころの表情に近づけます。
-
- 爪を研ぐ
- 爪を切り、きれいにお研ぎいたします。血色の良いお肌となるようお化粧を施します。
-
- 枕飾りを整える
- 枕飾りを始め、お棺なども葬儀当日までしっかりと、きれいに整えさせていただいております。
◎お風呂に入れる湯かんへの変更も可能です。(オプションとなります)
- 【1】 ご家族による逆さ水、末期の水の儀式
- 【2】 専門係員によるご洗体(このときお肌は見えません)
- 【3】 ご洗浄(このときお肌は見えません)温水でお体を流し、くまなくお拭き上げます。
-
-
02.お着替えご家族もご一緒に行います
最初は死装束にお着換えをさせます。
天国へ向かうのは長旅になりますので、旅支度をきちんとした上で天国へと送りだしていただきます。お着替えの順番
- 足袋を履かせます
- 脚絆(きゃはん)を付けます
- 手甲(てっこう)を付けます
-
頭陀袋を懐に入れます
袋の中には6文銭が入っています。三途の川を渡る際のお金となります
- 天冠(てんかん)をつけます
- 杖を棺に入れます
- 数珠を持たせます
-
03.ラストメイクご家族もご一緒に行います
ラストメイク
ラストメイクとは、お肌を整え、生前のようなお顔になるよう施すお化粧のことです。専用の化粧品を使用しますが、ご愛用の化粧品がある場合はお気軽にご相談ください。
専用の化粧品を用いてお肌の色を整え、開いた口を閉じることで穏やかな表情にいたします。 -
04.末期の水ご家族もご一緒に行います
この世で最後に召し上がるお飲み物となります。その方がお好きだったものをご用意します。ご家族の方に杯をお持ちいただき、お口元を濡らしていただきます。