家族葬の花祭壇~家族・故人の想いが込められた真の花祭壇スタイル
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- 【 葬儀の種類 】
家族葬において花祭壇を選ばれる方が、最近とくに増えています。「もっと故人様に喜んでもらえる葬儀にしたい」「故人様の人となりを表現したい」といった想いを形にするために、従来の白木祭壇に代わり、色とりどりの花を使った花祭壇が選ばれているのです。
この記事では、家族葬にふさわしい花の種類や、花祭壇スタイルについて解説します。「故人様らしさ」やご家族の思いを反映した家族葬の花祭壇事例もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.家族葬で花祭壇にするメリット
「家族葬で花祭壇を置きたい」というご要望は、弊社にも多く寄せられます。多くの方が花祭壇に惹かれるのは、花祭壇が「家族葬を特別なものにしてくれる」と感じさせるからかもしれません。
家族葬で花祭壇にすることの一般的なメリットをご紹介します。
安らぎ・あたたかさのある空間にできる
家族葬はご遺族や親しい友人などのみで、小規模で行われることが多く、温かみと親密さが感じられる特徴があります。その一方、規模が小さいほど、どこか物悲しさを感じることもあるかもしれません。
色とりどりの花を使った花祭壇にすることで、よりあたたかみのある空間を創出することができます。花のやさしい香りが会場内に漂い、安らぎを感じることもできるでしょう。
オリジナルの花祭壇にしやすい
伝統的な白木祭壇は、斎場の規模や予算をもとに、カタログ見本の中から選びます。花祭壇も一般的なものはカタログから選びますが、花の種類を増やしたり、斎場の広さに合わせたデザインにしたりなど、アレンジがしやすい点が魅力です。
「華やか」「厳か」など希望に沿ったスタイルでお別れができる
花祭壇の印象は、花の色や種類だけではなく、ボリュームや活け方を変えることによって変わります。そのため「華やかさ」や「厳かさ」など、さまざまなスタイルの表現が可能です。故人様のご希望やご家族の思いを反映した花祭壇で、より特別な家族葬にすることができます。
家族葬についてもっと詳しく知りたいという方は、「家族葬とは?」の記事をご覧ください。
2.家族葬の花祭壇にかかる費用
家族葬の花祭壇を一般的なカタログから選んだ場合、費用の相場は10万円~30万円です。花祭壇の規模が大きくなると60万円程度になることもあり、場合によっては100万円を超えることもあります。
花祭壇には、生花を使った「生花祭壇」と、造花(アーティフィシャルフラワー)を使った「造花祭壇」があります。造花を使った祭壇の場合、費用は8万円~30万円と、生花祭壇よりも安価です。ただし、造花のほとんどは規制品のレンタルであり、生花の持つ自然な香りや生命感を表現することはできません。
宗教別の花祭壇相場も知りたいという方は、「家族葬における祭壇の種類・費用相場」の記事を参考になさってください。
3.花祭壇の印象を決める要素
「花祭壇は、選ぶ花の種類によって印象が変わる」とご紹介しました。あたたかみがあって、なおかつ希望に沿った花祭壇にするには、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。
ここでは、花祭壇の印象を決める要素を深堀りしてご紹介します。家族葬において花祭壇デザインを決めるときの参考になさってください。
花の種類
どのような花を使うかによって、花祭壇から受ける印象は大きく変わります。日本では従来、菊、蘭、ユリなどが祭壇にメインに使われてきました。これらの伝統的に使われてきた花を中心に使用することで、花祭壇を格式高く仕立てることが可能です。近年は、このような花に加え、洋花も含めた多様な花々が採用されています。
さまざまな種類の花を組み合わせることで、まるで花畑にいるかのような自然で温かな雰囲気を創出することもできます。
花の色
花祭壇の花の色は、白や薄紫などの落ち着いた色合いをイメージされる方も多いかもしれません。しかし、花祭壇の花に、そもそも「使ってはいけない色」はありません。
白を基調にしたカスミソウやカーネーションは、純粋さや清らかさを表します。またオレンジのガーベラやダリアなどの明るい色彩の花であれば、元気で活発な印象を与えることができます。
「花祭壇について、何から考えたらよいかわからない」という方は、花の色(テーマカラー)から決めるとご希望に沿った花祭壇を選びやすくなるため、おすすめです。
祭壇の大きさ
花祭壇は、葬儀会場に収まる大きさであることが大前提です。しかし、会場の大きさに対して祭壇が小さすぎると、全体として寂しげな印象を与えかねません。会場の大きさを考慮して、適切な大きさの祭壇を選択することが肝心です。
祭壇のデザイン
一般的な花祭壇は、カタログからデザインを選ぶのが基本です。デザインの美しさや、会場の雰囲気を考慮し、デザインを選択します。以下に、基本的なデザインのカテゴリーを紹介します。
・ナチュラル:花の葉などの緑を多用し、温かみとやすらぎを与える
・クラシック:白や淡色の花々で統一されており、格式ある葬儀に適している
・モダン:洋花を多く使い、鮮やかな花をアクセントとして加えることで現代的な感覚を表現
その季節に入手しやすい花を使用し、正確に並べることでラインを作るデザインが多く見られます。
予算
祭壇の印象を決める要素としては、予算も大きく関わってきます。予算を多く取れば、花祭壇で表現したいことが実現しやすくなるでしょう。
以上に挙げた5つの要素によって、花祭壇全体の印象が決まります。しかし多くの場合、花祭壇のデザインはカタログでいくつかの選択肢が示され、その範囲内から選ぶことが一般的です。
弊社「花葬儀」では、カタログにある花・デザインから選ぶのではなく、まずご家族の希望を伺い、それに基づき花や祭壇デザインを選択していきます。次項では、花葬儀でよく選ばれる花について詳しくご紹介します。
4.【花葬儀】花祭壇によく使われている花~ご要望・季節の花で演出~
葬儀や祭壇に使われる一般的な花として、菊、蘭、ユリなどを先ほど挙げましたが、特別な規定はありません。色味がはっきりとした花や、より香り高い花を使ってもよいのです。
特に家族葬は一般葬と比較すると参列者が限定されるため、ご家族の使いたい花を取り入れやすいというメリットがあります。
ここからは、花葬儀の花祭壇でよく使用する花の一部をご紹介します。
ダリア
ダリアはキク科の花で、大きさ、咲き方、色味が豊富です。外巻きになった小さな花びらが密集し、球のような見た目がイメージされやすいでしょう。主な開花時期は初夏~秋ですが、通年で入手しやすい花です。
カラフルでボリュームのあるダリアは、花祭壇を鮮やかに彩るため、非常に好まれています。
ヒマワリ
夏を象徴するヒマワリは、その明るく力強い生命感で、故人様の生まれた季節や明るく元気なお人柄を表現できます。
ヒマワリというと1種類しか思い浮かばないという方も多いかもしれませんが、実は100種類以上あることはご存じでしょうか。過去には、ヒマワリの花を希望されたご家族のために、8種類のヒマワリを使った花祭壇をご提案・作成した事例もございます。
■8種類のヒマワリを使った祭壇実例
バラ
2000年までの花祭壇の花は、「トゲがなく、香りや色彩が控えめなもの」が多く採用されていましたが、2000年以降は色鮮やかで香り高い洋花も積極的に取り入れられるようになりました。バラも、そのうちのひとつです。
バラを好きだったという故人様は多く、「バラを中心とした祭壇にしてほしい」という要望をいただくこともあります。バラの持つ「気高さ」「気品」をテーマとし、華やかな雰囲気を演出することも可能です。
桜
日本人に愛されている桜は、使える時期が短いながらも、人気があります。枝ごと壺に活けて飾ることによって、儚さだけでなくダイナミックさを演出することも可能です。季節がめぐり桜の花が咲くたびに、故人様を思い起こし、やさしい思い出に浸ることができるでしょう。
花葬儀には、桜の魅力を引き出した花祭壇実績も多数ございます。
カーネーション
柔らかな花弁と色使いが魅力のカーネーションは、花の中でも特に種類が豊富です。母の日の送り物として有名ですが、実は葬儀と深い関係にあり、献花などにも使われてきました。
年間を通じて入手可能で、多様な顔を持つカーネーションは、祭壇の主役も、メインの花の引き立て役も担うことができます。
カーネーションの特徴や、カーネーションを使った花祭壇の事例も、合わせてご覧ください。
このほかにも、花葬儀では花だけでなく木々や小物も使い、「故人様のお好きだったもの」「故人様らしさ」「ご家族が故人様に叶えて差し上げたかったこと」などを表現しております。
花葬儀で表現できる花祭壇の実例について、この次の項でご紹介いたします。
5.【花葬儀】家族葬でできる花祭壇のスタイル
花祭壇のデザインを決める一般的な要素として、花の種類や色、予算などがあるとお伝えしました。
弊社「花葬儀」の場合、そこからさらに花祭壇に要素を加えます。そうすることで、どこにもないオリジナル性の高い祭壇や、大切な人への想いがより詰まった祭壇を、お客様と共に作ることができるのです。
どのような要素なのか、そして、希望を叶えるための演出がどこまで可能なのか、事例と共にご紹介します。
花祭壇のテーマを決めて作る
花葬儀では、花祭壇を決めるためのヒアリングに長い時間をかけています。ご家族の希望が反映された、その方らしいオリジナル花祭壇を作ためには、故人様のお人柄やお好きだったもの、ご家族の想いをしっかりと知ることが必要不可欠だからです。
お話をたくさんうかがっていると、花祭壇を通じて表現したい「テーマ」が見えてきます。例えば以下のようなものです。
・故人様が大好きだった場所の世界観を、花で表現する(例:遊園地や公園、旅行先など)
・故人様のお好きだった花一色で贅沢に祭壇を作る(例:あじさい、スイートピーなど)
・故人様が生涯大切にしていたものを、花や小物を使って表現する(例:ペット、趣味など)
下記は、故人様が大好きだったものを花祭壇に取り入れた事例です。
・「ディズニー」と「くまのプーさん」がテーマの花祭壇
ディズニーランドと「くまのプーさん」が大好きだった故人様のために、くまのプーさんをイメージさせる黄色の花をメインに使っています。花祭壇の中には「隠れミッキー」をいくつかお入れし、棺の中には「永久ディズニーランド入場チケット」を作ってお入れしました。
さまざまな手段でテーマを演出する
テーマを表現するのに使うのは、花だけではありません。花葬儀では、花以外にもさまざまな手段を使って、大切な方への想いや願いを演出しています。
その事例をご紹介します。
アーチを入れる
花葬儀では花だけでなく、「アーチ」のような小道具を用いることで、花祭壇周辺も含め、テーマを最大限に演出します。花だけにこだわらず、空間全体でご家族のご希望をより表現できるように創意工夫いたします。
・水音が響きわたる公園がテーマの花祭壇
こちらは、花が大好きだったお母様のための「ガーデニング調の公園」をテーマとした花祭壇です。花を使ったアーチとベンチを飾り、人工芝を棺の下に敷くことで、イングリッシュガーデンのような美しい空間を演出いたしました。故人様の好きな色である紫と赤色、そしてグリーンでまとめ、会場内にはラベンダーのアロマオイルを焚いています。
・「Pretty Woman」をイメージした花祭壇
花祭壇と同じ花を使ったアーチを棺の近くにご用意し、棺の中からでも見ていただけるよう工夫をこらしました。ピンクが大好きだったお母様のために、ピンクの花をメインに可愛らしくアレンジした花祭壇です。
好きだったものを祭壇に盛り込む
花葬儀では、故人様のお好きだったものを花祭壇に取り入れることで、よりご家族に故人様を身近に感じ、故人様に思いをはせていただけるよう心がけています。
下記の事例は、その一例です。
・大好きな洋画とともにお送りした花祭壇
古い洋画がお好きだった故人様のために、プロジェクターで「ローマの休日」を流し、祭壇近くにオードリー・ヘップバーンのブロマイドもお飾りしました。「お花でいっぱいにして送ってあげたい」というご家族のご希望があり、ピンクや紫など、明るい色の花を会場いっぱいに飾りました。
光(ライト)で演出
花葬儀ではライトを用いて、花祭壇により神秘的な雰囲気を与える演出も行っています。
・光を使った情緒あふれる花祭壇
こちらは「紅葉」がテーマの花祭壇です。赤、オレンジ、イエローなどのビビッドな色の花を飾り、ライトアップすることで幻想的な雰囲気を作りました。暖色が光を受けて、よりあたたかく、よりテーマにふさわしい空間となっています。
ライトのほかにも、お客様のご要望に合わせた演出を行っておりますので、「こんなお願いは無理かな」と思わず、どのようなことでも遠慮なくご相談ください。
故人様を感じられるよう空間全体を工夫する
一般的な葬儀では、参列者は一列に並び、正面にある故人様の棺や祭壇と向き合う形になります。これだけでも十分故人様をしのぶことはできますが、花葬儀ではさらに故人様に思いをはせていただくため、棺を縦(や斜め)に置いたり、写真や動画などを使ったメモリアルコーナーを設置したりします。
・色とりどりの花で飾った無宗教葬の花祭壇
こちらは、空間を工夫した葬儀・祭壇の一例です。棺を斜めに置き、周りを回っていただくことで、故人様とより近くでお別れすることができるようにしました。海が好きだったという故人様のメモリアルコーナーには、小さな砂浜をお作りしています。
「しのぶ」という言葉には、過ぎ去った人や場所などを、懐かしい気持ちで思い出す意味があります。花祭壇にその人らしさが伝わるテーマを持たせ、あたたかい気持ちで故人様を偲ばれてはいかがでしょうか。
家族葬の花葬儀事例は花祭壇ギャラリーでもご覧いただけます。また、家族葬のプランと費用の詳細は、「家族葬とはどんなお葬式?」のページにてご確認ください。
6.家族葬の花祭壇に関するQ&A
祭壇に飾る花は、故人様への思いを届けるものとして、どの葬儀社もこだわりをもって使っています。花を多く使えばそれだけ華やかになりますが、見る人によっては「派手」「贅沢」とうつるかもしれません。
花葬儀では、花祭壇にこだわらず、花以外のものを使って、故人様らしいお別れの場を設けるお手伝いもしております。花祭壇をご希望されないのであれば、「花を使わない祭壇にする」という選択もございますので、お悩みの際はぜひ一度ご相談ください。
お庭の手入れが好きだったという方は、多くいらっしゃいます。過去には、故人様が生前育てていた花と同じものを祭壇に組み込んだり、育てていた鉢植えを祭壇近くに飾ったりした例がございます。
また、葬儀を斎場ではなく、ご自宅のお庭で執り行う「ガーデン葬」も可能です。そのほかにもご要望に応じてさまざまなご提案をしておりますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。
祭壇で使う花の種類に決まりはありません。葬儀形式に関係なく、好きな花を祭壇に飾ることができます。桜やヒマワリなど、季節によっては入手が難しい花もございますが、可能な限りご希望に沿ったものをご用意いたします。まずはご要望をそのままお伝えください。
ご家族の希望が反映された、納得のいく花祭壇を用意するためには、時間をかけて話を聞いてくれる葬儀社を見つけることがとても大切です。信頼のできる葬儀社を見つけられるかどうかは、葬儀全体の流れと品質にも大きく影響を与えます。
まずは、葬儀社のサイトや、口コミなどで調べましょう。さらに事前相談を利用することによって「時間をかけて要望を聞いてくれるか」の他にも、スタッフの対応の質、雰囲気なども確認することができます。
7.花祭壇を使った家族葬で心に残る美しいお別れを
小規模で行われることの多い家族葬は、故人様により近い形でお別れをすることができます。その家族葬に花祭壇を置くことで、お別れをよりあたたかく、そして思い出深いものとして心に刻むことができるでしょう。
花葬儀では、色とりどりな花を使った花祭壇を数多く手掛けております。100人いれば100通りの葬儀があるように、花祭壇に込める想いもさまざまです。まずは、事前相談にてご要望をお聞かせください。どうぞお待ちしております。