花葬儀を選んだ理由
「無宗教」「お花たくさん」「身内だけ」
自分ひとりで準備しなければならなかったので、はやめに心の準備をして、いざというときにすぐお願いできるようにしようと思っていました。
そこで、インターネットで検索した時にとてもきれいなお花の祭壇がすぐにでてきたので、この葬儀社はいいなと思いました。
詳細を見てみると「無宗教」「お花たくさん」「身内だけ」といったキーワードがホームページに書いてあったので、自分のコンセプトに合っていると思いました。
花葬儀を体験して良かったこと
・通夜の前の時間のに納棺の儀があったのですが、その時間がとても印象に残っています。
父と家族だけの最後の時間をゆっくり過ごすことができました。
・祭壇のお花がとても綺麗でした。
ボリュームが大きくてお花の量もたくさんあったので、見栄えがよかったです。特にアジサイが大きくて立派でした。こんなに大きなアジサイがあるんだ!と驚きました。
-お父様はどんな方でしたか?
マニラで戦争を経験しました
戦時中はマニラにいて、マニラで通信をしていました。
父がよく語る武勇伝になりますが、「山に籠っていてモールス信号で連絡をとる担当だったため、みんな亡くなってしまったが自分だけは無事だった。帰りの船でも無線を直したりする担当だったので、待遇が良く結構いい部屋にいた」といった話をよくしてくれました。
とても運が良い人だったのだと思います。
日本に帰国してからは技術屋の感性で新規事業を起こし、大型のレコーダーしかない時代に、小型テープレコーダーを作成、販売しておりました。
常に図面を引く後姿が子供の頃から印象的で、根っからの技術者であったと思います。
几帳面でいい加減な事が嫌いだったので、だらしない人にははっきりと物申していました。
93歳でしたが、声が大きくいつまでも頭脳明晰で100歳頃まで長生きすると思っていました。
病気をしたことがなく骨が丈夫でしたので、骨壺のサイズは特大サイズ!(笑)
最後まで存在感のある人であったと思います。
こんなご葬儀でした
お式への要望
3つのキーワード
・「無宗教」「お花たくさん」「身内だけ」というコンセプトがもともとあったので、花祭壇できれいに飾ってほしい。
・父自身が「坊さんは呼ば無くて良い」と遺言してましたので祭壇は無宗教で。
・お母様が車椅子生活なので祭壇は低めに作成してほしい。
・将来的には散骨したい。
実際のご葬儀
ご家族様だけでゆっくりと送りたいとのことですので、喪主様・ご長女・ご長男のみの参列となりました。
記念として写真を撮ってほしいとご要望がありましたので、サービスで通夜式、告別式の2日間とも撮影ができるスタッフを同行し、通常より多くのお写真を撮らせていただきました。
納棺の儀では、納棺師とのやりとりがとても和やかなムードですすめられました。
故人様がお好きな飲み物は日本茶とのことですので、日本茶を末期の水としてお召し上がりいただきました。
-葬儀が終わってみての感想はいかがですか?
納棺の儀がとても良かったです
納棺の儀は故人をゆっくりと偲ぶ時間になったので本当に良かったです。
祖母の葬儀の時はバタバタしているうちに終わったというイメージがあったのですが、納棺の儀を行うことで人がいるとなかなかできないこと(触れたり、泣いたり)ができ、まるで家族のみで行う身内の結婚式みたいだと思いました。
式場もきれいで良かったです。
父の遺骨はまだ私の部屋にあります。「お寺にいるより私と一緒のほうがいいでしょ!」と思って。
『広い所、マニラのほうに骨を撒いてくれ』と父が希望していたので、できれば南の海に散骨したいと思っています。
エピソードとお写真は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。