お客様インタビュー

葬儀を終えられたお客様に、花葬儀でのご葬儀について感想をお伺いしました。

湯かん、山寺をイメージした祭壇、孫たちの葬儀への参加。譲れない3つの希望が、見事にかないました。

故人様:男性
場 所:東本願寺 慈光殿
プラン:家族葬
会葬者数:親族:11名 一般:5名

湯かん、山寺をイメージした祭壇、孫たちの葬儀への参加。譲れない3つの希望が、見事にかないました。

湯かん、山寺をイメージした祭壇、孫たちの葬儀への参加。譲れない3つの希望が、見事にかないました。

故人様:男性
場所:東本願寺 慈光殿
プラン:
家族葬
会葬者数:
親族:11名 一般:5名

花葬儀を選んだ理由

他社が難色を示した湯かんの相談に「できますよ」と即答してくれました。

父が亡くなる2ヵ月ぐらい前から、葬儀社探しを始めました。いろいろ調べることは、父の死を認めるようで抵抗があったものの、準備なしにドタバタとやって、間に合わせの葬儀になってしまうのは、絶対に避けたかったのです。
そこで、おそらく4、5社に電話で葬儀の事前相談をしました。花葬儀さんを候補のひとつにしたのは、画一的な白い菊の祭壇に抵抗があったからです。オリジナルの祭壇をつくる葬儀社がないかネットで検索してみると花葬儀さんがヒットし、バリエーション豊かな花祭壇の写真を見て強く惹かれました。

花葬儀さんに決めたもう一つの理由は、プランナーさんの対応力が素晴らしかったからです。どのようなことを質問しても、打てば響くとでも言うのか、私の求めている答えが素早く返ってきました。その最たるものが、湯かんです。

父はお風呂が好きだったので、最後は湯かんできれいにしてあげたかった…。ですから、どうしてもはずせない要望でした。けれども、湯かんの相談をすると、どこの葬儀社も「場所は確保できますか?」「給水車と長いホースが必要ですね」などと歯切れが悪く、消極的な態度がうかがえました。そのような中、花葬儀のプランナーさんだけは「ポータブルの浴槽と水のタンクがありますから、畳1畳程度のスペースがあれば、どこでも湯かんはできますよ」と私の気持ちに寄り添ってアドバイスしてくださったのです。
そのおかげで、私の一番の希望をかなえることができました。

花葬儀を体験して良かったこと

父を遺体ではなく、人として扱ってくれていることに感動しました。

湯かんでは、体を洗うのはもちろん、髪の毛も「2回、シャンプーしましょう」と言って、2回目はアロマの香りのシャンプーで洗っていただきました。私たち兄弟も少し手伝わせてもらい、自分の手で父の旅立ちの支度ができたので、その心遣いに感謝しています。

スタッフの方々がかなり汗をかかれていたので、「お水を買ってきましょうか」とお声がけしたところ「今、中断したら故人様が風邪をひかれてしまいますから大丈夫です」とおっしゃったのには驚きました。父を遺体ではなく、人として扱ってくれている――思わず感動しました。

また、花祭壇の打ち合わせでは、フラワーデザイナーさんに「山寺の庭のようにしてほしい」とお願いしました。父が好きだったお寺の庭を散歩しているかのような、自然な感じで草木や花がある祭壇になればと思ったからです。

斎場に初めて足を踏み入れたときの驚きは、今も鮮明に覚えています。そこには想像を超える素敵な空間が広がっていました。季節の花である紫陽花(あじさい)をあしらった花祭壇の周りには竹が立てられ、足元にはところどころに苔や石があり、背の高い葉のついた樹々の下に扇風機が置かれて優しく葉が揺れるような演出までされ――。まさに山寺の庭で、父の姿が見えるようでした。
その他に「少しモダンな感じに」というリクエストをしたところ、大きいダリアの花をところどころに飾ってくださいました。白・緑・黄色・紫の配色とインパクトのあるダリアが、まさにモダンな雰囲気を醸し出していましたね。このような細かい配慮をしてくださったからこそ、ありきたりではない「理想の花祭壇」に仕上がったのではないかと思います。

お父様はどんな方でしたか?

温和で苦労も表には出さず、子供を優しく見守ってくれました。

休日も時間があれば仕事
写真はイメージです

父は昭和一桁生まれで、大学生のときに結核を患い卒業が2年遅れ、そのうえ社会人になってから再発して療養していたこともあり、就職もうまくいかなかったと母から聞いた記憶があります。

仕事を転々とした後、覚悟を決めて脱サラし、士業の資格をとったときには40歳手前になっていましが、そこから自分で事務所を構えて仕事を始めたんです。自分の両親や子供もいましたから、懸命だったのだと思います。夜帰ってくるのも遅かったですし、休日も時間があれば仕事をしていましたね。70歳まで仕事を続けていたのですから、バイタリティがあったのだと思います。
ただ、いくら忙しくても愚痴を言いませんでしたし、子供たちにはその大変な姿を決して見せず、とても温和な人でした。

また、子供たちの生き方に口を挟むこともなく、私が学生のころ海外に短期留学をしたいと願ったときにも、二つ返事で送り出してくれました。

仕事に取り組むだけでなく多趣味な面も。特に旅行好きで、夫婦で国内外を旅していました。

左:ドイツ旅行 右:京都旅行

温和でしたがアクティブな面もあって、若い頃はゴルフを、その後は社交ダンスにもチャレンジしていましたね。あとは、とにかく旅行が好きでした。海外にも、たびたび夫婦で出かけ、世界中を駆けめぐっていた感じです。
話好きな一面もあり、ツアー旅行に参加すれば他のお客さんとすぐに仲良くなってしまい、その方々と後日旅行をご一緒したり、食事に行ったりすることもありました。

ただ、高齢になってからは、国内旅行が増え、特に好んで京都に行くようになりました。京都は一人旅もしていました。お寺の散策が楽しみだったようです。お風呂好きだったので、温泉も楽しんでいたかもしれません。

わからないことを尋ねると必ず答えが返ってくる「生き字引」みたいな人でした。

尋ねると必ず答えが返ってくる「生き字引」みたいな人でした
写真はイメージです

私が子どもの頃、宿題などわからないことを父に聞くと、何でも答えが返ってくるんです。運動会の感想など、文章が書けずに悩んでいると、代わりに書いてくれたこともありました(笑)。

決して子どもにべったりというわけではなく、「こうしなさい」などうるさいことを言うわけでもなく、好きなようにさせてくれた父ですが、私が困っているとすぐに手を差し伸べてくれたんです。 仕事で忙しかったはずなのに、いつも遠くから優しく見守ってくれていましたね。

そこにいてくれるだけでとても安心できる、私にとって父はそんな大きな存在でした。

こんなご葬儀でした

まるで山寺の庭を歩いているかのような祭壇

  • 思い出の品々を飾ったメモリアルコーナー
  • コンセプトボード

お式への要望

山寺の庭を思わせながらも、モダンで明るい祭壇を。

〇山寺のような落ち着いた雰囲気の演出。
〇和の中にも洋が感じられるスタイリッシュな花祭壇。
〇小さい孫たちが、怖がらずに父を見送れる葬儀にしてほしい。

実際のご葬儀

〇棺の後方、左右に竹を立て、足元には苔や石を置いて、山寺の雰囲気をつくりました。
〇背の高い樹を並べ、そこにライトをあてて祭壇の後ろの壁にシルエットを映し、まるで樹が何本もあるかのような庭を思わせる空間に。
〇白、緑の草花をベースに、ポイントとしてパープル、イエローの洋花を添えました。和と洋がミックスされたオリジナリティあふれる花祭壇ができました。

葬儀を終えての感想はいかがですか?

葬儀は、のこされた家族のためのものでもあります。自己満足だったかもしれませんが、妥協しなくてよかった。

お孫さんのひとりがお棺を覗き込んでいる姿

ちょうどコロナの頃に父が入院したため、子供の面会は許されず、父は孫たちとしばらく会えないまま亡くなりました。そこで私は、なんとか孫たちを怖がらずに葬儀に参加させ、そばで父を見送ってもらいたいと思い、花葬儀さんに「山寺の庭のイメージを壊さずに明るい色の花も使ってほしい」と我が儘なリクエストをしました。

さらに湯かんでメイクなどもしていただいたため、やつれていた父の顔は生気を取り戻し、孫たちはおびえることもなく、用意してきた絵や折り紙をお棺に入れていました。孫のひとりがお棺を覗き込んでいる姿が忘れられません。父も喜んだでしょうし、孫たちにとっても貴重な体験になったはずです。

母は、私に負担をかけたくなかったのでしょう、「地元の葬儀社さんに依頼して、普通のお葬式でいいじゃない」と言っていました。ただ、父は一生懸命に働いて、子供たちを育ててくれました。私が、のほほんと暮らしてこられたのも父のお陰です。だから、最後の最後は、自己満足かもしれませんが、父を好きだったお風呂に入れ、父が好んだ山寺を感じさせる祭壇で、父の孫たちと一緒に思いのこもった葬儀で見送りたかった…。

この3つの願いを花葬儀さんが形にしてくださったことで、母をはじめ兄弟、孫たちにも深く記憶に残る葬儀にすることができました。妥協せずに自分の思いを通したのは、大正解だったと思います。素敵な空間を、そして親切なご対応をありがとうございました。

エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。

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