仏教の葬儀
「仏教葬」はご僧侶をお招きし、大切な方の成仏を祈るお葬式で、日本で最も多く行われています。
菩提寺(お付き合いのあるお寺)の有り無しや宗派によってしきたりやマナーが変わってきます。
仏教のご葬儀とは?
仏式の葬儀は、日本で最も多い形式の葬儀だと言って良いでしょう。宗派に分かれていますので、細かい点では異なっていますが、仏教に対応した葬儀が行えます。仕事やプライベートで葬儀に参列したことがある方も、仏式の葬儀が多いことから何となく流れがわかっているのではないでしょうか。
宗派で異なっているのは焼香の方法や数珠の持ち方などですが、最近では仏教に親しみのない方も増えていますので、厳密に知っている方は少ないと思って良いでしょう。
通夜から葬儀・告別式まで読経するのは、菩提寺や葬儀会社で依頼した僧侶が行うケースがほとんどです。昔ながらの葬儀スタイルから、家族葬や1日葬などでも対応していると思って良いでしょう。
仏教式でご葬儀を行う時に気を付ける事
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菩提寺について
菩提寺(お付き合いのあるお寺)がある方は、そのお寺のご僧侶をお招きます。菩提寺がない方は、寺院を紹介いたします。
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宗派について
すべての宗派に対応しています。お寺との付き合いがない方でも、ご要望に合った宗派の宗教者様をご紹介可能です。
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お布施について
花葬儀でご紹介した宗教者様のお布施に関しましては、一律を基本として適正な額を提示しております。
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仏教のご葬儀の流れ
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01.臨終
ご家族がお亡くなりになってから、通夜や葬儀の手配を進めていきます。病院での臨終ですと看護師によって清拭・エンゼルケアが行われますので、その間ご家族は待機することになります。時間にして30分くらいでしょう。
もし、葬儀社との事前契約があるなら、その間に通夜や葬儀に関しての問い合わせもできます。また、病院では死亡診断書を発行します。
これは、お住まいを管轄する役所に死亡届を出すときに必要な書類です。他にも死亡診断書を提示しなくてはいけない手続きがありますので、数部のコピーを持っていると良いでしょう。
病院で亡くなっても安置所は2時間くらいしか使えませんので、ご自宅や他の安置所に移動してもらうことになります。 -
02.搬送・ご安置
病院でご家族が亡くなったら、寝台車でご自宅へ搬送します。病院には提携の葬儀社が常駐していることがあり、搬送を依頼できますが料金が高額になる可能性があります。
依頼する葬儀社に搬送してもらいご自宅に到着したら枕飾りを作って、僧侶の枕教を受けます。
ご安置の時に室温が高い時期はドライアイスが必要になるので、葬儀社から受け取りましょう。菩提寺のない方は、葬儀社に依頼して僧侶を紹介してもらうこともできますので、檀家になっているかどうかを先に知っていた方が良いでしょう。 -
03.通夜
ご安置場所で納棺してから斎場に搬送して、通夜の準備を進めます。通夜までの間に葬儀社と相談して、葬儀の方法や新聞のお悔み欄に掲載するまでの細かい打ち合わせが必要になります。
斎場にご遺体を安置してから祭壇に供物や供花を並べますが、並べ方にも親族内の優先順位があるので把握しておく必要があります。
一般的な通夜の流れは、親族挨拶、僧侶の入場で始まります。読経を終えたら焼香、僧侶が退席してお別れが済んだら飲食の提供をします。
親族の中にお泊りになって葬儀・告別式に参列する方がいれば、宿泊場所の手配も必要になるケースがあります。 -
04.葬儀・告別式
葬儀では弔電を紹介するため、読み上げる順番の優先順位はご家族で決めて、司会進行に指示をします。
その後、時間になったら参列者の受付をして会場内に入って着席していただきます。
開会してから僧侶が入場し読経を始めます。読経の後で参列者にも焼香してもらい閉式となります。
この後が告別式で、出棺の前に棺の蓋を開けて最後のお別れをします。供花を使うか別の花を用意して、棺の中に別れ花を入れた後、棺の蓋をします。
出棺をしたら葬儀・告別式が終了して、火葬場へ搬送します。 -
05.葬儀後について
葬儀の直後は、火葬場での儀式として骨上げがあります。ご遺骨と一緒に火葬場から戻りますが、この時に埋葬許可証の受け取りが必須です。墓地や納骨堂に納めるときに必要な書類です。
ご自宅に戻ったら、後飾り祭壇を設けて環骨法要を行います。2段くらいの祭壇に白い布をかけて、四十九日までの間のお参りができるように整えます。
通夜、葬儀・告別式に参列できなかった方が、ご自宅に訪問してお焼香することもありますので、ほとんどの方は用意をしています。
火葬場から戻ってから繰り上げ初七日法要をする人が多いので、初七日の準備も必要になるでしょう。
四十九日法要は身内のみで行うことが増えていますが、その際には僧侶の読経がありますので、お布施などの用意もあります。
仏教のご葬儀のポイント・注意点
仏教のご葬儀のポイント・注意点
仏教葬を行う際のポイントや注意点もご紹介しましょう。大きなまとまりで仏式としてご紹介しましたが、宗派に分かれていて、その違いによって葬儀で考えることは異なります。宗派によって確実に異なるのは、読経の種類と焼香の方法です。念珠・数珠の持ち方も同じです。
親などの宗派がわからないと、菩提寺以外で僧侶の手配をするときに困るケースもあります。葬儀の最中に必要な仏具など一式でも、細かい違いがありますので、葬儀社や菩提寺の僧侶と相談した方が良いです。葬儀トラブルとして菩提寺の僧侶に連絡をせずに葬儀を済ませ戒名を受けた結果、菩提寺の墓地に納骨を拒否された例もあるので注意しましょう。
戒名は1つの宗派の中に3つのランクにわかれていて、位が高いほど僧侶への謝礼も高いと言われています。バブルの時期に戒名はビジネス化したとも言われていて、ランクによっては高額な費用が掛かるようになりました。そのため、菩提寺に納骨しないのであれば戒名は必要ないという考え方も増えています。
納骨する場所によって仏式葬儀で手配することは変わると考えて構いません。
その他の注意点
菩提寺がある場合、宗派に合わせた決まりを守らないと後でトラブルになる可能性があるので、ルールに従って葬儀をすることになるでしょう。僧侶に対してお布施や車代などを渡しますが、明確な相場が決まっていないため、相談して決めることができます。
また、別の斎場で葬儀や告別式をするのではなく、菩提寺で行うことになっている場合もありますので、出来れば生前に必要なことを確認した方が良いでしょう。
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