葬儀参列者のマナーガイド
葬儀・告別式・お通夜に参列する際に知っておいたほうが良い葬儀のマナーをご紹介いたします。
お悔やみのご挨拶
訃報の連絡が届いたら
訃報を聞いた時の対応は、故人との関係によって異なります。親族や親しい友人の場合は、すぐに弔問へ駆けつけます。その際は、玄関先で遺族にお悔やみの言葉を述べてから、深くおじぎをします。
弔問では遺族にお悔やみを述べた後、手伝いを申し出ます。手伝いが不要な時は、「あらためて、通夜に伺います」とあいさつして辞去します。故人と親しい間柄の場合は、他の友人や知人への連絡係を引き受けると良いでしょう。親しく近所付き合いをしている場合も同じです。
やむをえない事情で通夜や葬儀に参列できない場合は、代理人を立てるか、葬儀の前日までに弔電を打ち、後日弔問します。遠方や病気などで弔問できないときには、お悔やみの言葉を添えて香典を送ります。
故人とそれほど親しくない場合、弔問するのであれば玄関先でお悔やみを述べる程度にとどめ、あらためて通夜や告別式のどちらかに参列すると良いでしょう。
葬儀が終わってから訃報連絡が回ってきた場合、お悔やみを伝える気持ちとしては「お線香」をお渡しすることが多いようです。
香典をお渡ししてしまうと、受け取らないこともありますが、気を遣わせてしまうことがありますので、お返しもののいらないカタチとして、お線香やお花をお送りするのが良いと思います。
故人が会社関係者の場合は、会社の方針に従いましょう。
- お悔やみの言葉を述べる
- 手伝いを申し出る
- 連絡係を申し出る
メモを持参すると良いでしょう
お悔やみを伝える
お悔やみは簡潔に
気の利いた事など言わずに、本当に思っている事、驚いているなど伝えて下さい。次に落ち着いて、葬儀の日程、場所、また、お手伝いできることなどを尋ねてみましょう。ご遺族も悲しみの中連絡をしているので死因などを長々と尋ねるのは禁物です。うまく言葉がでてこない場合は、「このたびはご愁傷さまでございます」というだけでもかまいません。
故人が会社関係者の場合は、会社の方針に従いましょう。
[一般的なお悔やみ]
- ・このたびは、まことに思いがけないことで本当に残念でございます。 お疲れの出ませんように。
- ・このたびは、誠にご愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申し上げます。
- ・このたびは、本当に残念でなりません。ご家族の皆様、どうぞお力落としのございませんように。
[急死の場合]
突然のことで、信じられない思いです。こころよりご冥福をお祈り申しあげます。
思いがけないことで、なんと申し上げていいのか、言葉がみつかりません。心よりお悔やみ申し上げます。
[長患いの場合]
皆様のご看病のかいなく、本当に残念なことです。心よりお悔やみ申し上げます。
先日、お見舞いにうかがったときはとても元気そうにしていらっしゃったのに、残念でなりません。
- このたびは、誠にご愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申し上げます。
- このたびは、まことに思いがけないことで本当に残念でございます。 お疲れの出ませんように。
「心よりお悔やみ申し上げます」
つかってはいけない言葉
[重ね言葉は禁句です]
- ・かえすがえすも残念で
- ・くれぐれも
- ・重ねがさね など
[一般的なお悔やみ]
- ・このたびは、まことに思いがけないことで本当に残念でございます。 お疲れの出ませんように。
- ・このたびは、誠にご愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申し上げます。
- ・このたびは、本当に残念でなりません。ご家族の皆様、どうぞお力落としのございませんように。
[宗教による言葉の違い]
「ご冥福をお祈りいたします」は仏式のみで使います。ほかの宗教では使えません。
ほかに「成仏」「往生」なども仏教用語のため、ほかの宗教では使えません。
なお、死を神に召される祝福と考えるキリスト教では、お悔やみのかわりに「帰天」「召天」という言葉を用います。
[忌み言葉]
死去、死ぬ、生きる、四、九、とんだこと、迷う、繰り返す等
供花を送る場合
亡くなった人の霊を慰めるために祭壇の周りなどに飾る品物を供物、花を供花といいます。 供物や供花は地域や宗教によってしきたりが異なるので、用意する場合は注意が必要です。
花葬儀ではご遺族様のご負担が軽減するように花祭壇への供花を充当する場合が多くあります。その際には訃報連絡と一緒に供花のご注文先もご連絡がいきますので、そちらのご案内に沿ってご注文いただければと思います。
従来の葬儀では、菊を多く使っていましたが、最近の葬儀では、洋花を多く使うものが増えています。
花葬儀では、故人様がどのような方だったか、どのようにご家族様がお送りしたいのかを踏まえて、オリジナルの花祭壇を作り上げます。
春の季節は桜を、秋には紅葉をと、送る空間をどのようにデザインするかを考えて創り上げています。
お葬式で使えるお花に決まりはありませんので、お送りしたいお花をお使いください。
供花を並べる順番は、祭壇に近い右上上段の位置が一番です。二番は祭壇を挟んで左側になります。
上段の左右が埋まってから2段目めの内側から同じように並べるのが一般的です。
また、喪主、家族、親族、親戚、一般の順番で並べます。
<供花充当形式で作った花祭壇>
- ご供花が多いとご遺族様のご負担が軽減されます
弔電について
親しい方の訃報が届いた場合、すぐに駆けつけることが出来ない場合や、事情によって葬儀・告別式に参列できない場合は、早めに「弔電(ちょうでん)」を打つと良いです。
弔電とは「お悔やみの電報」のことで、「午後7時」までに申し込めば、当日配送が可能です。
電話で弔電を打つ場合は電文を考え、相手の住所や名前と一緒にメモします。
メモができたら局番なしの「115」に電話します。
値段は文字数によって決められています。(NTT東日本と西日本で値段は違います)。
弔電を読む際、「拝読」は自分を低めて言う言葉ですので、ご遺族がいただいた弔電をお読みになる場合などはこちらを使用できます。
「奉読」は相手を高めて言う言葉ですので、私ども葬儀社が読む場合はこちらを利用しております。
※弔電の宛名は「喪主」、宛先は「斎場」が一般的です(喪主が分からない場合は「故○○様ご遺族様」とするのが一般的です)
お悔やみを伝える
遺族側の挨拶でみるお葬式
喪主の御挨拶では、遺族を代表して、葬儀に参列頂いた皆さまへ感謝の気持ちをお伝えすることになります。
従って、「葬儀に参列頂いたことへの御礼」と「生前の故人に対する厚誼への御礼」を、簡潔に述べることが基本となります。
ここでは、ご遺族にとって必要な、ご挨拶の一例を掲載致しました。
[病院・看護婦への挨拶]
皆様には、連日にわたり心からの看護を頂き、本当にありがとうございました。 ○○も、きっと喜んでいることと思います。
[肉親への連絡]
(お爺さん)が○時に亡くなりました。今、病院から電話しています。これから家に連れて帰ります。
[ご近所回り]
本日、(父)が死去致しました。 今日、明日と人の出入りなど、何かとご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願い致します。