葬儀参列者のマナーガイド
お通夜に参列する際のご注意点をご紹介いたします。
お通夜へ参列するとき
手荷物について
- ふくさ 不祝儀用のふくさの色は紫、緑、藍、グレーなど。略式のポケットふくさもある
- 手袋 黒で布製のものを使う。焼香するときは外すのがマナー
- ハンカチ 白の無地か黒のフォーマル用を使う。色物のハンカチはNG
- 傘 黒、紺、グレーなど地味な色の物にする。香りや音にも気を付けましょう
個人様とのご対面
故人様とのご対面を勧められ他場合、「ありがとうございます。お別れをさせていただきます」とあいさつし、対面します。
対面が辛い場合は、「お目にかかるのは辛すぎます」とお断りしても大丈夫です。
なお、色々な状況から遺族が故人の顔を見せたくないと考えている場合もあります。
故人との対面を弔問者から申し出ることは控えましょう。
対面の方法
- 1:故人の枕元に近づいて正座し、故人に対して、床に両手をついて一礼する。遺族が顔の白布をはずしたら、少し寄って両手をひざに置いたまま故人と対面しましょう
- 2:一礼し、合掌します。ご遺族に一声いたわりの言葉をかけます。「やすらかなお顔ですね」などの言葉が良いでしょう、最後に遺族に一礼してその場を離れます
参列時の注意点
通夜や葬式には、定刻より少し早めに着くようにします。遅れての参加はマナー違反です。
また、やむをえない事情で途中で帰る場合、できるだけ末席に座るようにし、焼香を終えたら静かに退席しましょう。
式場では、大きな声での会話や世間話は控えます。小声で話し、知人に対するあいさつも黙礼程度にします。
通夜で遺族にお悔やみを述べる場合は、ほかの参列者のことも考え、長くならないようにします。葬儀と告別式の最中は、遺族に対してお悔やみを述べないのがマナーです。目が合っても、黙礼するにとどめます。
遺族へのお悔やみの言葉は、短い言葉で構いません。小さく低めの声で控えめに「この度はご愁傷様でございます」「この度は突然のことで」と述べれば十分に気持ちは伝わります。あいさつの後は、かならずおじぎをします。お悔やみの言葉をうまく述べられない場合は、黙礼だけでも構いません。
東京近隣では、一般の方(家族親族以外)はお焼香が終わったところでお帰りになるのが一般的です。
時間がなく、途中で退席する場合は、お焼香のみでお帰りいただいて問題ございません。式中に中座するタイミングがございますので、プランナーの案内に従ってください。
受付担当時の注意点
受付を頼まれたら、特別な持ち物は必要ありません。葬儀社がきちんと仕切ってくれる葬儀であれば、受付帳をはじめ小物はきちんと用意していただけます。また、通夜と告別式では受付に大きな違いはありません。
会場には早めに到着するようにして、開始時刻の10分前までに受付を済ませます。記帳や香典を渡す順序は、受付の状況に応じて変えましょう。
○あいさつをして香典を渡す
受付でお悔やみを述べて一礼し、ふくさから香典を取り出して、表書きが相手から読める向きにして、両手で香典を差し出します。
○芳名帳に記入する
芳名帳に住所と名前を記帳し、最後に一礼します。なお、通夜で香典を渡している場合は、葬儀や告別式では記帳だけ行います。
※会場に受付がない場合は、遺族にお悔やみの言葉を述べて、香典を手渡すか、焼香の時に祭壇に供えます。
記帳は後日整理が楽で便利なのでカード型の記帳用紙が増えてきました。ノートタイプのものを使う葬儀もございます。
どちらでもご用意できますので、明確なご希望がある場合は事前にお申し付けください。
通夜と告別式で違う点は大きな違いはありません。2日間参列される方は香典を包まないのでそこだけ違うかと思います。
受付で必要な記帳カード(芳名カード)などは葬儀社が準備するので、指示に従って受付を行えば問題ありません。
お焼香のしかた
焼香(しょうこう)とは、仏式葬儀(カトリック葬儀)、通夜、法事などで「お香」を焚く作法のことで、「座礼焼香・立礼焼香・廻し焼香」などいくつかのスタイルがあり、宗派、考え方によって焼香の仕方は若干異なります。
お香にはいくつかの種類がありますが、
葬儀・通夜・告別式・・・「抹香(粉香)」
法事・・・「線香」
を焚くことが一般的です。
また通常、親族(近親者)の焼香は葬儀式の時間内に、一般会葬者の焼香は告別式開始と同時に行われます。
焼香の仕方(一般的な立礼焼香の場合)
- 1:順番が来たら後ろの人に会釈する
- 2:焼香台の少し手前で僧侶⇒遺族の順に一礼して焼香台の前に進む
- 3:遺影を見つめて一礼し、1歩前に出て合掌する(手を合わせる、数珠は左手)
- 4:左手は合掌の形のままで、右手(親指・人差し指・中指)で香(抹香)を軽くつまみ、顔(目の高さ)の前で捧げる
- 5:静かに香炉に香を落とします(宗派などによって異なりますが1~3回繰り返す)
- 6:再び遺影に合掌して一礼する
- 7:前向きのまま少し(3歩くらい)下がり、僧侶・遺族に一礼して自席に戻る
※一番初めに焼香をしないのであれば、喪主、前の人のやり方をよく見て、参考にして同じようにしたら大丈夫ですよ。
※焼香の回数は、「宗派・考え方・地方・参列者の人数」などによって異なります。
※お香(葬儀の場合は抹香)を香炉に落すときは、できるだけ香炉に近づけて静かに落します。
※線香をあげる葬儀の場合、「焼香台に置いてある線香を右手で1本持ち、ろうそくで火をつけて香炉にまっすぐ立てます」。またこのときに、線香は振ったり、吹いたりして消すのではなく、必ず左手(空いている手)で静かに消してください(宗派によっては線香を2、3本立てる場合もありますが、その場合でも1本ずつ立てます)。
- お焼香は2人ずつ行うことが多い
最近は香りを控えたものが多い