葬儀参列者のマナーガイド
お墓参りの手順や持っていくもの、一番良い時間帯などをご紹介いたします。
お墓参り・供養について
お墓参りの時期
現在、お墓参りの時期として一般に行われるのは、春秋のお彼岸、お盆、故人の命日、正月、年忌法要などです。
お墓参りには先祖の冥福を祈るという意味だけでなく、一人ひとりが先祖より与えられた命であることに気づき、感謝し、家族の幸せを祈るという意味が込められています。
入学、就職、結婚などの人生の節目や 悩み事のある時など近況報告をかねてお墓参りするのもよいでしょう。
お墓参りの服装
お墓参りに出かける際の服装は特に何を着てもかまいませんが、あまり派手にならずきちんとした支度が望まれます。
お掃除には動きやすい方がいいですし、故人を偲ぶに普段着の方がいいという方もいます。
むしろ、どんな格好で訪れるかよりも、どんな気持ちで訪れるかの方がずっと大切です。
お墓参りの時間帯
お墓参りは、掃除などのしやすい朝、もしくは日中に行くのがいいでしょう。
しかし、地域によっては、お盆の期間は夜にお参りをする風習もあるため、必ず日が暮れる前に行かなければならないということはありません。
霊園管理者にあいさつをする
お墓に着いたら霊園管理者にあいさつをしましょう。普段故人の世話をしていただいているので感謝の気持ちを持って挨拶をしましょう。
寺院墓地であればお寺に着いたら、先ず本堂のご本尊をお参りし、ご住職に挨拶します。
お墓参りの手順
管理事務所などで手桶とひしゃくを借りて手桶に水を満たし、お墓の前に着いたら、必ず手を合わせ礼拝します。
「合掌後、お墓の掃除をする」 合唱してから墓石や花立て、香炉等の掃除を行います。墓石だけではなく、区画内の雑草を取り除いたり植木の枝を切ったりといった手入れもしましょう。
「ローソクに火を灯し、線香に火をつける」
そしてローソクに火を灯し、そこから線香に火をつけて、お参りをします。お参りの順番は故人と縁の深い者からとなります。まず、はじめに線香をお供えし、墓石に水をかけます。
線香は束のまま火をつけてから、人数分に分けてお供えするのが一般的です。
線香の火は口で吹き消すのではなく、手であおいで消します。
「掃除が終われば、お供えをする」
掃除が終われば、お供えをします。果物や菓子などの食べ物は、半紙を折って墓石の上に置いてお供えをしたあと、必ず持ち帰りましょう。
「手に数珠をかけ、合掌する」
合掌のやり方は、手に数珠をかけ、胸の前で左右の手のひらをぴったり合わせ、軽く目を閉じて頭を30度ほど傾けます。
全員の合掌が済んだらお墓参りの手順としては一通り終わりです。これが一般的なお参りのマナーになります。
「最後に後片付けをする」
当然ですが、帰るときはごみなどを片付けて帰りましょう。バケツに残った水は、お墓の周りにまいたりしないように。
また、借りていた手桶やひしゃくは、元の場所に戻し、管理事務所等に一言挨拶して帰りましょう。
お墓参りに持っていくもの
掃除用
たわし・歯ブラシ・ほうき・ぞうきん・バケツ・ゴミ袋など。
バケツやひしゃくなどは、霊園で貸してもらえますが、事前に調べておくとよいでしょう。
お供え用
現代では、お供えしたいくだもの、お菓子、飲み物などたい物や故人が好きだった物(お酒) などをお供えしているようです。
お参り用
・お数珠
・お線香
・蝋燭(ろうそく)
・マッチ(着火器具)
礼拝に必要になるものは、数珠、生花、線香、ろうそく、お供え物になります。 線香やろうそくに火をつけるためのライター、お供え物の下に敷く半紙も忘れないようにしてください。